現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ある意味軽トラだけど軽トラじゃない!! 自ら「マー坊」を名乗ったスズキ・マイティボーイはやっぱり面白い!

ここから本文です

ある意味軽トラだけど軽トラじゃない!! 自ら「マー坊」を名乗ったスズキ・マイティボーイはやっぱり面白い!

掲載 28
ある意味軽トラだけど軽トラじゃない!! 自ら「マー坊」を名乗ったスズキ・マイティボーイはやっぱり面白い!

 この記事をまとめると

■1983年にスズキ・セルボをピックアップ化した「マイティボーイ」が発売された

ニッポンの「かわいい文化」は偉大! キュン死不可避のキュート沼な国産車5台

■テレビCMの影響もあって「スズキのマー坊」という愛称で親しまれていた

■セルボがモデルチェンジした1987年に終売となったがその後継モデルは存在していない

「スズキのマー坊と呼んでくれ」のCMが忘れられない

 軽トラックといえば、ビジネスの相棒として使われることが一般的だが、近年ではその維持費の安さや使い勝手のよさ、そしてアフターパーツの豊富さもあって、一般ユーザーが趣味のために購入するケースも増えている。

 そんな軽トラックだが、いまから40年も前に、一般ユーザーをターゲットとしたモデルが販売されていた。それが1983年に登場したマイティボーイである。

 このマイティボーイは一般的な軽トラックのようなキャブオーバータイプではなく、しっかりとしたボンネットを備えるピックアップトラックのスタイルとなっていた。

 じつはこのマイティボーイ、前年に登場した軽スペシャリティクーペモデルのセルボをベースにBピラーより後方を荷台としたものであり、実用的な軽トラックというよりは、遊び心あふれるモデルというキャラクターだったのだ。

 そんなマイティボーイは若者がターゲットとなっていたため、価格を抑えるためにインテリアはプラットフォームを共有する初代アルトのダッシュボードやシートが流用され、ヘッドライトも丸型のシールドビームを採用するなどしたことで、45万円からという低価格を実現。

※ウッドのステアリングはノンオリジナル

 スズキ自身もCMのなかで「金は無いけどマイティボーイ」というフレーズを用いた曲を使用するなど、低価格であることをアピールしていたほか、「スズキのマー坊とでも呼んでくれ」というキャッチフレーズも用いていたため、『マー坊』という愛称が浸透しているのもCM発だった。

 セルボの終売と同時にマー坊も消えた

 パワートレインはセルボと同じく550ccの排気量を持つ4ストロークエンジンのF5A型が搭載され、セルボにはのちにターボモデルが追加されたが、マイティボーイにはNAエンジンのみが採用され続けた。

 ただ、1985年2月のマイナーチェンジではヘッドライトが角型に改められたほか、上級グレードには12インチのタイヤホイールにフロントディスクブレーキが採用され、MTは4速から5速に。さらに内装もセルボと同じものになるなど、大幅にアップグレードがなされている。

 結局、マイティボーイはベースとなったセルボがフルモデルチェンジを果たす1987年末で終売となり、後継車種も存在していないが、いま同様のコンセプトのモデルが存在していたら面白いことになるかもしれない。

 このように遊び心溢れるマイティボーイだったが、じつは1983年の東京モーターショーに「マイティボーイ1000 4WD」と名付けられたモデルが参考出品されていた。

 このモデルは1リッターエンジンを搭載したジムニー1000のシャシーをベースにマイティボーイのホイールベースに合わせてフレームを延長し、その上にマイティボーイのボディを被せたもので、メーカー自ら飛び道具的な車両を展示するのも驚きだが、マイティボーイがもっと売れていたらもしかしたら市販化されていたのかも?

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
メルセデスベンツ、新型EVバス『eIntouro』発表…欧州初の無線更新可能なバスに
レスポンス
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
ホンダ新型「N-BOX」登場! 史上初「映える」凄い“オシャ内装”採用! めちゃ便利な「画期的な機能」も搭載! リラックスできて“テラス気分”な「軽バン」とは?
くるまのニュース
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
ダイハツ、タフトを一部改良 法規対応で安全装備を追加 価格は6%値上げ
日刊自動車新聞
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
くるくら
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
くるまのニュース
これはクセスゴ!!  オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
これはクセスゴ!! オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
バイクのニュース
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
レスポンス
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
カー・アンド・ドライバー
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
日刊自動車新聞
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
AutoBild Japan

みんなのコメント

28件
  • Kent
    金は無いけどマイティボーイ
    目立ちたいのでマイティボーイ
    好き好きスズキのマイティボーイ

    っていうCMソング、今でも憶えてますよ。
  • エガちゃんねらー
    当時はバカにしてた記憶があるけど
    今見たら拝むわ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0123.0万円

中古車を検索
マイティボーイの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

-万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0123.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村