現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > フォード マスタング V8 GT アピアランスパッケージはちょっと派手めなところが魅力だった【10年ひと昔の新車】

ここから本文です

フォード マスタング V8 GT アピアランスパッケージはちょっと派手めなところが魅力だった【10年ひと昔の新車】

掲載
フォード マスタング V8 GT アピアランスパッケージはちょっと派手めなところが魅力だった【10年ひと昔の新車】

2009年11月、フォードの6代目「マスタング」がビッグマイナーチェンジを受けて、マッチョになって登場している。そして、2010年5月にはその特別仕様「マスタング V8 GT アピアランスパッケージ」がデビュー。4.5L V8エンジンを搭載した上級グレードの「GT」がベースで、ちょっと派手めのアピアランスで話題となった。その登場間もなく、Motor Magazine編集部ではサンセットゴールドのボディカラーのコンバーチブル仕様で試乗テストを行っている。今回は当時の誌面からその時の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2010年8月号より)

強力なオーラを放ち、走っていると予想以上に目立つ
海外に行くと街を走っているオープンカーの数がとても多いことに驚かされる。ドイツなどは日本よりも夏が短く、1年をとおしてそれほどオープンにして走ることができるとは思えない。しかし、彼らは短い夏のひととき“だけ”のためにオープンカーを持っているのだという。その気持ちはわからないでもない。実は、私もかなりのオープンカー好きなのだ。一度はオーナーになってみたいという願望もある。しかし、その夢はいまだ叶わないのだが……。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

今回試乗したのは、そんなオープンカー“マスタング V8 GT コンバーチブル Appearance Package(アピアランスパッケージ)”。5月25日に発売されたクーペとコンバーチブル合わせて40台のみの限定車だが、「プレスカーが導入される」とフォードの広報女史からささやかれ、さっそく試乗予約を入れたのだ。

ベースはマスタング V8 GTだが、どこがスペシャルなのか。それはまずゴールドに輝くボディカラーだ。このアピアランスパッケージ専用カラーは、強力なオーラを放ち、走っていると予想以上に目立つ。サングラスとベースボールキャップなしのスッピンではとてもじゃないけど乗る自信はない。さらに、足もとには専用デザインの19インチアルミホイールが装着されている。つまり、ひと目見ただけで特別なモデルだと認識できるようになっているわけだ。

ストライプが入ったシートは、このアピアランスパッケージのアイコンといっていい。サンセットゴールドのボディカラーにはホワイト、コナブルーのボディカラーにはブルーとコーディネイトされるのも、イルミの色をカスタマイズできることと同様、色にこだわりをみせるマスタングらしいところ。

そしてインパネにアルミ調の素材が使われたり、ドアの内張にギャロッピングホースがレイアウトされたりと、さりげなく特別感を演出しているのも特徴だ。さらにエンジンルームにはタワーバーが装着され、スポーティな走りが楽しめるような強化もされている。

東京=憧れ=クルマという図式をお土産に持って帰ったことだろう
マスタングコンバーチブルに乗れるという高揚していた気持ちを抑え、冷静さを装いキーを受け取って走り出す。右折して編集部へ戻る……はずだったがなぜか左折して遠回りしてみたくなった。明日の天気予報は雨、開けるなら今しかない。意を決して路肩にマスタングを停めオープンする。ロックをはずし電動のスイッチを押すだけなので簡単、全開で再始動だ。

天候は曇り、気温は20℃、これなら大丈夫、と思ったのもつかの間、走っているうちに気温がぐんぐんと下がりついに16℃にまでなってしまった。風を快適に感じる体感温度は10℃そこそこだろう。“寒い”。もう我慢の限界。そこでシートヒーターのスイッチオン。う~ん、心地よい。

途中、修学旅行のバスに出会ったので横に並びしばらくゆっくりと併走する。将来のある若者に、東京の景色とともにマスタングコンバーチブルの美しさを上から眺めてもらうためだ。こうした中高生の心に〝東京ってすごいクルマが走っているところなんだなぁ〟というイメージを植え付けることができれば成功だ。彼ら(彼女ら)はきっと東京=憧れ=クルマという図式をお土産に持って帰ったことだろう。

それ以降も、なかなか編集部へマスタングコンバーチブルは近づこうとしない。まっすぐに戻ればほんの5分ほどの距離なのに、結局1時間以上も走りまわってしまった。なんだかマスタングが遠くへもっと遠くへと誘っているような気がしたのだ。それはあくまで無意識ではあるが大好きなオープンカーから降りたくないという願望の現れだったのかもしれない。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:島村栄二)

フォード マスタングV8 GTコンバーチブルアピアランスパッケージ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4785×1880×1415mm
●ホイールベース:2720mm 
●車両重量:1670kg
●エンジン:V8SOHC
●排気量:4600cc
●最高出力:235kW(319ps)/6000rpm
●最大トルク:441Nm(44.9kgm)/4250rpm
●トランスミッション:5速AT
●駆動方式:FR
●車両価格:490万円(2010年当時)

[ アルバム : フォード マスタング V8 GT アピアランスパッケージ はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スペインで「アウディRS Q8パフォーマンス」を体験! 日常使用への適合性とスポーティな特性を完璧に兼ね備えた一台
スペインで「アウディRS Q8パフォーマンス」を体験! 日常使用への適合性とスポーティな特性を完璧に兼ね備えた一台
LE VOLANT CARSMEET WEB
日野、路線バス「ブルーリボンZ EV」発売 ハブモーター付きドロップアクスル採用で低床化
日野、路線バス「ブルーリボンZ EV」発売 ハブモーター付きドロップアクスル採用で低床化
日刊自動車新聞
フェルスタッペン、6月以来の優勝でポイントリード拡大「17番手から勝つなんて驚いた。マシンが自信を与えてくれた」
フェルスタッペン、6月以来の優勝でポイントリード拡大「17番手から勝つなんて驚いた。マシンが自信を与えてくれた」
AUTOSPORT web
トヨタ新型「高級セダン」がスゴイ! “全長5m”級&「レクサス」風デカすぎグリル採用! クラウンとは違う中国で人気な「アバロン」とは?
トヨタ新型「高級セダン」がスゴイ! “全長5m”級&「レクサス」風デカすぎグリル採用! クラウンとは違う中国で人気な「アバロン」とは?
くるまのニュース
「技術の日産」を象徴する1台だった! 4代目 JHBY33型「日産・レパード」とは
「技術の日産」を象徴する1台だった! 4代目 JHBY33型「日産・レパード」とは
バイクのニュース
スズキ初のバッテリーEV「eビターラ」発表!新開発の専用プラットフォームを採用、発売は2025年予定
スズキ初のバッテリーEV「eビターラ」発表!新開発の専用プラットフォームを採用、発売は2025年予定
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキが初のバッテリーEV「eビターラ」を欧州で初公開。2025年夏ごろから販売開始予定
スズキが初のバッテリーEV「eビターラ」を欧州で初公開。2025年夏ごろから販売開始予定
Webモーターマガジン
【角田裕毅F1第21戦分析】スプリント後のマシン変更で好転。追い抜きは叶わずも「ウエットタイヤの判断はよかった」
【角田裕毅F1第21戦分析】スプリント後のマシン変更で好転。追い抜きは叶わずも「ウエットタイヤの判断はよかった」
AUTOSPORT web
バレンティーノ・ロッシ、待望のLMDh初ドライブに「ABSがないのがいい」と満悦。好タイムには“秘密”も
バレンティーノ・ロッシ、待望のLMDh初ドライブに「ABSがないのがいい」と満悦。好タイムには“秘密”も
AUTOSPORT web
ヘッドライトをガッチリ保護!ダートフリークからホンダ CL/レブルシリーズに適合する「ZETA RACING ヘッドライトガード」が登場
ヘッドライトをガッチリ保護!ダートフリークからホンダ CL/レブルシリーズに適合する「ZETA RACING ヘッドライトガード」が登場
バイクブロス
懐かしのエンジン音と希少車体験…昭和レトロカー万博2024 11月30日
懐かしのエンジン音と希少車体験…昭和レトロカー万博2024 11月30日
レスポンス
京都の無料高速が「異例の有料化」 2025年4月から全車種対象 料金収入は何に使う?
京都の無料高速が「異例の有料化」 2025年4月から全車種対象 料金収入は何に使う?
乗りものニュース
BMW『R18』をリコール…最悪の場合、火災になるおそれ
BMW『R18』をリコール…最悪の場合、火災になるおそれ
レスポンス
日産が新型「“高級”SUV」世界初公開! 450馬力超え「V6」&超豪華「荷室」搭載! 赤なホイールが超カッコイイ「オートグラフ ラウンジ」米で登場へ
日産が新型「“高級”SUV」世界初公開! 450馬力超え「V6」&超豪華「荷室」搭載! 赤なホイールが超カッコイイ「オートグラフ ラウンジ」米で登場へ
くるまのニュース
ヤマハが見た夢「OX99-11」とは? F1エンジンをデチューンしてロードカーに搭載…ロンドンでの初公開ではジョン・ワトソンがドライブ【クルマ昔噺】
ヤマハが見た夢「OX99-11」とは? F1エンジンをデチューンしてロードカーに搭載…ロンドンでの初公開ではジョン・ワトソンがドライブ【クルマ昔噺】
Auto Messe Web
K3 ウォータープロテクトシリーズからシートバッグ WP01 が登場! キジマが新製品情報「KIJIMA NEWS EXPRESS」11月号を公開
K3 ウォータープロテクトシリーズからシートバッグ WP01 が登場! キジマが新製品情報「KIJIMA NEWS EXPRESS」11月号を公開
バイクブロス
今年のお得な30日間「決算キャンペーン2024」をバイク王が11/30まで実施中
今年のお得な30日間「決算キャンペーン2024」をバイク王が11/30まで実施中
バイクブロス
【このクラシックなベンツのクーペなんぼ?】80年代に大人気を博した「メルセデス 280CE」の価格は?
【このクラシックなベンツのクーペなんぼ?】80年代に大人気を博した「メルセデス 280CE」の価格は?
AutoBild Japan

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村