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【懐かしの輸入車 18】アウディ A4はフルモデルチェンジしてCクラスと3シリーズに真っ向勝負を挑んだ

掲載 更新 6
【懐かしの輸入車 18】アウディ A4はフルモデルチェンジしてCクラスと3シリーズに真っ向勝負を挑んだ

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「アウディ A4(2代目)」だ。

アウディ A4(2代目:2001年)
昨年(編集部註:2000年)に2代目にフルモデルチェンジされた新型A4は、「ライバルはズバリ、メルセデス・ベンツ CクラスとBMW 3シリーズ」と明言するだけあって、そのこだわりぶりが随所に感じられた。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

まず、サイズ以上に大きさを感じさせる量感のあるスタイリングが印象的だ。遠目にもアウディ車とわかるフロントマスクでは、クリアガラスに覆われたヘッドランプが目立つ。今後のアウディ車に次々と採用されるであろうバンパー下のグリルは、日本のナンバープレートが装着されると目立ちにくいのが残念なところだ。

インテリアのクオリティは、従来型のA4でも定評があったが、新型の質感も高い。2.0SEでは本革シートが標準装備で、本物のウッドパネルもふんだんに使われている。3.0クワトロスポーツではウッドの変わりにアルミパネルが採用されているが、いずれもCクラスや3シリーズよりひとクラス上の質感を誇っている。フロントシートは、最近のドイツ車としては座感は少し硬めだ。リアシートの居住空間は、旧型よりかなり広くなった。

まずは2.0SEに乗って走り出す。ボディのしっかり感やハンドリングは、さすがアウディだ。2Lの直4 DOHCは旧型の1.8Lをベースとしているが、ほとんどの部品を一新して新開発された。1470kgと2Lセダンとしては重めの車両重量ながら、パワー不足は感じさせない。だが、低中速域でややノイジーなのが少し気になる。アウディが独自に開発したCVTのマルチトロニックは、最近の日本車のCVTに比べると、エンジン回転数と速度のシンクロなど洗練さが不足している。

試乗の後、日本と北米のプロダクトマーケティングを担当しているミヒャエル・レムケ氏と話す機会があったが、音に関しては「サイレントな方向に振るか、スポーティな方向に振るかで我々も悩んだ。結局、スポーティなイメージということで、音をある程度残した」そうだ。それならば、もう少し音質をチューンして欲しかったとも言えるのだが。CVTに関しては、まだ改良の余地があると認識していた。今後の熟成に期待したい。

続いて3Lのクワトロスポーツに乗ったが、トルクは低速からタップリでパワーフィールも申し分なく、17インチタイヤ+スポーツサスながら乗り心地はむしろ2.0SEよりいい。クワトロとCVTはシステムの関係で組み合わせできないので5速ティプトロニックのATが採用されるが、好レスポンスでワインディングを走るのが楽しい。サウンドも2Lより明らかにスポーティで、ついつい高回転域まで使いたくなってしまう。

今回の2台の試乗では、3.0クワトロスポーツをオスススメしたいところだが、2.0SEより130万円以上高い価格が悩ましい。今後、2.4L V6+FF+CVTや1.8Lターボ+クワトロ+ティプトロニックといったモデルも導入される予定だし、ワゴンのアバントやカブリオレも計画されている。

スタイルでも走りでもCクラスや3シリーズに引けを取らない新型A4は、ライバルとともにバリエーション拡大を図るとともに、三つどもえの展開を日本でも繰り広げていくことになるだろう。

■アウディ A4 3.0クワトロスポーツ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4555×1765×1410mm
●ホイールベース:2645mm
●車両重量:1660kg
●エンジン形式:90度V6・5バルブDOHC・縦置き4WD
●排気量:2976cc
●最高出力:162kW(220ps)/6300rpm
●最大トルク:300Nm(30.0kgm)/3200rpm
●トランスミッション:電子制御5速AT(ティプトロニック)
●タイヤ:235/45R17
●車両価格(当時):533万円

[ アルバム : アウディ A4(2代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

6件
  • この頃のA4、A6、そしてRS6アバント、A6オールクワトロはデザインに無駄なくて格好良く好きでした。
  • A4の立ち位置が微妙だね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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