平成を駆け抜けたボルクレーシング
TE37はいつ誕生した? ボルクの作品群を振り返る
TE37はいつ誕生? レイズが誇る最強ホイールブランド「ボルクレーシング」の平成ヒット作を振り返る!【最強ホイール解体新書】
TE37シリーズを筆頭に、ストリートからアタックシーンまで圧倒的な支持を誇るレイズのボルクレーシング。まさに「VOLK=民衆、みんなの」といったブランドネームに相応しい充実のアイテム群は、多様化する時代の要求値を満たすべく進化に進化を重ねて生み出されてきたものばかりだ。
ボルクレーシングの作品を統括するレイズ山口さんは「昭和56年のブランド立ち上げから、要求される性能に応えて進化を続けることがボルクレーシングのブランドポリシーです。平成は多様化するマーケットに応えながら、高性能をより身近なものとすることをテーマに掲げた時代でしたね」と語る。
「売る、売れる」ではなく、時代の要求する性能を追求してホイール開発に取り組む。ここでは平成を駆け抜けたボルクレーシングの進化と功績を、その代表作で振り返っていこう。
●平成元年(1989年)
代表ホイール:5/4S
AE92レビンやEF9シビックといったグループAのFFマシンに向け、トラクションと車重で負荷がかかるフロントは5本スポーク、軽量なリヤは4本スポークとした鋳造2ピースレーシングホイール。そのデザインを踏襲しつつ市販化された鋳造1ピースでは、グループAと同じスタイルを狙ったフロント5本、リヤ4本に加え、前後5本スポークでの履きこなしも見られた。
●平成5年(1993年)
代表ホイール:GROUP C MONSTER
JZA80スープラなどハイパワーマシンが最高速チャレンジなどで活躍するなか、人気を誇ったグループCの5本スポークデザインをベースに空力効果も備えてきたのが、鍛造3ピース仕様のグループCモンスター。外周部のスポーク間へ設けられたダクト部からブレーキ熱を排出するデザインだ。
●平成6年(1994年)
代表ホイール:GROUP A EVOLUTION 4
メッシュシリーズとなるグループAの血脈を受け継ぎ、足長に仕立てたラフメッシュでの鍛造1ピース化を図ったのがエボリューション4だ。Y31グロリアや130クラウンなどといったVIP系カスタムの絶頂期だったこともあり、高級セダンの足元を数多く飾った。
●平成8年(1996年)
代表ホイール:CHALLENGE F-ZERO
アンダーカット部にアクセント効果抜群のストロボラインを刻み、ドレスアップシーンでも広く人気を集めたチャレンジFゼロ。一見すると1ピースのように思えるデザインだが、ストロボライン施工の関係上から特殊溶接機を用いた鍛造2ピースで仕上げられている。
代表ホイール:TE37
EG6シビックなど、軽さが速さへ直結するテンロククラスのライトウエイトスポーツに向け、鍛造1ピースの15インチをデビューさせたボルクレーシングTE37。これまでの常識を覆す圧巻の軽さと強度は瞬く間にチューニングユーザー注目の的となり、BNR32やFD3Sといったハイパワーターボへ向けた16~18インチも早々に追加ラインアップされた。
●平成10年(1998年)
代表ホイール:TE37MAG
GTレースで使用するマグネシウム素材を投入したのが、伝説のマグブルーにカラーリングされたTE37 MAG。当時としては履きこなしの敷居が高い1本12万円オーバー、8.5J~10J×18インチのみというサイズ設定ながら、速さの追求にストイックなGT-Rオーナーが競って愛車に投入した。
●平成13年(2001年)
代表ホイール:CE28N
TE37で広く浸透したバネ下重量の軽さ。しかし、インテグラやS2000などといったNAマシンでは「もっと軽く」といった声も聞かれたことから、TE37を越える最軽量を目指して開発されたのがCE28Nだ。ブレーキのサイズアップも意識して設計されたTE37に対してCE28Nではノーマルキャリパー前提のリバースリムを採用するなど、まさにグラム単位の煮詰めが図られている。
●平成19年(2007年)
代表ホイール:RE30
F1チャレンジにおけるノウハウをフィードバックし、要求される強さ・軽さ・剛性をバランス良く高め上げたのがRE30。オールジャンルに足元を整える2×6のディスクデザインは、走りにこだわるチューンドだけでなく、洗練された足元を求めるドレスアップカーにも打って付けの1本だった。
●平成20年(2008年)
代表ホイール:GT30
カスタマイズシーンで高まっていたリム深さへの欲求を満たすべく、鋳造ディスクに鍛造リムをマッチングした2ピース仕様でリリースされたGT30。性能だけでなくビジュアルも意識したGTデザインは、ポテンシャルを備えるスタイリッシュスポーツとして人気のZ33フェアレディZやS15シルビアを中心に愛用された。
●平成21年(2009年)
代表ホイール:G2
速さの追求をひと段落させたユーザーに向けて、アダルトテイストを備えた新たな足元を提案すべく、機能美に拘って生み出されたのがGシリーズの原点となるボルクレーシングG2(当初はVR.G2というネーミングだった)。TE37デザインをベースとする、ユーロスポーツに打って付けとなるスタイリッシュ味付けは、Z34フェアレディZやBMW M3といったハイエンドスポーツを中心に人気となった。
●平成22年(2010年)
代表ホイール:TE37SL
TE37のデビューから10年以上が経過し、廃盤サイズも現れ出していた中、開発陣がサーキットなどの現場で見かけたのは廃盤サイズの中古ホイールをリフレッシュして履きこなすユーザーだった。そこで、ランエボやインプ、GT-Rなどに向けて、走りに特化したサイズで開発したのがTE37SLだ。単に廃盤サイズの再生産とはせず、センターキャップレスなど設計を見直し、11J×18では従来モデルより400グラムも軽量化されている。
●平成23年(2011年)
代表ホイール:TE37V
旧車人気の盛り上がりとともに、往年の人気ホイール、もしくは復刻モデルを履きこなすカスタムが主流となる中、ボルクレーシングはビンテージではなくネオクラシカルな足元を提案すべくTE37Vをプロデュース。ステップ形状でのディープリムと応力分散と軽さに優れたTE37を融合した1本を生み出した。
●平成24年(2012年)
代表ホイール:G25
G2を皮切りにG10、G7と拡充されてきたGシリーズに、足長感が際立つ2×5デザインのG25が仲間入り。鍛造ならではのスリムスポークで描かれた柔らかなラインは、当時デビューしたばかりとなる86&BRZにもドンピシャとなるもの。デビューから年月が経過した今なお広く人気のモデルだ。
代表ホイール:TE37TTA
「ディープリムデザインのTE37が欲しい」というニーズに応えて生み出されたのが、TE37TTA。漆黒ともいえるディスクカラーにリバースリムで深み際立たせたFDMCリムをマッチングし、Z34フェアレディZなどボディボリュームのあるハイエンドスポーツの足元を逞しく支えた。
代表ホイール:TE37RT
リジッドチューンというサブネームを持つTE37RTは、多少の軽さを犠牲にしてでも攻めの走りに要求される剛性を高めようと生み出されたモデル。その頼もしさでランエボやインプなどのハイパワー4WDに愛用された。なお、何度も調色し直したというバーニングレッドは、やや濁った赤を表現。
●平成26年(2014年)
代表ホイール:ZE40
急速にグリップレベルが高まっていくタイヤ事情や、重量級ボディでの攻めた走りに配慮して生み出されたのが、デザインとしての美しさも意識しつつ強靱さを突き詰めたZE40。最新の解析技術を駆使し、ホイールへと伝わってくるハードな応力にもへこたれない10本スポークとリム厚が持ち味だ。
●平成30年(2018年)
代表ホイール:TE37SAGA TIME ATTACK EDITION
TE37開発時にやりたくても実現できなかったことが技術進化によって可能となり、それらを余さず落とし込んでアップデートしたTE37SAGA。締結面やマシニングロゴなど性能から美しさまで完璧に満たす逸品へ、サーキットで容易に識別できるタイムアタックカラー仕様も登場した。
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