CクラスのラインナップにC220d 4マティック オールテレインが導入されたことは、SUVに目が向きがちなユーザーを振り向かせる恰好の刺激になったはずだ。さらにBEVの日本展開にも要注目である。選択肢が続々と増えていく見込みだからだ。(Motor Magazine2022年9月号より)
電動Sクラス「EQS」がまもなく日本デビュー
ここ最近、日本でのニュースといえば新型Cクラスとその派生モデルの導入だろう。中でもCクラスに初めて設定されたオールテレインの登場は大いに注目を集めている。4マティック仕様なのもポイントで、高められた最低地上高と相まって、より行動範囲を広げてくれることうけあいだ。
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さらに先日には、EQBが発表された。見てのとおりGLBのBEV版となる。日本でも扱いやすいサイズで、日本人好みのスクエアなフォルムに3列シートを備えたGLBは、2021年には同クラスでずっと価格の安いGLAのおよそ1.5倍も売れている。それを考えれば、メルセデスEQシリーズのBEV販売が一気に盛り上がることも考えられる。
今後の動向では、すでに欧州で発売済みのEQSも、もう間もなく日本に上陸する見込みだ。SクラスのBEV版にとどまらず、EVAと呼ぶ電動アーキテクチャーの初採用モデルであり、クーペのごとき流麗なシルエットにテールゲートを備えるなど、新たな価値も身に着けている。
107.8kWhのバッテリーを搭載し、最大で770kmもの航続距離を誇る点にも注目だ。加えてEQE、AMG GT 4ドア Eパフォーマンスもスタンバイしており、BEVの導入にも本腰を入れている、ということが、しっかりうかがえる。(文:岡本幸一郎/写真:ダイムラーAG)
■EQS 580 4マティック主要諸元
全長×全幅×全高:5216×1926×1512mm
ホイールベース:3210mm
車両重量:2585kg
原動機種類:モーター×2基
システム最高出力:385kW(486ps)
システム最大トルク:855Nm
駆動方式:4WD
一充電走行距離:676km(WLTPモード)
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