富士スピードウェイで行われた2019スーパーGT第2戦。GT300クラスの決勝はトップ争いが最終ラップまでもつれる展開となったが、#11 GAINER TANAX GT-Rが今季初優勝を飾った。
午前中は晴天に恵まれた富士スピードウェイだが、徐々に分厚いくもに覆われ、スタート前のグリッド上で雨が降り出した。突然の天候変化ということもあり、セーフティカー先導のもとスタート。3周目からレースがスタートした。
ポールポジションの#56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(平峰一貴)が好スタートを切りトップで1コーナーへ。#25 HOPPY 86 MC(松井孝允)は2番手につけたが、直後からペースが上がらず徐々に後退。3周目を終えるところで#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信)が2番手、#5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(坂口夏月)が3番手に続いた。
スタート直後からやや雨量が少なかったこともあってか、ダンロップタイヤを履く11号車がペースを上げ56号車に接近。7周目に入るところでオーバーテイクしトップに浮上した。
8周目に入るあたりから再び雨が降り出し、路面上の雨量も変わり始めると、GT3勢がペースを上げ始めた。
9周目には#55 ARTA NSX GT3(高木真一)が3番手に浮上すると、4番手に#34 Modulo KENWOOD NSX GT3(大津弘樹)、5番手に#4 グッドスマイル初音ミクAMG(片岡龍也)が浮上した。
この直後あたりから雨脚はさらに強くなり、サーキットの近くでは雷鳴もとどろき始めた。GT500クラスが13周目を迎えたところで、天候悪化のためセーフティカーが導入されることとなった。
しかし、セーフティカー先導中の15周目に#9 PACIFIC MIRAI AKARI NAC PORSCHEが雨により2コーナーでコースオフするなど走行続行が難しい状況となり、安全を考慮し赤旗が出されレース中断となった。
開幕戦に続いて2戦連続で悪天候による赤旗となったが、雨はしばらくすると止み、29分の中断を経てレースが再開された。
セーフティカー先導ののち19周目から再スタートが切られることとなった。各車がウォータースクリーンを巻き上げ1コーナーに入っていったが、55号車が1コーナーで少しはみ出てしまい4番手に後退した。さらに5号車はSC中にスピンがあったとしてドライブスルーペナルティを受けた。
20周を過ぎて、上位に上がってきたのが#720 McLaren 720Sのアレックス・パロウ。パロウは55号車の高木を抜いて4番手に上がると、あっという間に#34号車の大津弘樹に接近しチャンスを伺った。その後方から55号車の高木に加え、#96 K-tunes RC F GT3、#65 LEON PYRAMID AMGが加わり、4台による3番手争いが白熱した。
この中で速さをみせたのが、65号車の蒲生尚弥。わずか2周の間で4台をパスし、27周目に3番手に浮上。さらに2番手の56号車も28周目に入るメインストレートで追い抜き、2番手までポジションを上げた。
トップの11号車を駆る安田裕信は順調に周回を重ね、27周終了時点で2番手以下に10秒以上の差を築いたが、蒲生がラップあたり3秒以上も速いペースで接近。31周目には追いつき、トヨペット100Rコーナーでアウトから11号車をオーバーテイクして、GT300クラスのトップに立った。蒲生はそのままペースを緩めることなく、35周目には2番手の11号車に対して10秒以上のリードを築いた。
これに対し11号車は35周を終えたところでピットイン。平中克幸にドライバー交代するとともにスリックタイヤに交換した。これを皮切りに、上位陣は続々とピットイン。トップの65号車も42周目にピットインし、黒澤治樹にドライバーを交代し、スリックタイヤを履いた。
GT300クラスの上位陣全てがピットインし、順位を整理すると11号車が再びトップに浮上した。65号車は2番手につけたが、42周目の1コーナーで後方からペースを”復活”させてきた56号車のサッシャ・フェネストラズがオーバーテイクし順位交代。黒澤は3番手に下がった。
フェネストラズはこの勢いでトップを追いかけたが、11号車の平中もペースが安定しており、両者の差は徐々に広がる一方。52周目を終えて、その差は12秒となった。
56周目には6番手まで浮上していた#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(アレッシオ・ピカリエッロ)の左リヤタイヤがバースト。スローダウンしピットインを余儀なくされた。
59周目を迎えると3番手争いが白熱する。65号車の黒澤の後方に#88 マネパ ランボルギーニ GT3の小暮卓史が接近してきたのだ。小暮は63周目のメインストレートでアウトから65号車をオーバーテイクし、3番手に浮上。この2台の争いの背後まで追い上げてきていた55号車の福住仁嶺も、黒澤を抜き4番手に上がった。
その福住はペースを緩めず小暮に接近。3番手の座を伺ったが、小暮も冷静に対処しポジションの変動はなかった。
トップの平中は順調に周回を重ね、後続との差を16秒まで広げる。そして74周を終えたところで2回目のピットイン。再び安田がマシンに乗り込んだ。
その翌周には56号車のフェネストラズと88号車の小暮が2回目のピットストップを行なったが、数周前にピットインしていた55号車の高木がこのタイミングで逆転を果たし2番手に浮上する。55号車はタイヤ無交換を選択していたのだ。56号車は平峰が乗り込み、3番手で最終スティントに向かった。
78周目には10番手を走っていた#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)がマシンから白煙を上げ、1コーナーでストップ。ここまで順調に走行していただけに、悔しいリタイヤとなった。
レース終盤は上位陣を中心にこう着状態が続いたが、残り10周を切って2番手以下の集団がトップに接近。チェッカー直前になって白熱した上位争いが展開された。
まずは残り4周のところで4番手を走っていた88号車の元嶋佑弥が56号車の平峰に接近。1コーナーでインからオーバーテイクし、3番手に浮上した。これにはピットで戦況を見守っていた小暮もガッツポーズをみせた。
そして、トップ争いも接近。終盤になって徐々に差を詰めていた55号車の高木は、残り2周で11号車安田の1.1秒後方に迫ると、さらにペースを上げて0.2秒差で最終ラップへ突入した。その勢いで高木が各コーナーで並びかけようとしたが、安田も必死にブロック。最終的に0.239秒差で11号車が先にチェッカーを受け、今季初優勝を飾った。2位には55号車が入り、開幕戦に続いて2連連続で2位表彰台。3位には88号車が続いた。
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