■史実が明確ではない城跡、そんな場所で戦国の要塞を想像する
千葉県いすみ市にある「大野城跡」をバイクで訪ねてみました。西北西へ4kmほど先には著名な「大多喜城」があり、この辺り一帯は多数の城が建っていたとされる地です。
かつて多くのバイクファンが訪れた場所 「上野バイク街」と呼ばれた一帯は今……
Googleマップを頼りに「大野城跡」とされる場所に到着してみると、そこには狩野派の始祖である「狩野正信生誕地」の石碑が建てられていました。室町幕府の絵師として名を馳せた狩野氏は、その後の勢力を拡大。日本絵画界、最大の絵師集団「狩野派」はここに生まれたとされています。
また、「大野城跡地」という説明板があったので読んでみると、上総狩野氏の居城として伝来されていたとともに、発掘調査によって14世紀後半の陶磁器や鉄砲玉も出土されているとのこと。これにより、大野城は14世紀後半から16世紀後半まで使われていたと考えられているようです。
戦国時代の城主も明らかにされていませんが、狩野氏ゆかりの「光福寺」というお寺が建っていたり、「堀ノ田」、「根小屋」といった城郭ならではの地名が残されており、この付近一帯が防御施設だったことがわかります。
とは言っても素人にはその地形から堀や要害(敵を防ぐのに適した地勢)を想像するのは難しく、最も明確に形として残されていると言われる「八幡神社」に行ってみました。ここは説明板に記されていた「要害」という地名の北東の郭に当たる所です。神社の境内へ至る階段の下までバイクで行くことができます。
他の地域にある城跡でも同じことが言えますが、城と神社仏閣は密接な関係であったことが伺え、城郭の跡地に神社が建っていることはよくあります。この「八幡神社」も、まさに小高い丘の上に建てられています。
階段を上ると鳥居があり、その先は森林のような境内となっており、山城そのものの作りです。歩き進めるといきなり鋭角に曲がる箇所がありました。山城では敵の侵入の勢いを停滞させるため、故意に鋭角に曲がる道が見られますが、もしかしたらそのような意図があったのかもしれません。
また階段が現れ、上がった先には木造の神社がありました。ちなみに参道は「II郭」「III郭」と呼ばれるエリアの間を通っていて、切岸(きりぎし)と呼ばれる人工的な崖の防御などがあるようです。説明が無ければ見過ごしてしまいそうな堀や崖も、戦国時代の重要な防御システムだったのかもしれません。
「大多喜城」のような詳細な史実が残っていない城も、長い年月、その時代の城主らによって考え抜かれた要塞だったはず。誰がどのように機能させていたか、現時点では想像するしか手段がありませんが、その想像もまた、城跡巡りの面白い側面でもあるのです。
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