現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ「セプター」を覚えてる? ワゴンがヒットした北米の「カムリ」は1代限りで消えていきました

ここから本文です

トヨタ「セプター」を覚えてる? ワゴンがヒットした北米の「カムリ」は1代限りで消えていきました

掲載 19
トヨタ「セプター」を覚えてる? ワゴンがヒットした北米の「カムリ」は1代限りで消えていきました

1代限りで姿を消してしまったセプター

輸出向けトヨタ「カムリ」を日本国内で新規車種として販売したのが「セプター」です。ワゴンのほかに、セダンとクーペが追加され、フルラインアップが完成しました。日本ではワゴンブームだったこともあり、セプター ステーションワゴンはスマッシュヒットを記録。同車の魅力を振り返ります。

トヨタ「ガイア」は「イプサム」ベースの上級車種! ホンダ「オデッセイ」に真っ向勝負した5ナンバー枠のミニバンでした

北米では女性の移動の足として人気

1992年8月にステーションワゴンモデルから日本に投入が始まった、トヨタのミディアムサイズモデルであったセプター。ステーションワゴンモデルを皮切りに、同年11月に4ドアセダンを、翌年11月には2ドアクーペを追加し、3つのボディバリエーションを持っていた。

全幅1770mmの3ナンバーボディを持ち、全車前輪駆動レイアウトで搭載されるエンジンはV型6気筒の3Lと、遅れて直列4気筒の2.2Lを設定。トランスミッションは全車4速ATとなっている。

このセプター、じつは北米市場でカムリとして販売されていたモデルであり、日本仕様が5ナンバーサイズを維持していたのに対し、北米仕様は現地の要望を採り入れて3ナンバーサイズのボディと大排気量のエンジンを搭載していた。そのため日本ではカムリとは別車種として販売されていたというわけである。ちなみにワゴンとクーペは北米からの輸入車、セダンのみ国内生産となっていた。

そんなセプターは、まず投入されたステーションワゴンがスバル「レガシィツーリングワゴン」に代表されるワゴンブーム真っ只中だったこともありスマッシュヒットを記録。このワゴンモデルは3Lエンジンを搭載しながらも300万円を切る低価格と、7人乗り(ただし3列目はトランクスペースに後ろ向きに備わる補助席的なもの)という点が人気となっていた(のちに5人乗り仕様も追加)。

しかしセダンモデルはこちらも車格からすれば安価であったものの、大柄なボディに対して簡素な内外装であったことが日本のユーザーにマッチしなかった。

そもそも前述したようにセプターは北米向けのカムリであり、実用的な4ドアセダンという位置づけだったのだが、日本のユーザーにとっては大柄なボディ=上級車というイメージがあったため、そこの価値観の違いが販売に大きく響いたということになるだろう。

そして現地では女性の移動の足として人気が高かったクーペも、日本では高性能でもスペシャリティでもない2ドアクーペという存在自体が理解されずに全くと言っていいほど売れず、セダンやワゴンに先駆けて日本向けの生産を終了。

その後、セダンとワゴンも生産を終了し、1996年12月に登場した「カムリグラシア」が実質的な後継車となり、セプターは1世代で姿を消すこととなった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「ホンダと日産の経営統合」報道をめぐりSNS激震、「社風が水と油」など厳しい意見も
「ホンダと日産の経営統合」報道をめぐりSNS激震、「社風が水と油」など厳しい意見も
レスポンス
外環‐成田の最短路「北千葉道路」の計画が一歩前進! “起点JCT”から伸びる区間に動きアリ 今どうなってる?
外環‐成田の最短路「北千葉道路」の計画が一歩前進! “起点JCT”から伸びる区間に動きアリ 今どうなってる?
乗りものニュース
「120万円」以上安い! トヨタ新「“8人乗り”アルファード」に大反響! 「最上級モデルの“半額以下”はオトク」「カッコイイ」「黒内装ステキ」の声! 最廉価の「Xグレード」に熱視線!
「120万円」以上安い! トヨタ新「“8人乗り”アルファード」に大反響! 「最上級モデルの“半額以下”はオトク」「カッコイイ」「黒内装ステキ」の声! 最廉価の「Xグレード」に熱視線!
くるまのニュース
BMW「アートカー」をペイントした職人が手掛けたスペシャルな「M1」が存在した! オークションで約7700万円で落札された特別な1台を紹介します
BMW「アートカー」をペイントした職人が手掛けたスペシャルな「M1」が存在した! オークションで約7700万円で落札された特別な1台を紹介します
Auto Messe Web
2025年躍進の吉兆か? 鈴鹿テストで好タイム連発のスリーボンド三宅淳詞、かつてない感触に高揚「これぞスーパーフォーミュラだ」
2025年躍進の吉兆か? 鈴鹿テストで好タイム連発のスリーボンド三宅淳詞、かつてない感触に高揚「これぞスーパーフォーミュラだ」
motorsport.com 日本版
【このエリーゼなんぼ?】ロータスらしい軽量+俊敏なサスペンション+ミッドシップの「ロータス エリーゼ クラブレーサー」販売中!
【このエリーゼなんぼ?】ロータスらしい軽量+俊敏なサスペンション+ミッドシップの「ロータス エリーゼ クラブレーサー」販売中!
AutoBild Japan
【5年ぶりの開催】苗場スキー場のゲレンデをスバル車で駆け上がる体験 「スバル・ゲレンデタクシー2025」
【5年ぶりの開催】苗場スキー場のゲレンデをスバル車で駆け上がる体験 「スバル・ゲレンデタクシー2025」
AUTOCAR JAPAN
あの“スズキ”がアフターパーツのイベントへ初出展!「ユーザーの声を直接聞きたい」理由…DAMD PARTY 2024
あの“スズキ”がアフターパーツのイベントへ初出展!「ユーザーの声を直接聞きたい」理由…DAMD PARTY 2024
レスポンス
GM キャデラックリリックの発売に先駆け、先行情報が得られる事前情報希望者登録を募集
GM キャデラックリリックの発売に先駆け、先行情報が得られる事前情報希望者登録を募集
Auto Prove
シボレー コルベット2025モデルはさまざまな選択肢の拡大で特別な一台を作る
シボレー コルベット2025モデルはさまざまな選択肢の拡大で特別な一台を作る
Auto Prove
まだ装着してないの? 「雪降り始めたよ?」 覚えておきたい「冬タイヤ」の違い! イマ「履くべきタイヤ」とは
まだ装着してないの? 「雪降り始めたよ?」 覚えておきたい「冬タイヤ」の違い! イマ「履くべきタイヤ」とは
くるまのニュース
新型バッテリー電気コンパクトSUV! トヨタが新型アーバンクルーザーを世界初公開
新型バッテリー電気コンパクトSUV! トヨタが新型アーバンクルーザーを世界初公開
バイクのニュース
マジで「その要求」は無理っす……レンタカー店スタッフが実際に遭遇した迷惑客3選
マジで「その要求」は無理っす……レンタカー店スタッフが実際に遭遇した迷惑客3選
ベストカーWeb
われわれが楽しくモノづくりをすることで良い製品ができ、使う人の生活に楽しみと豊かさを提供できると思っています【株式会社 昭和トラスト 取締役 副社長 飯岡智恵子氏:TOP interview】
われわれが楽しくモノづくりをすることで良い製品ができ、使う人の生活に楽しみと豊かさを提供できると思っています【株式会社 昭和トラスト 取締役 副社長 飯岡智恵子氏:TOP interview】
Auto Messe Web
2025最新版《アルファード&ヴェルファイア》ズバリ! “買い”のポイント
2025最新版《アルファード&ヴェルファイア》ズバリ! “買い”のポイント
グーネット
ヴィンテージ・デニムの風合いで個性をアピール!日産の人気6モデルに特別仕様「ビームスエディション」が誕生
ヴィンテージ・デニムの風合いで個性をアピール!日産の人気6モデルに特別仕様「ビームスエディション」が誕生
Webモーターマガジン
12/28(土)THE MOTOR WEEKLY 放送予告!
12/28(土)THE MOTOR WEEKLY 放送予告!
Auto Prove
ホンダ『プレリュード』、米国でも25年ぶりに復活へ…次世代ハイブリッド車として2025年投入
ホンダ『プレリュード』、米国でも25年ぶりに復活へ…次世代ハイブリッド車として2025年投入
レスポンス

みんなのコメント

19件
  • abb********
    昔、前期の3.0ワゴンに乗ってた。めっちゃ懐かしい。まわりに20代には贅沢と言われたけど ホントはお金があまりなく、セプターは人気が無いので当時超人気だったカローラワゴンやカルディナの半額ほどでした。6年落ちで53万円
    リヤシートもクラスとしては短いホイールベースなのに足元広々、当時バス釣りにハマっていて、めちゃくちゃ広い荷室は大活躍でした。
    安く買えたのに燃費はリッター5.5km/Lほど
    足回りはさすがアメリカ向きでソフト
    おおらかな雰囲気はすごく好きでした。
  • まるまる
    3列目に乗ると、後続車の運転手と向い合せとなり、目が合ったりして気まずかったな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

222.5312.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
セプターの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

222.5312.6万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村