フォードはこのほど、マスタングのファミリーに、スポーツクーペとSUVのクロスオーバーボディを採用した新型ピュアEV「マスタング・マッハE」を設定し、11月22日から一般公開されるロサンゼルスオートショー2019で披露すると発表した。米国では2020年の後半からカスタマーへのデリバリーを開始する予定だ。
高性能版「GT」は0-60マイルを3秒半ばでこなす
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ボディサイズは全長4724×全幅1880×全高1600mmで、ホイールベースは2972mm。ボディはマスタングの一員であることを感じさせるスポーティなクーペフォルムが特徴だ。
フェンダーの張り出しが強調されたアスリート然としたエクステリアでは、ピュアEVを実感させるパネルタイプのフロントグリルが特徴的。前後のライトはシャープなデザインが採用され、先進的なイメージを高めている。ボディの前後に装着される疾走する馬のエンブレムは、このモデルがマスタング・ファミリーの一員であることをアピールするものだ。
フロントフード下にも136L分の収納スペースを確保していることが、ピュアEVであることを実感させる。リヤの荷室は後席使用時で821L、後席シートバックを倒した最大時は1688Lに拡大できる。
モーターやバッテリーはグレードによって複数設定され、今のところ開発目標値が発表されている。まず導入される「ファーストエディション」には、332psと565Nmを発揮するモーターに98.8kWhのバッテリーを搭載する4WD車で、435kmの航続距離と、5秒半ばの0-60マイル(約97km/h)加速の実現を目指す。
ファーストエディションと同時期に導入が予定されている「プレミアム」では、後輪駆動車と4WD車を用意。後輪駆動車は255psと415Nmまたは282psと415Nmの2種類のモーターを、4WD車は332psと565Nmのモーターを搭載する。バッテリー容量はいずれの駆動方式にも75.7kWhと98.8kWhから選べる。航続距離はモーターとの組み合わせや駆動方式により338~483kmを掲げる。
そのほか、2021年前半にはトップパフォーマンス版となる「GT」を含む複数のグレードが追加される予定だ。「GT」には459psと830Nmを引き出すモーターと98.8kWhのバッテリーを組み合わせる4WD仕様で、3秒半ばの0-60マイル加速と378kmの航続距離を実現するという。
横基調のインストルメントパネルを採用したインテリアでは、センターパネル上部に配置された15.5インチの縦型センターディスプレイが目を引く。シフトセレクターや電動パーキングブレーキのスイッチなどはコンソールに設置されるものの、それ以外のほとんどの操作系はセンターディスプレイに集約され、スッキリとしたコックピット環境が実現した。
そのほか、フォードの先進運転支援システム「フォード・コ・パイロット360 2.0」や、スマートフォントとの連携にも対応する最新のインフォテイメントシステム「SYNC」が採用された。
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