レッドブル・レーシング代表クリスチャン・ホーナーは、2025年のうちにRB/レーシングブルズの角田裕毅にメインチームへの昇格をオファーできない場合には、彼を手放す可能性があると語った。今週、セルジオ・ペレスの離脱が発表され、その翌日に、後任はリアム・ローソンが務めることが明らかになった。角田は2025年もRB/レーシングブルズで走り、チームメイトとしてルーキーのアイザック・ハジャルを迎える。
過去2年間、レッドブル・レーシングに昇格される可能性が高くないと認識していた角田は、他チームにも目を向けていた。アルピーヌ、ザウバー/アウディ、ハースは、2024年シーズン序盤に角田のマネジメントと話をし、長期契約を提示したといわれる。しかし角田の契約を持つレッドブルが彼を手放すことを拒み、6月に角田は2025年もRB/レーシングブルズに残るという発表がなされた。
ローソン起用を決めたレッドブル代表「角田も非常に速いドライバー。難しい選択だった」伸びしろが決定要因のひとつ
2025年に向けてペレスとの契約を打ち切ることを決めた際に、ホーナー代表は、後任は角田とローソンのどちらかから選ぶと述べていたが、ローソンが昇格されることが発表され、角田は当初の予定どおりRB/レーシングブルズに残留することが確定した。角田は、2025年にファエンツァ拠点のジュニアチームで5年目を迎え、ディートリッヒ・マテシッツが約20年前にこのチームを買収した後、最も長く在籍するドライバーになる。
ホーナーは、ジュニアチームでひとりのドライバーを走らせる期間として5年は長すぎるとの考えを示し、2025年末で角田を手放す可能性があることを示唆した。
「今年、(2025年の)チャンスを裕毅に提供できないのであれば、彼をこのまま引き留めておくことに意味があるのかということについて、我々は強く認識している」とホーナーは、ローソン起用の発表の際に語った。
「サポートチームでひとりのドライバーを5年間も走らせることはできない。いつまでも付き添い役でいるわけにはいかないのだ。その時点で彼らを手放すか、他のことに目を向ける必要がある」
2025年末で角田を手放す可能性を示したホーナーだが、一方で、角田にはまだ昇格のチャンスがあるとも述べている。
イギリスメディア相手の会見において、ホーナーは「裕毅と話をした。休暇に入って、和牛を食べたと言っていた」として、こう付け加えた。
「彼は自分がチャンスに値すると示すことにモチベーションを感じている。非常に決意が固いと思う。物事があっという間に変わり得るということを、彼は知っているのだ」
「たとえば、9カ月前、我々がここでリアム・ローソンが2025年に我々のドライバーになるという話をすることになると誰が想像できただろうか。この世界では物事が急速に変化する。彼はそれを理解している。そして、自分がドアを叩いている存在であると示す必要があることを知っているのだ」
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