デザインはRAV4の弟分。コンパクトなサイズは抜群に使いやすい!
ライズは前身のラッシュ終了後、約3年半のブランクを経て登場したトヨタのエントリーSUV。ダイハツからOEM供給され、細部を除きロッキーと共通になる。
日本最適設計。ベストセラー、トヨタ・ライズとダイハツ・ロッキーを「いいね!」と感じる理由
魅力はコンパクトサイズ。国内外で様々なSUVが登場しているが、全長が4mを切り、全幅1.7m未満の5ナンバー規格に収まるモデルはなかなかない。
取り回し性はすこぶる良好。最小回転半径は5mと小回りが利く。手頃なサイズと見切りのよさにより日本の道路環境や駐車場で持て余す心配はない。それでいて室内や荷室は十分な広さを確保している。角度を立てた各ウィンドウは大きめの設定。開放的な空間を乗員に約束する。荷室容量はクラス最大級の369リッター。床下にはさらに80リッターのサブトランクを備える。使い勝手は抜群。後席を倒すと広々としたスペースが出現する。開口形状も吟味されており、兄貴分のヤリスクロスには積めなかった自転車が、ライズなら載せられるケースもある。
RAV4の弟分のようなスタイリングも人気の秘密。大型グリルが与えられた印象的なフロントマスクが効いて、小さいながらも迫力を感じさせる。専用色のターコイズブルーマイカのようなおしゃれなボディカラーも設定されている。
走りは活発。4WDは雪道の安心感も高い
走りは全般的に活発。快適性や操縦安定性には粗削りな部分もあるが満足感は高い。パワートレーンはダイハツ製の1リッターの3気筒ターボ(98ps)とD-CVTの組み合わせ。味つけは、ターボらしいトルク感を強調している。3気筒特有の音や振動を感じるシーンもあるが、ほぼ1トンの車体を軽々と走らせる。
エントリーモデルながら電子制御4WDを設定するのもポイントだ。本音をいうと前輪が滑ってから後輪へ駆動力を伝達するのが、もう少し素早いほうがベターだが、雪道などの安心感は高い。
ステレオカメラを用いたダイハツ製のADASは、全車速対応ACCや車線中央維持機能を備えるものの、トヨタ製に対して性能的にはやや見劣りする。
ライズは限られたサイズの中に多くの魅力を詰め込んだ実力車。その高い商品力は、販売実績が証明している。新たに発電用1.2リッターエンジンを搭載したハイブリッドモデルも登場。人気はますます高まりそうだ。
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