世界最大級のカスタムカーショー『東京オートサロン2022』が2年ぶりに開催され、366の出展者による712台もの多種多様な車両が展示された。なかでも、特に勢いがあったのは国内外の自動車メーカーが展示していた最新モデルだ。
ここでは、『東京オートサロン2022』の会場において、ひと際注目を集めていたニッサン勢とミツビシ勢の新型モデルを紹介。また、国産モデルに負けていない輸入車陣営の最新モデルにも注目したい。
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東京オートサロン2022で最も人だかりができていた日産自動車ブース。目玉は、ついに国内仕様が披露された新型フェアレディZだ。
1月14日には新型フェアレディZの初お披露目イベントを開催。大の“Z”ファンを公言している、日産自動車の内田誠CEOとKONDO RACING Teamの近藤真彦監督のトークセッションも行われた。
ブース中央のメインステージには、イエロー、ブルー、オレンジの3台の新型フェアレディZが展示された。なかでも多くのファンから熱い視線を集めていたのが、イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンの『Proto Spec(プロトスペック)』だ。車両価格は696万6300円で、トランスミッションは6速MTと9速ATを揃える。このモデルは、6月下旬頃から240台限定で販売されるという。オンラインの注文は、2月7日(月)から開始予定で、希望者多数の場合は抽選になる。
なお、ブルーのボディカラーの“Z”は『バージョンST』、フェアレディZ432Rを彷彿とさせるオレンジのボディカラーのモデルは『フェアレディZ CUSTOMIZED PROTO』だ。アルミホイール、オーバーフェンダー、ホワイトレタータイヤ、大型リヤスポイラーなどの専用装備が奢られた“Z”ファンへ捧げられたスペシャルなモデルだ。
三菱自動車のブースもファンの心をガッチリと掴むモデルが取り揃えられていた。注目は発売間近と噂されている、軽自動車BEV『K-EVコンセプト Xスタイル』だ。
かねてから三菱自動車と日産自動車との共同開発モデルとして、その存在は明らかにされていたが、東京オートサロン2022にて国内初お披露目となった。迫力のあるフロントフェイス、ハイトワゴンとSUVを融合した強面のスタイルがとても印象的だ。
今回お披露目されたのは、“コンセプトモデル”とのことだが、ボディラッピングが貼られているほかは、ほぼ市販車に近い装いと思われる。正式発表が待ち遠しい一台だ。
なお、『K-EVコンセプト Xスタイル』のメカニズムや動力性能は非公開だが、2021年に日産自動車が発表した新型軽自動車BEVに関連したプレスリリースによると、搭載バッテリーの総電力量は20kWhとなっている。今回のコンセプトモデルでも、フロア下には十分な容量を伺えるバッテリーバックを確認することができた。実用的な航続距離が与えられるのは、確実だろう。
東京オートサロン2022の会場では、輸入車陣営の勢いにも注目が集まっていた。フォルクスワーゲン・ゴルフGTI、ルノー・アルカナ、アルピーヌ110S、ロータス・エミーラなど、今後日本に上陸が予定されている最新モデルから目が離せない。
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■ニッサン・フェアレディZ
イカズチイエローのボディカラーを身に纏った『Proto Spec』には、レイズの19インチ鍛造アルミホイールや、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ、本革/スエードのコンビシートが特別に備わる。事実上のローンチモデルな上に、限定240台ということを考えれば、ファンの間で争奪戦が勃発するのは間違いなさそうだ。
■ニッサン・アリア
新時代のクロスオーバーEV、ニッサン・アリア。力強い加速と静粛性の高さで“快適な”走りを実現している。
■ミツビシ K-EVコンセプト Xスタイル
BEVの性能を左右するバッテリーへの充電能力も、通常充電急速充電に対応するという。モーター出力に関しては不明だが、ニッサン・リーフ譲りの電動技術が投入されることを考えれば期待できそうだ。
■ミツビシ・ヴィジョン・ラリーアート・コンセプト
ラリーアートブランドのコンセプトカー『ヴィジョン・ラリーアート・コンセプト』。重厚感のある前後バンパーと大きく張り出した前後オーバーフェンダーによって、ボリュームのある力強いフォルムを実現。ラジエーターシャッター付きのフロントグリル、レーシーな印象を与える大型リヤディフューザーによってスポーティさを際立たせている。
■フォルクスワーゲン・ゴルフGTI
フォルクスワーゲン・ゴルフGTIが日本初披露。今回展示された車両は、フォルクスワーゲンと密接な関係を持つドイツのチューナー『Oettinger(エッティンガー)』のエアロパーツが装着されていた。
■ルノー・アルカナ
2022年春頃に国内導入が予定されているクーペルックのSUV、ルノー・アルカナ。ルノーの新世代CMF-Bシャシーを採用するとともに、ルノー独自のハイブリッド技術“E-TECH”を搭載したモデル。効率的なパワートレインと美しいスタイリングで、日本でも人気が出そうなSUVだ。
■アルピーヌ110S
ルノー/アルピーヌのブースには、2021年に本国で発表されたアルピーヌ110Sの国内導入モデルが展示されていた。写真の『A110 Sアセンション』は、国内30台限定の特別仕様車になる。
■ロータス・エミーラ
ロータス・エミーラのデリバリーは2022年春から開始される予定。今回披露されたモデルは日本導入に先駆けたものとなる。
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