現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【高級ステーションワゴン対決】BMW 520d xDriveツーリング対メルセデスE 220 d 4MATIC T 果たして勝者は?

ここから本文です

【高級ステーションワゴン対決】BMW 520d xDriveツーリング対メルセデスE 220 d 4MATIC T 果たして勝者は?

掲載 更新 3
【高級ステーションワゴン対決】BMW 520d xDriveツーリング対メルセデスE 220 d 4MATIC T 果たして勝者は?

BMW 520d xDriveツーリング対メルセデスE 220 d 4MATIC T:ディーゼルエンジン搭載の高級ステーションワゴンBMW5シリーズツーリング vsメルセデスEクラスTモデルの比較テスト。2023年に7代目のメルセデスEクラスTモデルが発売され、先ごろBMWは5シリーズツーリングを投入した。30枚超の画像とともにレポートする。

1991年に初代「BMW 5シリーズ ツーリング」が登場して以来、メルセデスとBMWの高級ステーションワゴンは、その役割が明確に定義されてきた。「EクラスTモデル」は緩やかに起伏する広大な空間、「5シリーズツーリング」は積載量では際立った特徴はないものの、俊敏でドライバーオリエンテッドな車だ。今でもそれは変わらないのだろうか?

【絶好の足車】「VW パサート(B6)」速い、旨い、安いクルマみーつけた リフレッシュ計画発動

2024年5月に発表された新型「5シリーズ ツーリング(G61)」は、全長5.06m、全幅1.90mにまで成長し、ガレージのサイズ基準を大きく上回っている。

ディーゼルモデルには十分なパワーがある2023年に発売された現行の「メルセデスEクラス(S214)」のエステートバージョンは、全長4.95m、全幅1.88mと、ややコンパクトだ。それでも、最大の積載容量(615~1830リットル)を提供している。これに対してBMWは570~1700リットルだ。

E 220dと520dという2つの高級エステートは、197馬力のマイルドハイブリッド2リッターディーゼルエンジンを搭載している。この比較では、両車ともに197馬力と400Nm以上のトルクを発揮するディーゼルエンジン、四輪駆動のモデルを選んだ。BMWは「グランドコンプリケーション」として我々の敷地にやってきた。フロントにはスチールスプリング、リヤには高さ調整とリヤアクスルステアリング付きエアスプリング(1,990ユーロ=約32万円、パッケージとして)が装備されている。回転直径は11.9mで、まあまあだが、「Eクラス」の回転半径よりは大きい。

「5シリーズ」のプッシュアンドロータリーダイヤルは便利インテリアでは、14.9インチの中央ディスプレイがドライバー側に向かってわずかに湾曲している。同ブランドの他のモデル(X1など)とは異なり、プッシュアンドロータリーダイヤルで快適に操作できる。以前よりも直感的に操作しにくくなったが、注意散漫効果軽減のメリットは残っている。

プッシュアンドロータリーコントロールは5シリーズでうまく機能している。この実用的な機能は、他のBMWモデルではすでに廃止されている。自律運転への半歩手前:運転支援モードでは、BMWの高速道路アシスタントを使用して、視線を右サイドミラーに固定したままウインカー操作や車線変更を行うことができる。この機能は、まず左側のステアリングホイールのスポークにあるボタンを押して起動する。

BMWはより軽快で快適この運転支援システムは、多くの「もしも」や「しかし」を前提としており、ドライバーは常に監視していなければならないため、日常的に使用されるかどうかは疑問だ。かえって疲れてしまう。メルセデスには、ウインカーを出すと車線変更を行う車線変更アシスタントがある。ただし、両手をハンドルの上に置かなければならない。

快適な走行という点では、BMWが気に入っている。メルセデスよりも路面の状況を敏感に察知し、20インチのサスペンションが衝撃を優雅に吸収する。BMWはメルセデスよりもさらに敏感に路面を感知する。オプションの20インチホイールでも、快適性をあまり損なうことなく対応できる。主観的には、リヤアクスルステアリングの効果で、BMWはより軽快にハンドルを切ることができる。

メルセデスのスクリーンで本物の映画体験メルセデスのテストカーについてまず驚くのは、9万ユーロ(約1,150万円)を超える価格設定だ。2023年11月に、同じエンジンを搭載したセダンを比較した。その時は、ベンツとBMWの価格差は1万2,000ユーロ(約196万円)だったが、今回はさらに高くなっている。

素晴らしい:ワイドスクリーンがEクラスのダッシュボードのほぼ全体を覆っている。助手席の乗員にも映画が見えるほどだ。テスラのような電動式で伸びるメルセデスのドアハンドルは、動きがややぎこちない。一方、BMWの折りたたみ式ハンドルは滑り落ちてしまう。どちらも最適なものではない。車内では、Eクラスは、1,773ユーロ(約29万円)のハイパースクリーンと助手席側の3つ目のスクリーン(12.3インチ)が圧倒的だ。プラスチックの表面ではなく、助手席ではコンパス、時計、ナビゲーションマップ、あるいはメルセデス博物館の写真を見ることもできる。ただ、操作には慣れが必要だ。例えば、シート調整スイッチにはフィードバックがない。また、ランバーサポートはシート上のボタンでは調整できず、4階層のメニューに潜り込まないと調整できない。

それ以外では、両車には驚くほど多くの類似点がある。どちらも制動距離は約31メートルという驚異的な短さで、どちらも48ボルトのマイルドハイブリッド仕様で、変速の遅れがまったくなく、ディーゼル燃料消費量は約リッターあたり16.6kmと好燃費だ。音声制御システムもどちらも最高レベルだ。残念ながら、どちらも後方視界が悪いという欠点がある。

モデルBMW 520d xDrive Touring(G61)Mercedes E 220 d 4Matic T-model(S214)パワーユニット2リッター4気筒ツインターボ+マイルドハイブリッド2リッター4気筒ターボ+マイルドハイブリッド最高出力197hp/4000rpm + 11hp197hp/3600rpm + 23hp最高トルク400Nm440Nm最高速度218km/h227km/h0-100km/h7.7秒8.3秒中間加速60-100km/h4.3秒4.8秒車重1975kg2035kg前後重量配分50:5052:48回転径 右/左11.9/11.911.9/12.0制動距離31.2m30.7m燃費16.7km/リットル16.9km/リットルメルセデスのサスペンションは細かい段差を通過させるマルチチャンバーエアサスペンション(1,785ユーロ=約29万円)が装備されているにもかかわらず、「E 220 d」では期待していたような魔法の絨毯のような感覚は得られない。静粛性は優れているが、BMWよりも細かい段差をより強く感じる。BMWでは160km/h前後から風切り音が聞こえ始めるが、メルセデスでは175km/h前後までほぼ無音だ。

意外なことに、メルセデスのマルチチャンバーエアサスペンションは、BMWのサスペンションほどエレガントに細かい段差を吸収してはくれない。メルセデスはBMWの厚いガラスに対抗するために二重ガラスを使用している。石畳ではBMWの方が静かだが、メルセデスは運転席とセンターコンソールの部分から発生する音が気になる。ただし、メルセデスはすでに11,000kmを後にしていたのに対して、BMWのテスト車は新車だった。

スムーズで効率的な9速オートマチックトランスミッションを搭載したメルセデスは、9速がオーバードライブのような役割を果たす、非常に高いギア比を備えている。130km/hで1,500rpmという回転数であり、これはアイドリング回転数よりもわずかに高い程度だ。さらに、トルクは40Nm増大し、スタータージェネレーターは12馬力強化されている。

もしこれが純粋な機能比較であれば、メルセデスがわずかにリードするだろう。しかし、BMWはすでに長い間、メルセデスの快適性に匹敵する性能を実現している。贅沢な快適性を誇るメルセデスと、優れた走行性能のBMW。昔からそうだ。

第2位 800満点中598点:メルセデスE 220 d 4MATIC T-モデル(69,556ユーロ(約1,115万円)、テスト車価格: 90,066ユーロ=約1,440万円)強みは積載量、積載重量、牽引能力、保険料の許容範囲だ。しかし、購入価格はかなり高くなる。

第1位 800満点中604点:BMW 520d xDriveツーリング(64,350ユーロ(約1,030万円)より、テスト車価格: 76,680ユーロ=約1,230万円)5メートルを超える長さは実用的ではないが、メルセデスよりも機敏で、さらに快適なサスペンションを備えている。

結論:どちらも最新のアメニティを搭載した高品質なステーションワゴンであり、ポイントでは非常に僅差だ。かさばるが俊敏なBMWは、燃費の面でわずかに勝る。広々としたメルセデスはすでに価格面で高級車クラスに属している。非常に経済的なエントリーグレードのディーゼルエンジンは、使い勝手も良く、ほとんどの運転状況で十分な走りを実現する。

フォトギャラリー:高級ステーションワゴン比較テストText: Rolf Klein and Berend SandersPhoto: Christoph Börries / AUTO BILD

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【初のハイブリッド911登場!】クーペに加えコンバーチブルとタルガバージョンもフレッシュアップ!改良された新型ポルシェ911の全情報!
【初のハイブリッド911登場!】クーペに加えコンバーチブルとタルガバージョンもフレッシュアップ!改良された新型ポルシェ911の全情報!
AutoBild Japan
新型「キャデラック リリック」ヨーロッパ市場に再参入 果たして1,300万円のアメリカ製高級電動SUVは欧州のライバルに勝てるか?
新型「キャデラック リリック」ヨーロッパ市場に再参入 果たして1,300万円のアメリカ製高級電動SUVは欧州のライバルに勝てるか?
AutoBild Japan
【Love me tender】威風堂々 ラグジュリアスでエレガントなフルサイズSUV「キャデラック エスカレード スポーツ25thアニバーサリーエディション」との夢の5日間
【Love me tender】威風堂々 ラグジュリアスでエレガントなフルサイズSUV「キャデラック エスカレード スポーツ25thアニバーサリーエディション」との夢の5日間
AutoBild Japan
【魔改造?】メルセデスAMG SLをシューティングブレークに フルカーボンボディの1,000馬力2ドアクーペ ブラバス ロケットGTSとは?
【魔改造?】メルセデスAMG SLをシューティングブレークに フルカーボンボディの1,000馬力2ドアクーペ ブラバス ロケットGTSとは?
AutoBild Japan
毎月およそ[1万台]が売れ続けるあのクルマを大分析!! ええい、[トヨタ ルーミー]は化け物か!? 
毎月およそ[1万台]が売れ続けるあのクルマを大分析!! ええい、[トヨタ ルーミー]は化け物か!? 
ベストカーWeb
BMW 3シリーズセダン/3シリーズツーリング【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
BMW 3シリーズセダン/3シリーズツーリング【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
日本上陸を果たした「メルセデス G 580 with EQ Technology」は究極のオフローダーなのか?
日本上陸を果たした「メルセデス G 580 with EQ Technology」は究極のオフローダーなのか?
AutoBild Japan
ホンダCR-X シビック 2台の「Si」(2) 現代人へ理想的なデトックス 熱くなれる92ps!
ホンダCR-X シビック 2台の「Si」(2) 現代人へ理想的なデトックス 熱くなれる92ps!
AUTOCAR JAPAN
抜きつ抜かれつのデッドヒート!? ミライース、マイナーチェンジでアルトエコから燃費軽ナンバー1の座を奪還!【10年前の再録記事プレイバック】
抜きつ抜かれつのデッドヒート!? ミライース、マイナーチェンジでアルトエコから燃費軽ナンバー1の座を奪還!【10年前の再録記事プレイバック】
ベストカーWeb
「ランドクルーザー ”250”」VS「ランドクルーザー GR SPORT」人気絶頂のクロカン4WDを徹底検証
「ランドクルーザー ”250”」VS「ランドクルーザー GR SPORT」人気絶頂のクロカン4WDを徹底検証
@DIME
【羨望のSUV】メルセデスAMG・G63全方位試乗。「最新のG」は「最良のG」なのか?!
【羨望のSUV】メルセデスAMG・G63全方位試乗。「最新のG」は「最良のG」なのか?!
カー・アンド・ドライバー
カワサキの名車「シェルパ」17年ぶり“新型”で復活! オフから高速まで使える「新・万能マシン」って最高!「ゆったりツーリング」に最適な新型「KLX230シェルパ」発売へ!
カワサキの名車「シェルパ」17年ぶり“新型”で復活! オフから高速まで使える「新・万能マシン」って最高!「ゆったりツーリング」に最適な新型「KLX230シェルパ」発売へ!
くるまのニュース
名付けて「ザ・直線番長」! 大排気量でツーリングもラク 気になる個性派「大型スポーツクルーザー」3選
名付けて「ザ・直線番長」! 大排気量でツーリングもラク 気になる個性派「大型スポーツクルーザー」3選
VAGUE
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンを日本で発売
カー・アンド・ドライバー
次期型スバル「フォレスター」は“省燃費の水平対向エンジン”搭載!? 北米仕様は2025年に“ストロングハイブリッド”設定へ! 日本仕様にも期待大
次期型スバル「フォレスター」は“省燃費の水平対向エンジン”搭載!? 北米仕様は2025年に“ストロングハイブリッド”設定へ! 日本仕様にも期待大
VAGUE
KTM初のクラッチレス機構「AMT」搭載モデル・1390スーパーアドベンチャーSエヴォ伊ミラノEICMAショーで発表!
KTM初のクラッチレス機構「AMT」搭載モデル・1390スーパーアドベンチャーSエヴォ伊ミラノEICMAショーで発表!
モーサイ
フォルクスワーゲン ベストセラーモデル「ティグアン」が7年ぶりフルモデルチェンジ
フォルクスワーゲン ベストセラーモデル「ティグアン」が7年ぶりフルモデルチェンジ
Auto Prove
復活した“スリーポインテッドスター” メルセデス・ベンツの新型「EQS」登場
復活した“スリーポインテッドスター” メルセデス・ベンツの新型「EQS」登場
AutoBild Japan

みんなのコメント

3件
  • tos********
    外国語の記事のAI翻訳だと思うけど、読みにくいね。
  • ねこにごはん
    ヨーロッパってそんなに道幅広いんですか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

890.0960.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.8920.0万円

中古車を検索
5シリーズ ツーリングの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

890.0960.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

27.8920.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村