昨年末までルノーF1チームでエンストンのファクトリーでシャシー部門を率いていたニック・チェスターが、メルセデスのフォーミュラEチームであるメルセデス・ベンツEQ・フォーミュラEチームに加入した。
チェスターはルノーの前身であるロータスでテクニカルディレクターを務め、チームが2015年にルノーに買収されたときにはエンストンで仕事をして19年目を迎えていた。
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ルノーは昨年11月に元マクラーレンのパット・フライの加入と、それに続いて元ウイリアムズのエンジニアであるディルク・デ・ビアがルノーの空力責任者に就任することを発表したが、そのことが51歳のチェスターにとってはなんらかの前兆に見えたのかもしれない。
昨年12月にルノーを離脱したチェスターは当初、ウイリアムズの技術部門責任者の有力候補だと見られていた。実際そうだったかもしれないが、チェスターは最終的にメルセデス・ベンツEQフォーミュラEチームに加入することを選んだ。
フォーミュラEの2019年/2020年シーズンは来月ベルリンで再開され、テンペルホーフ空港の会場で連続する6戦すべてが開催される。
チェスターは、以前F1でバルテリ・ボッタスのレースエンジニアを務めていた、メルセデスのチーフレースエンジニアのトニー・ロスと職務に当たる。
フォーミュラEでの初シーズンにおけるメルセデスのワークスチームとしての取り組みは、ストフェル・バンドーンとニック・デ・フリースがその原動力となっている。5戦が終了した現在、メルセデスはチームランキングで5位につけている。2019年/2020年シーズンは、新型コロナウイルスの感染拡大のために、マラケシュePrix後からは中止されていた。
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