ジューク電動化 デザインも変更
日産は、欧州向けのジュークに新しいハイブリッド・パワートレインを導入した。レスポンスに優れた走りと低排出ガスを実現するという。内外装デザインにも変更が加えられている。
【画像】日産ジューク・ハイブリッド【キャシュカイやガソリンモデルと写真で比較】 全100枚
このモデルは、最高出力93psの1.6Lガソリンエンジンと49psの電気モーターを組み合わせ、合計142psを発生させる。燃費は23km/l、CO2排出量は118g/kmとしている。
ハイブリッド・パワートレインは、日産とルノーのアライアンスによるものだ。日産がエンジンとモーターを供給し、ルノーはトランスミッションと15kWの高電圧スターター/ジェネレーター、1.2kWhの水冷式バッテリーを供給する。電気のみでの走行も可能。
バンパー下部のボディ形状やリアスポイラーは空力的に改善され、空気の流れを整えて抵抗を減らしている。フロントドアとテールゲートにはハイブリッド専用バッジが、フロントグリルには新しい日産エンブレムとグロスブラックのパーツが採用され、中型のキャシュカイに似たデザインとなった。
ホイールには、ツートンカラーの17インチアルミと、次期EVのアリアに近いデザインの19インチアルミが新たに設定されている。
インテリアでは、メーターにハイブリッド専用のパワーゲージ、回生ブレーキのレベル、バッテリー残量を示すインジケータが新たに追加された。
電動化戦略のマイルストーン
1.2kWhのバッテリーを搭載するため、トランクスペースは従来の1.0Lターボガソリンモデルから68L減少し、354Lとなった。しかし、日産は後席を畳んだ状態で1237Lと、クラストップレベルの広さを誇るとしている。
EVモードに切り替えることができる走行モード選択ボタンも追加され、ダッシュボード中央の7.0インチインフォテインメント・タッチスクリーンに電力使用量を表示することができるようになった。
欧州日産の商品戦略担当副社長であるアルノー・シャルパンティエは、次のように述べている。
「当社は今、環境性能と運転の楽しさを同等に重視した電動化製品の攻勢をかけている最中です」
「ジューク・ハイブリッドは、当社の他の電動化製品と同様、より高い性能と効率を実現する大胆なイノベーションによって、このセグメントのルールを塗り替えていきます」
日産は、2023年までに欧州向けの全モデルを電動化する計画で、ジューク・ハイブリッドの導入もその一環である。
現在、ガソリンモデルの価格は1万9200ポンド(約297万円)からだが、ハイブリッドモデルの価格についてはまだ明らかにされていない。ルノー・キャプチャーEテック・ハイブリッドと同程度の価格、約2万5000ポンド(約386万円)からになると予想される。
日産の欧州会長であるギョーム・カルティエは、「日産の電動化製品戦略は勢いを増しており、ジューク・ハイブリッドは、2023年までに完全電動化を実現するという我々の戦略の新たなマイルストーンとなるでしょう」と述べている。
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