手ぶらで楽しめる話題のアクティビティ
クルマ好きもアウトドア好きも楽しめるアクティビティとして、全国各地で人気が沸騰している4輪バギーのレンタル。マシンを手足のように操る面白さに加え、自分のクルマじゃ到底ムリな道なき道を走る爽快感、自然の中を駆け抜けながら出会える美しい風景や季節の移ろいなど、4輪バギーならではの魅力を紹介しよう。
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丁寧な運転レクチャー付きで安心
まず初めに4輪バギーとはどんな乗り物かを解説したい。レンタルで使用されるのはパワーが大きすぎない50ccが多く、未舗装路に適したマッドタイヤを装着している。走破性が高く泥でぬかるんだ道や激しい凹凸をモノともせず、操作はクルマやバイクに乗ったことがない人もできるくらいカンタン。数年前からレンタルのサービスが流行りはじめ、昨今のアウトドア熱でますます人気が高まってきた。
今回の取材先、宮城県仙台市で4輪バギーとミニジープのレンタルを手がける「DREAM ON(ドリオン!)」は、森を切り拓いて作ったジャングルのような専用コースを走ったり、スキー場のゲレンデを駆け上がって壮大な景色を眺めるなど、運転以外の楽しさもたっぷり味わうことができる。
代表の姉崎サンによると「この秋で4年目を迎えます。近隣はもちろん関東や北海道など遠くから来られる方も多く、特に新緑や紅葉のシーズンは人気が高いですね」とのこと。使用しているバギーは定番の50ccで海外製、ただし組み立て精度がイマイチで、真っ直ぐ走らない車両も多いという。姉崎さんの本業は自動車整備工場の経営なので、納車されたらすべてバラバラに分解してから組み直し。正しく操縦しても車両の問題でマトモに走れなければ、危険な上、お客さんも楽しめないだろうとの配慮だ。
もうひとつは走行前の入念なレクチャー。ひとりひとりクルマやバイクの経験を確認したうえで、初めてのユーザーには基本的な操作方法から安全に走らせるコツ、トラブルが起きたときの対処法まで丁寧に教えてくれる。それが終わると発進と停止および曲がり方の実技講習、さらに砂利の広場に移動しスピードを上げての練習と続く。
すべてコミコミで1時間5000円から
そしてマシンに慣れたらいよいよ森のなかへ突入だ。コースも姉崎サンが自ら考案したうえで作り、アップダウン/カーブ/凸凹/泥道が適度に入り混じる。 この通称「ジャングルコース」の探検を終えたら、別の森を駆け上がって仙台市民に人気が高い「泉ヶ岳スキー場」のゲレンデ中腹へ。仙台市の中心部にそびえ立つビル群やインターネットでカルト的な人気を博す巨大な「中山観音」を一望でき、天気さえ良けければ遠い太平洋の大海原やそこに浮かぶ船まで見渡せるという。
体験が5回を超えたリピーターで普通免許を所持していれば、バギーだけを貸し出してもらい単独で走行することも可能。広場や狭いコースをグルグル走るのとは異なり、自然や雄大な風景にも触れられるとあって、女性や子供を連れての参加が非常に多いとのことだ。
この日に先導アリのコースを予約していたのは、同じ大学で部活も一緒という学生さんたちのグループ。バイクともクルマとも微妙に違う走らせ方に最初は戸惑いつつ、広場での講習を済ませるころにはシッカリと感覚をつかみ、ジャングルも最後の展望台もノリノリで楽しんでいた。なお公道に出ない通常のコースであれば普通免許は不要で、過去には小学生が何人も運転しているというからビックリ。
ちなみに「DREAM ON」のバギーとジープはすべてウインカーやヘッドライトを備え、公道を走れる状態で軽車両として車検を取得し保険にも加入している。ヘルメットやグローブもレンタル料金に含まれ、料金は姉崎さんが先導するフルコースが1時間で5000円、リピーター向けの車両レンタルは30分で2000円、1時間が4000円となっている(冬季休業)。
旅行ついでに寄り道して楽しもう
ここで紹介した宮城県のほかにも関東では山梨県の「道志レジャーランド」や静岡県の「富士山バギー」、長野県の「ASOBINA」に群馬県の「TOP水上」、関西・東海方面でも大阪府の「舞洲シーサイドバギー」や岐阜県の「揖斐高原貝月リゾート」をはじめ、北海道や沖縄県にも多くの4輪バギーを楽しむスポットが存在する。お出かけや旅行でこれらの地域を訪れる機会があればぜひ一度、4輪バギーの楽しさに触れてみてはいかがだろうか。
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