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水素社会の推進に向け、Hydrogen Council(水素協議会)に複数のグローバル企業が新たに参画

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水素社会の推進に向け、Hydrogen Council(水素協議会)に複数のグローバル企業が新たに参画

ベルギー・ブリュッセル−Hydrogen Council(水素協議会)にアジア、北米、欧州の11企業が新たにメンバーとして加わる。石油・ガス、エネルギー、科学・テクノロジー、そして自動車の分野の国際的なリーディングカンパニーが新たに参画し、エネルギー移行を支える水素関連技術の革新を後押しする。

今回新たに、3M、Bosch、China Energy、Great Wall Motor、JXTGエネルギー、Weichaiがステアリング・メンバーとして参画し、Hexagon Composites、丸紅、McPhy、NEL Hydrogen、Royal Vopakがサポーティング・メンバーとして参画。世界初の各社CEOレベルのイニシアチブであるHydrogen Councilは、メンバーが発足時の約2倍となり、バリューチェーンを通して全ての主要マーケットを網羅している。進行中の個社の投資やプロジェクトに加え、2018年はグローバルでメンバーが協力し、変化を促し、そのスピードを加速していく計画だ。

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Hydrogen Council共同議長のワンチョル・ユンHyundai Motor副会長は、「当カウンシルの目覚しい発展とCEOレベルによる水素導入へのコミットメントを歓迎するとともに、喜ばしく思います。国際的企業によるリーダーシップの拡大であり、水素が私たちの戦略において不可欠であることを示し、パリ協定の目標に向けた解決策を確立、有言実行します」と語った。

世界中で政策立案者や投資家の関心が高まる中、今後5~10年で水素関連技術の導入において決定的な変化があることが予想されている。21世紀半ばまでには、水素関連技術により、最終エネルギー需要の18%をまかない、CO2排出量を60億トン減らし、年間2.5兆ドルに相当するビジネスと3000万人の雇用を生み出すことが見込まれている。

Hydrogen Council共同議長のブノワ・ポチエAir Liquide社会長兼CEOは「水素をエネルギー移行の主要な解と認識し、水素導入に努力するリーディングカンパニーが世界中で増えることを喜ばしく思います。1年前の発足以来、Hydrogen Councilはその機運を高め、World Economic Forum、New York Climate Week、気候変動サミット、COP23といった国際的なイベントに積極的に参加し、政策立案者や政府に対する働きかけを主導してまいりました。2018年の重要課題は、水素が日々の生活の一部となるよう、グローバルパートナーや国際組織とともに、働きかけを継続していくことです」と述べている。

■Hydrogen Council(水素協議会)について

Hydrogen Councilは、2017年初め、スイス・ダボスで開催されたWorld Economic Forumの場で発足した。グローバルなエネルギー移行に関して、水素技術が果たす役割を推進していく、世界初のグローバルなCEOによるイニシアチブで、現在はステアリング・メンバーである24の様々な国の企業(3M、Air Liquide、Alstom、Anglo American、Audi、BMW GROUP、China Energy、Daimler、ENGIE、General Motors、Great Wall Motor、本田技研工業、Hyundai Motor、岩谷産業、JXTGエネルギー、川崎重工業、Plastic Omnium、Royal Dutch Shell、Statoil、The Bosch Group、The Linde Group、Total、トヨタ自動車、Weichaiの各社)と、サポーティング・メンバーである15のバリューチェーン上の企業(Ballard、Faber Industries、Faurecia、First Element Fuel(True Zero)、Gore、Hexagon Composites、Hydrogenics、丸紅、McPhy、三菱商事、三井物産、NEL Hydrogen、Plug Power、豊田通商、Royal Vopakの各社)がメンバーに名を連ねている。ちなみに、Hydrogen Councilメンバー企業全体では、収入全体で1.6兆ユーロ、世界全体で250万人以上の社員を有している。

Hydrogen Councilは、これまで2つのレポートを発表している。「How hydrogen empowers the energy transition(いかに水素は将来エネルギーへの移行を後押しするか/2017年1月)」では、エネルギー移行における水素の役割、そのポテンシャル、直近の実績、導入に向けた課題について、「Hydrogen, scaling up(水素市場の拡大/2017年11月)」では、長期視点での水素のポテンシャルと水素導入のロードマップについてのビジョンを初めて示した(詳細は、www.hydrogencouncil.com)。

■新規メンバーについて

■ステアリング・メンバー

3Mは、グローバルサイエンス企業であり、常に新しいものを作り出している。46のテクノロジープラットフォームを活用し、科学者と研究者が顧客とともにブレイクスルーを生み出している。3Mの発明は世界中の何十億人の生活をよりよくしてきた。

The Bosch Groupは、テクノロジーとサービスを提供するグローバルリーディングサプライヤー。モビリティソリューションズのセクターでは、自動化、電動化、コネクティビティの分野におけるグループの知見を結集し、事故やストレスのないモビリティをビジョンとして掲げている。燃料電池は特に大型商用車のCO2排出量をさらに削減するテクノロジーだと考えている。

China Energyは、水素の製造・輸送・適用といったバリューチェーン全体について積極的に研究しており、インフラに加え、水素の製造・貯蔵および輸送、水素ステーション、燃料電池などの分野をカバーする主要な開発プログラムに投資している。また、中国における水素エネルギー開発のロードマップ起草にも参加している。

Great Wall Motor Company Limitedは、中国最大のSUVおよびピックアップトラックのメーカーで、2017年にはGreat Wall、Haval、Weyのブランド名で100万台以上の車両を販売。燃料電池を含む電動化技術はGreat Wall Motorの開発の中核だ。Great Wall Motorは、高性能な燃料電池車をコスト競争力のある設計、軽量、高エネルギー効率、少ないCO2排出量で開発・展開すべく、取り組んでいる。Great Wall Motorは、優秀な開発チームと新しい水素関連開発施設(中国河北省保定市)をもち、水素製造・水素充填・燃料電池車といった技術を、中国および世界においてコスト競争力をもって推進している。

Weichaiは、1946年に設立され、現在、中国で最も強大で総合的な自動車機器製造グループの1つ。自動車事業、建設、機械、パワートレーンシステム、インテリジェント物流、ラグジュアリーヨット、ファイナンス&アフターサービスの6つのグローバル事業セグメントを所有している。Weichaiは新しいエネルギービジネスの開発に努め、エネルギー科学テクノロジー会社を新しく設立。10年近くの独立した研究開発と戦略的投資の準備の後、Weichaiは100人以上の開発チームと競争力ある製品、モーター、バッテリー、電気制御システムなどを所有しており、規模の工業化を推進している。Weichaiは、2020−2030年の戦略において、2030年までに世界の新エネルギー産業発展をリードしようと試みている。現在、Weichaiは、中国科学技術省の水素燃料電池工業化プロジェクトや山東省の“Replacing Old Growth Drivers With New Ones”といった主要プロジェクトに取り組んでおり、新エネルギー工業団地の建設に500億元を投資。今後も、Weichaiは新エネルギー分野で全力を尽くし、Hydrogen Councilを通じて世界の革新的企業と協力し、新しいエネルギー産業と水素エネルギーの開発に一層貢献していくという。

JXTGエネルギーは、原油・天然ガス、太陽光・風力などの一次エネルギーを、利用者にとって最適なエネルギーに変換し、石油製品、LPガス、都市ガス、電気、水素などの最終エネルギーとして届けるための「エネルギー変換企業」としての取り組みを進めている。また、JXTGエネルギーでは、エネルギー供給事業者として、燃料電池自動車への水素供給体制の整備に取り組み、普及に必要な技術やノウハウの蓄積に努めてきた。2014年12月に商用水素ステーションを開所したのを皮切りとして、2018年2月末までに40カ所の水素ステーションを開所した。

■サポーティング・メンバー

Hexagon Compositesは、よりクリーンなエネルギーの未来に向けて、安全で革新的なソリューションを提供。Hexagon Compositesは、幅広いモビリティや貯蔵のアプリケーションにあわせて複合圧力容器技術を適用している。低炭素社会へのエネルギー移行は、興味を引く成長機会と考えている。

丸紅は、事業及び貿易を行う総合商社であり、世界規模で幅広く商品及びサービス(事業)を提供している(特に電力分野やエネルギー分野)。

McPhyは、エネルギー移行の枠組みにおいて、水素の製造・貯蔵・輸送設備のリーディングサプライヤーとして、世界中のクリーンな水素の導入に貢献している。McPhyは、2008年以来、水素機器の設計者、製造業者、インテグレータとして、再生可能エネルギー余剰貯蔵と価格安定化、燃料電池自動車の水素充填、産業用原料といったクライアントアプリケーションに合わせたターンキーソリューションを提供している。

Nel Hydrogenは、再生可能エネルギーから水素を製造・貯蔵・輸送するための最適なソリューションを提供する、水素に特化したグローバル企業であり、水素関連技術を産業、エネルギー、ガス会社に提供している。Nelは、1927年の設立以来、水素プラントの開発と継続的な改良を行ってきた誇らしい歴史がある。Nelの水素ソリューションは、水素製造技術から水素ステーション製造までのバリューチェーン全体を網羅し、すべての燃料電池車に従来の車両と同じ燃料充填時間と航続距離を提供する。

Royal Vopakは、世界有数の独立した貯蔵タンク企業であり、戦略的拠点で海上ターミナルのグローバルネットワークを運営している。Vopakは現在、石油、化学薬品、ガス、LNG、バイオ燃料等の輸送が可能であり、重要な製品を大切に保管している。Vopakはユーロネクスト・アムステルダム証券取引所に上場し、5700人の国際人材を雇用している。

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