McLaren 720S GT3
マクラーレン 720S GT3
鈴鹿10時間に向け、ミカ・ハッキネンがマクラーレン720S GT3をテスト
ハッキネンが参加して鈴鹿を2日間じっくり走行
プラネックスコミュニケーションズ/プラネックスカーズが運営する「プラネックス・スマカメ・レーシング」は、ミカ・ハッキネンを招いて8月6日~7日の2日間にわたり、8月25日に決勝が開催される「BH AUCTION SMBC SUZUKA 10HOURS(鈴鹿10時間)」に向けたテストを鈴鹿サーキットで敢行した。
スマカメのイメージカラーであるブルーと、ハッキネンのヘルメットのモチーフにもなっているフィンランド国旗のブルーをあしらった爽やかなイメージのカラーリングに彩られたマクラーレン720S GT3は、石浦宏明と久保田克昭とともに国内各地のサーキットでテストを行ってきており、ハッキネンが合流してテストを行うのは今回が初となる。
30度を超える気温やナイトセッションを想定したテスト
鈴鹿10時間用の新しいレーシングスーツに身を包んだハッキネンは、スペインのモーターランド・アラゴンでマクラーレン・カスタマーレーシングが所有する720S GT3を使ったテストを行っていることもあり、すぐにマシンにも鈴鹿のコースにも順応。
30度以上の猛烈な暑さ、ナイトセクションなど鈴鹿10時間ならではの特殊な環境に対応するため、16日の夕方、17日朝、夕方の3セクションを走り込んでいる。
7日の夕方には本番を想定したロングランのテストも行い、トラブルなく予定していたすべてのメニューを終了。スケジュールの都合で石浦が参加できなかったものの、レースマネージメントを行うGAINER(ゲイナー)、そしてチームメイトである久保田とのコミュニケーションをさらに深め、有益なデータを多く収集することができたという。
完走を目指して走れば、結果はついてくるとハッキネン
久々の鈴鹿走行となったハッキネンは、今回のテストを終えて以下のようにコメントした。
「またこうやって鈴鹿を走ることができて嬉しいです。また鈴鹿10時間がものすごいビッグレースであることも知っています。レースに関しては大事なのはチームワークですから、予選の結果から決勝を組み立て、とにかく完走を目指すことが重要。そうすれば自ずと結果はついてくると思っています」
「カツ(久保田)はナイスガイだし、メンテナンス、マネージメント体制もよく、今回レースに対するパッケージにはとても満足しています。今回石浦選手は参加できませんでしたが、彼が素晴らしいドライバーであることも聞いています。実に良いチームだと思っています」
「マシンのコンディションもよく、今回は与えたれた環境の中で、いかに適応して最大限のパフォーマンスを発揮するか努めました。昼間はかなり暑く、暗いナイトセッションのドライブも難しいですが、トレーニングの甲斐もあって体力的な問題はありません。耐久レースですから熱くなりすぎず、リラックスして走ることを心がけました。今からレースを楽しみにしています」
鈴鹿10時間を大いに盛り上げる存在に
チームメイトとして鈴鹿10時間い挑む久保田も今回のテストに手応えを感じたようだ。
「ハッキネン選手とともに実に良いテストができました。データロガーやインカー映像を見ても非常にスムーズでありながら速く的確なドライビングで、色々と情報を交換でき、大変勉強になりました。ゲイナーさんのバックアップも完璧でトラブルなくロングラン、ナイトセッションのテストもできましたし、NTTドコモさんの協力でスマカメの開発テストも進みました」
「練習用にポルシェ911GT3カップカーを貸してくださったビンゴスポーツさんにも感謝しています。他にも協力してくださる皆さんのおかげで、実りの多い2日間となりました。とにかくレースで大事なのはチェッカーを受けることですから、そのための準備をしっかり進めていきます。そして我々もレースをエンジョイして、鈴鹿10時間を大いに盛り上げたいと思っています」
スマカメを使ったレースのライブ中継も計画
今回、マクラーレン720S GT3のコクピットにプラネックス・コミュニケーションズの「スマカメ2LTEスマカメ2 LTE(CS-QS50-LTE)」を搭載。NTTドコモの協力を得てLTE回線を使い、タイムラグなくクリアに走行中のライブ動画を中継する実験も行われた。
250km/h以上、室内温度50℃以上、さらに振動もある過酷な状況だったが、ノイズやタイムラグなくスムーズに動画を各自のPCやスマートフォンへと中継することに成功。テストを行う上で重要な情報をリアルタイムでチーム全体が共有できるようになった。
「BH AUCTION SMBC SUZUKA 10HOURS」は、8月23日(金曜日)に開幕。それに先駆け22日にはイオンモール鈴鹿に向け出場車が公道でパレードを行う「鈴鹿モータースポーツフェスティバル 」が行われるほか、23日にプラクティス、24日に予選。そして25日午前10時に、10時間後のゴールに向けスタートしする。
また、レースウィークには「スマカメ2 LTE(CS-QS50-LTE)」を使い、「プラネックス・スマカメ・レーシング・マクラーレン720S GT3」のコクピット映像をスタートからゴールまでライブ配信する。これらの詳細は、今後PLANEX CARSの公式サイト、SNSなどでも発信していく予定となっている。
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