今年で4年目となる竹岡 圭さん主宰の「圭rally project」(http://www.kei-rally.com)。このコーナーではその活動の模様を彼女自身の手で綴ってもらいます。今回からは5回に分けて「2019ラリー北海道」の模様をお届します。
憧れの舞台で散々な目に
雪辱戦の「ラリー北海道」…。思い起こせば2017年、このシーズンはアバルト500ラリーR3Tで参戦していた私ですが、アバルトちゃんはターマック仕様だったので、ラリー北海道だけは2001年式のルノールーテシアRS2.0を駆り、オープンクラスで参戦したんです。
【くるま問答】アイドリングストップ機能はよいことばかりではない。OFFスイッチはいつ使う?
全日本ラリー選手権と言えばこれでしょ!というくらい憧れていた「ラリー北海道」。しかもそのSS4で、まさかまさかの2回転半横転…。幸いコ・ドライバーの佐竹尚子さんにも、私にもケガがなかったですが(あ、そのあと待っている間に、私が蜂に刺される事件はありましたが…)、本番で横転したのも初めてだったし、2回転半したのも初体験だったし、とにもかくにもものすごくショックで…。ワンワン泣きました。皆さんに申し訳ない気持ちともに、言葉にすることができないくらい落ち込みました。
完走することが私の使命
そして、1年後。今度こそ!と気合を入れた翌年は、なんとあの北海道胆振東部地震が起きてしまいまして、なんとコ・ドライバーの佐竹さんが被災。エントリーはしていたものの、ラリーへの参戦は見送ることにしたんです。
というわけで、2年越しの雪辱戦。カムイでちょっとわかってきて、横手で少し生かせて、場合よっては前が見えてきたグラベルの走り方でしたが、その後2カ月弱空いちゃって…。まだまだラリーに慣れていないせいか、すっかり走り方を忘れちゃった感も強いんですけど、今回こそは絶対完走を目指して頑張るぞと意気込んだラリー北海道だったんです。
2019年のラリー北海道の目標はズバリ完走! というのも、2017年にリタイヤした後「あなたは遅くてもいいから、最後まで走り切って、たくさんの人にアピールして、露出する。それがあなたの使命。遅くてもいいから、とにかく完走!」と、審査員の皆様に諭されたんですよ。
確かに私のラリー参戦は、それがひとつの使命だったりもしますから、モータースポーツを日本の文化にするために、気を引き締めて頑張ろうと誓った[「ラリー北海道」でした。<続く>(文:竹岡圭/写真:原田 淳)
[ アルバム : 竹岡 圭「2019ラリー北海道」その1 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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