現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 選ばれたのはウイリアムズ! サインツJr.を惹きつけた、復活に向けたビジョン「我々はもう数合わせじゃない」

ここから本文です

選ばれたのはウイリアムズ! サインツJr.を惹きつけた、復活に向けたビジョン「我々はもう数合わせじゃない」

掲載
選ばれたのはウイリアムズ! サインツJr.を惹きつけた、復活に向けたビジョン「我々はもう数合わせじゃない」

 ウイリアムズは来季に向けてアレクサンダー・アルボンのチームメイトとして、カルロス・サインツJr.を獲得。チームは長期的な成功を目指す上で、最強の布陣を整えたと確信している。

 シーズン開幕前から今季限りでフェラーリを離れることが決まっていたサインツJr.だが、アウディ/ザウバーやアルピーヌからもオファーを受けており、なかなか移籍先が明らかとならず……ドライバー市場のボトルネックと揶揄されたこともあった。

■ウイリアムズがサインツJr.争奪戦に勝利した背景。実情はアルピーヌとの“一騎討ち”……アウディは最終候補から外れていた?

 サインツJr.との契約が発表される数日前、チーム代表のジェームス・ボウルズ代表は彼と交わした会話について以下のように明かしていた。

「彼が言っていたことで、最も心に響いたことがある。『僕がこうしている(移籍先を吟味している)理由は、僕がコミットする時は100%の心と魂を込める必要があるからだ』ということだ」

 そして結局、サインツJr.はアウディとアルピーヌのファクトリードライバーとなるチャンスを蹴り、ボウルズ代表が再建を進めているウイリアムズでその仕事を加速させることを選んだ。

 今季わずか4ポイントしか獲得できていないウイリアムズに、キャリアの全盛期を捧げようとしているサインツJr.。彼の心を揺さぶったビジョンとは何だったのだろうか?

「彼が他のすべてのことよりも我々を選んだという事実は、非常に大きな、記念碑的な決断だ」

 そうボウルズ代表は語った。

「我々は正直に言わなければならない。アルピーヌは今年、得点で我々を上回っている。昨年もそうだった。私はそのすべてを理解している」

「彼が買っているのは2025年のことだけではなく、今後2年間で我々が何を提供できるか、そしてどのような方向性なのかということだ」

「(サインツJr.の獲得競争で)ふたつの素晴らしい組織を打ち負かしたことは記念碑的な出来事だ。しかしカルロスは我々がチーム内部で何を変えようとしているかを認識したんだ。その多くは貴方がたには見えないだろう」

「私はそれが勝因だと思っている。私は彼にすべてをさらけ出した。ここで何が起きていて、後戻りしている理由や、何を調べているのか、なぜ自分がこのプロジェクトに興奮しているのか……その一員になりたいかどうかは、彼が決めることだ」

「将来的に成功することは分かっているし、短期的には代償を支払うことになるのは分かっている。だが正直さと透明性が実を結んだと確信している」

 ボウルズ代表は、現オーナーのドリルトン・キャピタルから、2026年に全神経を集中させ、チームが可能な限り最強のポジションにいることを保証できるよう、明確な権限を与えられている。

 それは、何年にもわたり投資不足に陥っていたチームのプロセスを一から作り直すことを意味し、ファクトリーを強化するための大規模なリクルート活動は現在も続いている。

「今年は競争が熾烈で、ポイントわずか2、3という成績は、我々が望んでいるポジションをうまく反映できているわけではないことを認識しなければならない」

「奇妙に聞こえるかもしれないが、私は心配していない。私は最初から我々がやっていることはすべて26年以降への投資だと言ってきた。その多くは、水面下ではとても見えにくいものだけど、技術や文化、ウイリアムズの人々を根本的に変えようとしているんだ」

 最近ウイリアムズは、レッドブル、メルセデス、フェラーリ、アルピーヌなどから26人ものシニアスタッフを採用したと発表した。ボウルズ代表は就任以来250人以上の人材を集めたという。

「もし発表が遅かったら、その(発表の)人数が30人になっていただろう」

「この17ヵ月間で250人近くを採用した。それらは他のF1チームからの重要な幹部採用であり、加入した瞬間から直接的な影響を与えるだろう」

「その他の26人のうち、11人は空力部門だと思う。その頃は50人ほどだったから、結果としてどれだけ成長したか分かるだろう」

「私がチームに加わったとき(チームのメンバーは)700人ほどだった。シルバーストンでのマシンのカラーリング(ウイリアムズの全メンバーの名前が入った特別カラー)には1005人の名前があった」

「それが今のウイリアムズであり、我々の旅はこれで終わりではない。それは偶然ではなく、自分たちのやっていることをみんな信じているからだ」

「ウイリアムズはもう、ただ数合わせのためだけにいるのではないことを、人々は知っている」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

2025年はGR飛躍の年になるかも?! ヤリスとカローラはベースが改良済み
2025年はGR飛躍の年になるかも?! ヤリスとカローラはベースが改良済み
レスポンス
バスジャックにカーチェイスが連日TVニュースで流れるなど大荒れ! いまのアメリカでは大都市の治安の悪化が深刻化していた
バスジャックにカーチェイスが連日TVニュースで流れるなど大荒れ! いまのアメリカでは大都市の治安の悪化が深刻化していた
WEB CARTOP
レクサス新型「和製スーパーカー」まもなく登場か? 兄弟車トヨタ「GRスーパーカー」開発大詰め!? 市販モデルはどうなる?
レクサス新型「和製スーパーカー」まもなく登場か? 兄弟車トヨタ「GRスーパーカー」開発大詰め!? 市販モデルはどうなる?
くるまのニュース
スズキ「GSX-S1000GT」 上品なイメージの新色を採用した新型登場
スズキ「GSX-S1000GT」 上品なイメージの新色を採用した新型登場
バイクのニュース
GM、自転車との事故を防ぐ新技術を発表…ドライバーに警告や振動で知らせる
GM、自転車との事故を防ぐ新技術を発表…ドライバーに警告や振動で知らせる
レスポンス
フォルクスワーゲン パサート【1分で読める輸入車解説/2024年最新モデル】
フォルクスワーゲン パサート【1分で読める輸入車解説/2024年最新モデル】
Webモーターマガジン
「優勝しか狙っていません」FIAモータースポーツ・ゲームス出場の森山冬星にSGT/FIA-F4からエール
「優勝しか狙っていません」FIAモータースポーツ・ゲームス出場の森山冬星にSGT/FIA-F4からエール
AUTOSPORT web
【超絶・本気のクルマ遊び】原点はVWビートル! 熱中すること、それが前進する原動力です by国江仙嗣
【超絶・本気のクルマ遊び】原点はVWビートル! 熱中すること、それが前進する原動力です by国江仙嗣
カー・アンド・ドライバー
ダイハツ新型「斬新すぎ “軽”」がスゴイ! “全長3m以下”ボディは「変幻自在」!「前後対称」な組み換え可能モデル「ミーモ」とは
ダイハツ新型「斬新すぎ “軽”」がスゴイ! “全長3m以下”ボディは「変幻自在」!「前後対称」な組み換え可能モデル「ミーモ」とは
くるまのニュース
伝説のチューナー“シェルビー”が手がけた25年前のアメリカン・マッスルカー「シリーズ1」を発見 現存1台のみのプロトタイプ
伝説のチューナー“シェルビー”が手がけた25年前のアメリカン・マッスルカー「シリーズ1」を発見 現存1台のみのプロトタイプ
VAGUE
トヨタ新型「7人乗りミニバン」実車公開! 全長4.4mでシエンタより“ちょと大きい”!? 6速MTもある「プロエースシティ」イタリアで登場!
トヨタ新型「7人乗りミニバン」実車公開! 全長4.4mでシエンタより“ちょと大きい”!? 6速MTもある「プロエースシティ」イタリアで登場!
くるまのニュース
キムコ「ターセリーS150」【1分で読める 150ccバイク紹介 2024年現行モデル】
キムコ「ターセリーS150」【1分で読める 150ccバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
シンプルで便利なアウトドアカーを欲する人へ! 日産キャラバンがベースのキャンパー
シンプルで便利なアウトドアカーを欲する人へ! 日産キャラバンがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
トヨタディーラー関係者が見たクラウン大変化の[真実]! [賛否両論]の声って?
トヨタディーラー関係者が見たクラウン大変化の[真実]! [賛否両論]の声って?
ベストカーWeb
トヨタが[ジョビー・アビエーション]に追加出資! [空飛ぶタクシー]の実用化を加速させ創業時からの夢に近づく
トヨタが[ジョビー・アビエーション]に追加出資! [空飛ぶタクシー]の実用化を加速させ創業時からの夢に近づく
ベストカーWeb
本当にトヨタの[一人勝ち]なのか!? トヨタが上位独占[販売台数]の真実
本当にトヨタの[一人勝ち]なのか!? トヨタが上位独占[販売台数]の真実
ベストカーWeb
ビモータ、2025年からSBKで使用する新型KB998の準備完了。早速ヘレステストでデビューへ
ビモータ、2025年からSBKで使用する新型KB998の準備完了。早速ヘレステストでデビューへ
AUTOSPORT web
なんだこの小ささ!! 全長3.7m! トヨタから新登場[コンパクトカー]スズキとタッグで2025年登場か
なんだこの小ささ!! 全長3.7m! トヨタから新登場[コンパクトカー]スズキとタッグで2025年登場か
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村