2023年F1カナダGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1はノータイム(13番手)、フリー走行2は15番手だった。
FP1開始時のFIAの発表により、アルファタウリが角田のパワーユニットに新しいエレメントを入れたことが明らかになった。エンジン(ICE)、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-K、エキゾーストシステムのそれぞれシーズン3基目が入れられたが、認められている基数内であるため、ペナルティは受けない。
F1カナダGP FP2:90分のセッションを実施、後半にソフトタイヤを履いたメルセデスが初日1-2。最終盤には大雨も
FP1開始数分で、サーキットの状況を監視するために設置されたカメラのCCTVシステムに問題があることが発覚し、安全上の理由からセッションを実施することができなくなった。そのため、最も多く走ったドライバーで3周、タイムを記録できたドライバーは20人中12人にとどまり、タイムシートはほとんど意味のないものとなった。失った走行時間をある程度取り戻すため、FP2は予定より30分早く開始され、30分追加の90分で行われた。CCTVのトラブルは、FP2開始までに解決され、チームはFP1で割り当てられたタイヤをFP2で使用することが認められた。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、カナダGP初日を次のように振り返った。
「いつもとは全く異なる金曜日だった。FP1では、赤旗が出る前に、予定していたエアロレーキを使用した走行を終えることができた。その後、CCTVの問題が解決するまで、ガレージで待機することになった」
「時間内に問題は解決されなかったが、FP2を30分早く開始してセッションを拡大するというのは、非常に良い決断だったと思う。午後に雨が降り出す可能性が高いことが分かっていたからだ」
「90分間のセッションとなったFP2に、FP1のタイヤを持ち込むことができた。新品タイヤ3セットと、ほぼ新品に近い1セットを使って走った。このセッションのプランは、ドライバーたちにできる限り多くのラップを走行させることで、4セットのタイヤでショートランとピットストップ練習を行い、その後、ロングランを行うというものだった」
「セッション終盤に雨が降り出すことは分かっていたため、それを想定した上で走行プランを立て、予定した作業をすべてこなすことができた。コースがウエットと宣言されたので、明日に向けて追加のインターミディエイトタイヤを得るために、インターで1周の走行を行った。赤旗でチャンスを逃がすリスクを避けたかったので、ドライでこれを行った」
「全体としては、もう少し良いペースを期待していたが、密度の濃いプログラムを実施し、セットアップ変更に集中したわけではなかった。明日までにマシンに変更を加えれば、一歩前進することができるだろう」
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=13番手(ノータイム/2周)/2=15番手(1分14秒941:ソフトタイヤ/43周)
FP1は中断されましたが、それでも一日のなかで2時間の走行時間があったので、十分でした。バランスは悪くなかったです。ただ、パフォーマンスランでペースを見つけるのに苦労しています。
明日は雨が降ると言われています。複数のタイヤセットが残っており、1ラップの走行に関してはウエットコンディションを想定して集中していきます。
ドライでロングランを行い、ペースは悪くなさそうでした。でもまずは、明日がどうなるかを見ていきましょう。Q2進出、あるいはQ3進出を達成したいです。
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