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シボレー コルベット史上初の電動AWDモデル「E-Ray」を世界初公開。V8エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド

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シボレー コルベット史上初の電動AWDモデル「E-Ray」を世界初公開。V8エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド

2023年1月18日(米国現地時間)、シボレーは6.2LのV8エンジンと電動推進システムを組み合わせた、史上初の電動AWDコルベット「E-Ray」を2024年モデルとして発表した。

電動化によってドライビングエクスペリエンスをさらに向上
1953年、ニューヨークで開催されたモトラマショーでシボレー コルベットはデビューした。それから70年、ついに史上初の電動AWDを採用したコルベット「E-Ray」が登場した。その名称は、電気(Electric)の「E」と、コルベットのペットネームである「スティングレイ(Stingray)」を掛け合わせたものだろう。

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ボディタイプはエンジン車のコルベットと同様、リムーバブルトップのクーペとハードトップ コンバーチブルが設定されている。E-Rayは、どこにでも、どんな季節でも安心して目的地に到着できるコルベットを目指して開発された。AWDならではの力強い直進性、全天候型の信頼性、グランドツーリングとしての高い性能バランスを実現し、電動化によってドライビングエクスペリエンスをさらに向上している。

パワートレーンは、コクピットの後ろに搭載された6.2LのLT2 スモールブロックV8エンジンが発生した495hp/637Nmをリアアクスルに伝達。シート間のフロアトンネルに設置された電気モーターが1.9kWhのバッテリーパックを介して、前輪に160hp/170Nmを供給する。システム合計で655hpの最高出力を発生する。

公称の0→60mph(約96km/h)加速は2.5秒、0→4分の1マイル(約400m)加速は10.5秒という、コルベットの量産車としては史上最速のパフォーマンスを発揮している。

路面、走行状況に合わせてシームレスに駆動力を制御
「E-Ray」のインテリジェント電動システムは、常に路面状況を検知し、トラクションの状態やドライバーのニーズに合わせてシームレスに反応する。トラクションの低い路面や急発進の際には、前輪に駆動力を供給し、車両の安定性を高める。フロントアクスル上に搭載された電気モーターはコンパクトで、フロントトランクのスペースを確保している。

このシステムにはプラグイン充電の必要はない。バッテリーは、通常走行時だけでなく、惰性走行や制動時の回生エネルギーによって充電される。その特徴は、以下のとおりだ。

●街乗り用の電気駆動モードであるステルスモード。最高速度は45mph(約72km/h)
●エンジンのストップ/スタート機能をサポートする新型の軽量リチウムイオン12Vバッテリー
●最適なブレーキ性能を実現するブレンボ社製カーボンセラミックブレーキシステムを標準装備
●3種類のサスペンション設定が可能なマグネティックライドコントロール4.0を標準装備
●20インチと21インチのスタッガードホイールにミシュラン パイロットスポーツ オールシーズンタイヤを装着。ミシュラン パイロットスポーツ サマータイヤは、オプションのパフォーマンスパッケージで選択可能
●現行「コルベット」より3.6インチ(約9cm)ワイドな低くワイドなスタンスのボディスタイリング
●「E-Ray」の圧倒的な存在感を具現化する臨場感あふれるサウンド体験。電動フロントモーターとLT2エンジンが奏でる爽快な音響
●レーンキープアシスト(レーンディパーチャーウォーニング付き)、フォワードコリジョンアラート、オートマチックエマージェンシーブレーキングなどのドライバーアシストテクノロジーを強化(2024年型コルベット全モデルに共通)

気筒休止、EV走行モードなど、サスティナブル性にも配慮
コルベット E-Rayは、駆動装置を電動化することで、コーナーの立ち上がりでの力強い加速を実現し、スムーズな追い越し操作を可能にした。また、発進時にはドライバーの判断で限定的に電気のみで走ることも可能だ。標準搭載のアクティブ フュエルマネジメント システムは、さまざまな運転状況で電気モーターを活用して4気筒での走行距離を延長する。

電動アシストは、ドライバーが切り替え可能な、ツアー/スポーツ/トラック/ウエザー/マイモード/モードの6つのモードに応じて調整される。また、バッテリーの充電状況を最大限に高める「チャージ+」機能を選ぶこともできる。

発進時に「ステルスモード」を選択すると、通常走行のためにエンジンが始動するまでの間、電気モーターのみでの走ることが可能になる。これは自宅周辺を静かに走行するためのモードで、最高速度は45mph(約72km/h)。上限速度を超えたり、アクセルを踏み込んだり、バッテリー電力が低下した場合は、自動的にエンジンが作動する。

サーキットでのパフォーマンス向上のために電動駆動システムを活用する場合は、必要に応じて電動AWD制御システムがフロントアクスルにトルクを加える。また、「チャージ+」機能は、バッテリーの充電状況を最大限に高め、長時間のラップ走行を可能にする。

カスタム設計されたパフォーマンス トラクション マネジメント(PTM)モードは、電動AWD駆動システムと協調して最適化されている。

スタイルとパフォーマンスを重視したデザイン
E-Rayのエクステリアは、コルベットの顧客に親しまれている洗練された躍動感のあるスタイルとパフォーマンスを重視してデザインされている。ひと目見て、Z06と共通とわかる力強いワイドボディのプロポーションで、大径ホイールが高トルクの伝達を支える。軽量アルミホイールは、「E-Ray」専用の5スポークのツイストスターデザインだ。

デザインのハイライトは、以下のとおりだ。

●4種類のアルミホイール仕上げ
●2024年型の新色、リップタイドブルー、シーウルフグレー、キャクタイを含む14色のボディカラー
●エレクトリックブルーの「E-Ray」専用ボディレングス ストライプ パッケージ
●標準装備のカーボンフラッシュバッジ
●ブラックカラーのエグゾーストチップとブライトバッジを装着可能
●カーボンファイバー製のグラウンドエフェクトを装着可能
●オプション設定のカーボンファイバー製ホイール(カーボンフラッシュ、ビジブルカーボンファイバーフィニッシュ、レッドストライプ入りビジブルカーボンファイバー)

新しいアルテミスディップドインテリアも要注目。これは内装の仕上げの大部分に深いグリーンの色調を補完的に配色したもので、2024年型コルベットのみに導入される。インテリアは、2種類のカーボンファイバー トリムパッケージ、3種類のシート、7色のインテリアカラーなど、複数のオプションから選ぶことができ、パーソナライズが可能だ。

米国では、コルベット E-Rayは2023年に発売され、希望小売価格は1LZクーペが10万4295ドル(約1350万円)、1LZコンバーチブルが11万1295ドル(約1450万円)。なお、日本導入時期は現段階では未定だ。

シボレー コルベット E-Ray 主要諸元
●全長×全幅×全高:4699×2025×1235mm
●ホイールベース:2722mm
●車両重量:1712kg(クーペ)/1749kg(コンバーチブル)
●エンジン:V8 OHV+モーター
●総排気量:6159cc
●最高出力:369kW(495hp)/6450rpm
●最大トルク:637Nm(64.7kgm)/5150rpm
●モーター最高出力:120kW(160hp)
●モーター最大トルク:165Nm(16.8kgm)
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・70L
●タイヤサイズ:前275/30ZR20、後345/25ZR21

[ アルバム : コルベット E-Ray はオリジナルサイトでご覧ください ]

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