マツダのプレミアムコンパクトカー、マツダ3は2023年4月に商品改良されました。さらに同年9月には特別仕様車「レトロスポーツエディション」を設定するなど、常に進化を続けています。今回は「マツダ3 ファストバック 20S レトロスポーツエディション」を試乗して、マツダ3の魅力を再考しました。
今見ても新しく感じるスタイリッシュなデザインと上質なインテリア
マツダ3 ファストバック 20S レトロスポーツエディションと対面した時、率直に「かっこいい」と思いました。豊かなプレス造形と伸びやかなデザインは思わずハッとします。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
ですがマツダ3の登場は2019年とすでに4年が経過しています。にもかかわらずスタイリッシュなデザインは今見ても新鮮に感じます。またこれまで大きなデザイン上の変更は行われていません。つまり、変える必要がないほどマツダ3のデザインは「完成」していると言えます。
そしてインテリアに乗り込むと、さらに高揚感を湧き立てます。質感は相当なもので、世界に数多くあるCセグメントのモデルたちの中でも1、2を争うと言って過言ではないほどです。随所にあしらわれたステッチ加工のソフトパッドは思わず手を触れたくなるような質感を持ちます。
レトロスポーツエディションはマツダ3の魅力をさらに際立たせている
その中でも今回試乗した「レトロスポーツエディション」インテリアには、マツダ3の持つ完成されたデザインの魅力をさらに際立たせる専用装備が随所に施されています。
まず大きく目を引く茶褐色のシートは、焼いた土を意味する「テラコッタ」というブラウンカラーと、CX-60などの上級モデルで採用されているスエード調の「レガーヌ」のブラックカラーが組み合わされています。
さらにインパネに配されるパネルには、シートと同じレガーヌが採用されています。そこに施されるステッチ加工はテラコッタカラーとなっており、シートとの統一感がある非常に質感の高いものです。また、ドア・センターアームレストにも同様のカラーでステッチ加工が施されています。
この特別加飾に加えて、運転席は10wayパワシートを採用。ステアリングヒーターやシートヒーターも完備するなど快適装備も充実しています。またBOSE社製のサウンドシステムも標準で備わるなど、通常オプションで用意される装備などがてんこ盛りな点も特徴のひとつです。
走り出しからスムーズ。どこまでもカドの取れた洗練されたドライブフィール
今回試乗したクルマに搭載されるパワートレーンは、2L直4ガソリンにスタータージェネレーターを組み合わせたマイルドハイブリッド機構を備える「e スカイアクティブG 2.0」です。
出発すると感じるエンジンのスムーズさは、「高級車に乗っている」という雰囲気を実感させてくれます。あくまでモーターは縁の下の力持ちという印象で、非常に洗練されたガソリン車に乗っているとドライバーに感じさせる仕上がりでした。
とくにその印象を強く感じたのはエンジン始動時の所作です。24Vという小さな出力で駆動するスタータージェネレーターは、主にエンジン始動の際に手助けをしてくれるのでストップ&ゴーの多い街中で振る舞いの良さを実感できます。
これならアイドリングストップ後のエンジン再始動時に感じがちな振動を嫌がって機能をオフにする方も大幅に減るはずです。私もその一人でしたが、マツダ3に試乗している間にそれをストレスに感じることはありませんでした。
またこのマイルドハイブリッドの採用で、車速が完全に0km/hになる前にエンジンを停止させることが可能となりました。そのため、「今エンジンが止まったな」と乗員に意識させることなくスマートに作動してくれるところがプレミアムコンパクトに相応しい所作であると感じました。また、これによって大きく燃料消費の削減ができているというのも嬉しいポイントです。
ふとした時に「あ、いいな」と思わせるマツダ3は所有満足度を高めてくれる
このようにカッコ良いデザインや洗練されたドライブフィールを堪能した筆者ですが、このマツダ3に乗ってもっとも印象に残ったことは、ふとした時に感じる所有することへの満足度の高さです。
たとえば右左折でハンドルを切って、戻していく時。その自然でなめらかなパワーステアリングの感触を「あ、いいな」と思いました。また、サイドウインドウを閉めた時。一瞬にして静寂な空間が現れる外との隔絶感に「あ、静かでいいな」と思います。そして駐車場でマツダ3のもとへ戻ってきた時。「こんなカッコ良いクルマだったのか」と毎度見ても飽きるどころか、その度に感心してしまうそのデザインをなんの気なしに「あ、カッコ良いな」と思っいる自分がいたのです。
といったように、ふとした瞬間に感じるクルマへのポジティブな印象がマツダ3の最大の魅力であると思いました。このクルマを選んで良かったな、と常々思うことができるこのマツダ3に対する満足度の高さはかなりのものです。
筆者は今回撮影のため3日間借りていましたが、マツダへ試乗車を返却するときは少し寂しい気持ちになりました。こうした気持ちにさせてくれるクルマは、そう多くはありません。つまりマツダ3は「愛車」にピッタリであると思いました。
より細かいマツダ3の注目ポイントはYouTubeで観よう!
今回、ここではお伝えしきれなかった細かなポイントも含めたマツダ3の注目ポイントをYouTubeで公開しています。このクルマに興味がある方はもちろん、マツダ3にお乗りの方も「へぇ、そうなんだ!」といった新しい情報を知ることができるかもしれません。ぜひ併せてご覧ください。
マツダ3 20S レトロスポーツエディション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4460×1795×1440mm
●ホイールベース:2725mm
●車両重量:1380kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター
●総排気量:1997cc
●最高出力:115kW(156ps)/6000rpm
●最大トルク:199Nm(20.3kgm)/4000rpm
●モーター最高出力:5.1kW(6.9ps)/1800rpm
●モーター最大トルク:49Nm(5.0kgm)/100rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:レギュラー・48L
●WLTCモード燃費:15.9km/L
●タイヤサイズ:215/45R18
●車両価格(税込):298万4800円
[ アルバム : マツダ3 レトロスポーツエディション はオリジナルサイトでご覧ください ]
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