フォーミュラE東京E-Prixの決勝レースの大半をリードしながら、惜しくも2位に終わった日産のオリバー・ローランドは、先頭を走り続けたことでエネルギーマネジメントの面で苦しかったと語った。
ポールシッターのローランドは、スタートで首位を守ると隊列を引き連れながら周回を重ねていった。
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しかし25周目、後ろにつけていたマキシミリアン・ギュンター(マセラティ)に先行を許してしまう。ファイナルラップでは最後の力を振り絞りギュンターに攻撃を仕掛けたものの、逆転はできず2位でのチェッカーとなった。
やけにあっさりとギュンターに抜かれてしまったようにも見えたローランド。これはミスだったのか、それとも戦略だったのかという質問に、エネルギーマネジメントで苦しんでいたと明かした。
「僕は、あれ以上前に留まっていたら、(最終的に)もっと多くのドライバーに追い越されてしまうようなポジションにいたんだ」
「僕はバッテリー残量が少なくて、スリップストリームが欲しかった。前を走っていると、空気を押し除けていかなくちゃいけないから、余計にエネルギーを食うんだ」
ローランドはいち早く2回の消化が義務付けられているアタックモードを使用。対して、2番手につけていたギュンターはローランドの後ろでエネルギーを節約していた。
もう一度アタックモードを使用しなければならない状態だったものの、ギュンターはローランドの前に出ると1.7秒ほどまでリードを広げ、ローランドに抜かれることなくアタックモードを使用。これでローランドが優勝するためには、自力で抜き返すしかなくなった。
「もちろんリードをキープしようとしていたけど、彼(ギュンター)にエネルギーが残っているのは分かっていたし、アタックモードが残っていたから、彼が仕掛けてくることは分かっていた」
「だから僕は、どこかで彼を抜き返さなくちゃいけなかったんだ」
「もしもう一回レースをしたとして、何かが変わるかは分からない。もう少し早くリードを手放して、スリップストリームに留まるべきだったのか?」
「できることは最大限やったと思う。優勝はテーブルの上にあったのに、ちょっと悔しいよ」
ローランドは、ファンからの大応援を受けながら結果が残せたことに満足しているとも語った。
「ファンの応援を受けて、日産の上層部もいる中でいい仕事ができたから本当に誇りに思うよ。プレッシャーもあったし、ノーポイントだったらみんなが悲しむと思っていた。でも結果が出せてよかった」
「悔しさもあるけど、満足もしているんだ。また来年戻ってくるのが待ち遠しいよ」
これで3戦連続の表彰台獲得、ランキングでも首位から9ポイント差の3番手に浮上したローランドは、「チャンピオンシップのトップにかなり近づいている。だからそれが目標というわけではないけれど、プッシュし続ける必要があるね」と付け加えた。
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