プラネタリウムや宇宙関連施設が相次いでオープンし、宇宙や天体に関心が集まっている今日この頃。そこで今回は手軽に使える卓上式天体望遠鏡をご紹介。コンパクトに収納できるだけでなく、インテリアアイテムとしても最適だ。
※この記事はル・ボラン2016年3月号からの転載です。掲載商品は現在販売していないものもあります。
「洒脱な男のためのワードローブ」をコンセプトにしたパルマンティエの大人のオトコのライダース【Style in motion 072】
卓上式天体望遠鏡「RXA124」
冬の夜は空気も凛と澄み渡り、星空も煌めく。こんな夜長は暖かい部屋で野尻抱影のエッセイでもゆっくり読みながら、星座の世界に思いを巡らせるのがいい。しかしそれでも夜空の美しさにはかなわないだろう。
天体観測が趣味という知人がいる。気が向けば愛車のGクラスに天体望遠鏡を載せて、夜のドライブに出かけるのだとか。その気恥ずかしくなるほどのロマンティストぶりに「惚れてしまうやろー」とからかいながらも心の中ではちょっと羨ましくもある。昭和に少年時代を過ごしたオヤジにとって、天体観測は永遠の憧れなのだ。
当時の天体観測はなにしろハードルが高かった。親戚の家に遊びに行き、せがんで天体望遠鏡を出してもらったものの、三脚の組み立てに手間取り、さらに星座表やコンパスをあれこれ調べて覗き込んでも、なかなかお目当ての星が見つからない。なにしろその星がどんな様子なのかも知らないからだ。それだけに天体望遠鏡を操作し、星座や星を解説してくれた親戚のお兄さんはカッコ良かった。
あれは大人になってからやろっと。子供心にそう思ったが、いまだ夢は叶わず。それでも久しぶりに星空への興味が湧いてきたのは、こんな天体望遠鏡を見つけたからだ。
卓上式で組み立てる必要もなく、軽量かつコンパクトなので置き場所にも困らない。それでもある程度の口径はあるので、通常なら15~75倍、付属のバローレンズをかませれば30~150倍で見ることができる。ビギナーならば十分なレベルだろう。これで本体の参考価格は、1万3000円というからくすぐられるではないか。
しかも「星どこナビ」というスマートフォンの専用アプリを使えば、観察したい天体の位置を簡単にナビゲーションしてくれる。これなら何の下調べも必要なく、楽しめる。
メーカーによると、大人の男性に向けて企画したものだそうだ。シックなグレーのカラーリングに、メーカーロゴも小さめにレイアウトし、書斎に置いても違和感はない。デザインの優秀性はグッドデザイン賞を受賞したことでもお墨付きだ。
いまや宙ガールと呼ばれる宇宙や天体に関心を持った女性たちも増えている。ん? クルマに積んでおけば、話も盛り上がるだろうし、観測ドライブにお誘いできるかもなんて思った? そんな曇った下心も星の輝きが晴らしてくれるに違いない。
RXA124 RAYMAY FUJII
システム手帳やビジネスツールをはじめ、事務用品から自然学習用品まで幅広く文具製造販売を行うレイメイ藤井が販売する、卓上式天体望遠鏡「RXA124」。面倒な三脚組み立ての必要もなく、軽量でコンパクトな設計ながら、天体望遠鏡の全要素が手軽に利用できるのが魅力。望遠鏡に直接スマホを取り付けできる「星どこナビ専用ケース」が付いており、お手持ちのスマホをセットし、天体観測用アプリ「星どこナビ」(無料)を使えば、アプリの案内に従って望遠鏡の向きを調整するだけで誰でも簡単に目標の天体を見つけ出し、観察することができる。持ち運びもラクなのでアウトドアにも最適。また未使用時にはお洒落なインテリアアイテムとしてもオススメだ。本体サイズ:W235H345×D225mm(コンパクト収納時)。本体重量:約1.8kg。オープン価格(参考価格13,000円)。
●問い合わせ先:レイメイ藤井 http://www.raymay.co.jp/nature/index.html
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