日本でも静かな人気となっている日本車唯一のピックアップトラックであるトヨタハイラックスのマイナーチェンジモデルが、2020年6月4日にヨーロッパで発表された。
当記事では海外仕様のマイナーチェンジの内容と、若干ながら入手したマイナーチェンジされる日本仕様の情報をお伝えする。
売れているのに地味すぎる? パッソ&ブーンはなぜパッとしないのか
文:永田恵一/写真:TOYOTA
【画像ギャラリー】大型のフロントグリルで迫力アップ!! 欧州で発表された新型ハイラックスを詳しく見る!!
ハイラックスはマニアックながら異例のヒット
ハイラックスの大幅マイナーチェンジモデルが欧州で発表された。東ヨーロッパで7月、西ヨーロッパで10月からそれぞれ販売を開始する
1968年に初代モデルが登場したハイラックスは一貫して世界的に見れば標準的なサイズのピックアップトラックというポジションにあり、その世界販売台数は2017年に52万1000台と、トヨタにとって重要なモデルの1台となっている。
ハイラックスは世代を重ねるごとにボディサイズが大きくなったこともあり、日本では6代目モデルだった2004年に一度販売が途絶えた。
そのため7代目モデルは日本で販売されなかったのだが、海外では2015年に登場した現行型8代目モデルは2017年から日本でも販売を開始。
日本では13年ぶりの販売となった現行ハイラックスは、タフさがウケ、マニアックなクルマにもかかわらずコンスタントに月販500台レベルをマーク
マニアックなクルマということもありタイからの輸入で当初は年間2000台という実験的な導入だったのだが、フタを開けてみると2000台はあっという間に売れ、現在も月500台程度という堅調な販売をキープしている。
それだけにハイラックス人気は「マニアックなクルマでも、魅力があり適価であれば日本でも一定数は売れる」という証明になった。
日本ではダブルキャブのみ販売中
海外で販売されるハイラックスは前席+2ドアのシングルキャブ、前席&荷物置き場+フロントドア&マツダRX-8にように開く小さな観音ドアとなるスマートキャブ、前席&後席+前後ドアとなるダブルキャブという3つのボディがあり、日本では現在ダブルキャブのみが販売されている。
欧州では2ドアのシングルキャブ(写真上)、2ドア+補助ドアのスマートキャブ(写真中)、4ドアのダブルキャブの3タイプのバリエーション展開
日本仕様のパワートレーンは2.4Lディーゼルターボ+6速ATのみ、グレードは現在主にビジネスユース向けのXと上級のZ、専用バンパーや18インチホイール(カタログモデルは17インチ)などを装備しドレスアップされた特別仕様車のZブラックラリーエディションの3つとなっている。
またハイラックスは2019年6月の一部改良で自動ブレーキの夜間の歩行者と昼間の自転車への対応、アダプティブクルーズコントロールや、ハンドル操作のサポートではなくブレーキを使いヨーを出すことで車線逸脱を抑制するレーンデパーチャーアラートの追加といった安全装備&運転支援システムの改良を行っている。
マイナーチェンジの内容
右が現行、左がマイチェン後のフロントマスク。グリルの開口部が大きくなったことにより迫力が増している
最大のものとなるのが2.8Lディーゼルターボの追加だ。この2.8Lディーゼルターボはランドクルーザープラドやハイエースに搭載されている1GD型だ。
しかし改良によるものなのかチューニングによるものなのかスペックは最高出力204ps&最大トルク51.0kgm(6速AT車)と、現在の2.4Lディーゼルターボの150ps&40.8kgmに対し排気量アップ以上に強力だ。
リアコンビランプもデザインコンシャスなものに変更された。写真は日本で販売されていない電動ロールカバー装着車でCピラー形状が異なる
それに伴い0-100km/h加速も2.4Lディーゼルターボより2.8秒も早い10.0秒と、巨体なだけに迫力ある加速となっているに違いない。ちなみに2.8Lディーゼルターボのヨーロッパでの燃費は12.8km/Lと公表されている。
2.8Lディーゼルターボの追加以外の機能面では全車種で最大積載量が1トンに拡大された点(現行の日本仕様は500kg)、サスペンションやパワーステアリングといったシャシー関係の改良が挙げられる。
日本仕様のハイラックスは乗り心地の悪さが最大の欠点だったので、サスペンションの改良によりいい方向に向かっていることを期待したい。
エクステリアでは大型化されたフロントグリルとテールランプの変更、インテリアではメーターのデザイン変更とスマートフォンをつなぐとカーナビ代わりなどにも使えるディスプレイオーディオが加わった点が目立つ。
なおヨーロッパでの発売は東ヨーロッパが7月から、西ヨーロッパが10月からと発表されている。
欧州モデルにはトヨタが拡大採用中の大画面ディスプレイオーディオが装着されるが、日本仕様での採用は見送られた可能性が高い
日本への導入は?
シルバーメタリックのボディカラーはマイチェン後のモデルも日本で販売される。2.4Lモデルの日本仕様のフロントマスクは上の写真のようになる可能性が高い
日本向けのハイラックスは前述したようにタイで生産され、タイではすでにマイナーチェンジされたハイラックスが販売されているだけに、日本への導入も確実だ。
というより、筆者の知人によると「2020年夏デビュー」と表紙に書かれたパンフレットが配布され始め、すでに見積もりもできるという。
欧州モデルには2.8Lのクリーンディーゼルが搭載されるが、日本仕様は従来どおりの2.4Lクリーンディーゼルとなる。追加導入に期待したいところ
詳しく聞いてみると一番気になるエンジンは残念ながら2.4Lディーゼルターボのみのままとのことで、価格は数万円アップ、ディスプレイオーディオは装備されない模様。
少し気になるのがボディカラーでホワイト、ブラック、シルバーはそのままだが、レッドとブルーメタリックが落とされ、その代わりにブロンズメタリックとダークブルーが設定されるようだ。
もしレッドかブルーメタリックのハイラックスが新車で欲しいなら、マイナーチェンジ前の在庫車を大幅値引き前提で探し、安くすんだぶんでサスペンションなどのカスタマイズに回すという手もあるかもしれない。
ネピュラブルーメタリック、クリムゾンスパークレッドメタリックは欧州モデルにはラインナップされているが、日本ではカタログ落ちとなる
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