■「国道3号博多バイパス(下臼井~空港口)」の事業が本格始動
福岡空港近くの国道3号「博多バイパス」は、2022年度に新規事業として改良に着手されましたが、2023年3月、いよいよ本格的な調査設計が始まります。
【図】7つの交差点を一気にパス! 国道3号博多BPで進む事業計画(9枚)
博多バイパスの福岡市東区二又瀬新町から同博多区榎田にかけての1.6km区間(下臼井~空港口)は現在、6車線(片側3車線)で整備されており、24時間あたり6万台近くという多くのクルマをさばいています。
しかし途中には、下臼井、新二又瀬川、空港口など、信号のある交差点が連続して存在。そのため速度が低下し、渋滞が慢性化しているといいます。また、この区間を走るクルマの約6割が通過交通のため、それ以外の交通との分離が課題です。
隣接する福岡空港は、旅客数が羽田・成田・関西に次いで国内4位(2019年度、約2500万人)ですが、2025年に向けて滑走路の増設事業が進んでいます。完成すると、空港アクセスルートにもなっている博多バイパスは交通量がさらに増加する見込みです。
2022年度に事業化されたプロジェクトは、この区間を一気に立体化するというもの。長さ700mと300mの高架橋を連続して設け、信号のある7か所の交差点をすべて立体交差で通過できるようにします。
平面区間は8車線、立体化区間は高架4車線+平面4車線で整備されます。設計速度は60km/hです。これによりこの区間の所要時間は5分ほど短縮される見込みといいます。
国土交通省九州地方整備局福岡国道事務所は、博多バイパス(下臼井~空港口)の立体化整備により「多車線道路における輻輳(ふくそう)する交通を適切に機能分担することで、渋滞緩和及び安全性の向上を図るとともに、定時性・速達性向上による物流活動や医療活動の支援が期待されます」としています。
3月12日には、地質調査などの本格的な調査設計に着手するにあたり、福岡市博多区内で関係者を対象とした事業着手式が開かれる予定です。
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みんなのコメント
それよりも、東環状を多の津、土井、香椎方面につなげて都心部の通過車両を減らす方を優先して欲しい。