GTIII-SSタービンで抜群の伸び感!
軽量ボディの特性を活かす快感パワーチューン
「これがZC33Sスイスポの最強ストリートスペックだ!」ビッグタービンをアンチラグで使い切る!!
1.4Lターボエンジンが採用され、痛快ホットハッチとして注目されるZC33Sスイフトスポーツ。各チューナーの努力によりパワーチューンは確立された感があるが、ピックアップに優れたノーマルタービンや一般的なポン付けタービンは高回転の伸びがかなり厳しい。HKSから販売されている、売れ筋のGTIII-FXでも風量的には200ps止まりだ。
そこでターボチューンを得意とするトップフューエルが目をつけたのは、ピックアップ面ではノーマルタービンに及ばないものの、3000rpm付近からパワーバンドに突入して、高回転まで突き抜ける特性を持つRB26用のGTIII-SSだった。
「インタークーラーやインジェクターを変更せずに、ピークで250ps付近が狙っていける点もGTIII-SSの魅力です。もちろん、完全ストリート仕様ならGTIII-FXで十分ですが、高速サーキットを走るようなオーナーなら、中高回転で頼もしいGTIII-SSの方が良いでしょうね」とはトップフューエル森本メカ。
デモカーはこのGTIII-SSをノーマルエンジンに組み合わせ、最大ブースト1.4キロ時に230ps&31.0kgmという高出力を獲得。特性も狙い通りで、特に高回転域の伸びは絶品とのことだ。
サスペンションはトップフューエルオリジナルのブルーダンパーを装備。これは、車高を下げていくとストローク確保が悩ましかったリヤをコイルオーバー化によって攻略したモデルだ。バネレートはフロント10kg/mm、リヤが8kg/mm。ブレーキはエンドレスのシステムインチアップキットで強化されている。
ホイールは前後共にアドバンレーシングTC-4(F8J×17 R7.5J×17)で、タイヤにはアドバンA08B(F225/45-17 R215/45-17)を組み合わせる。
このチューンドをセントラルサーキットで走らせたターザン山田は「ZC33Sってノーマルでもシッカリ走るんだけど、やっぱりパワー不足。この車両はそんな物足りなさが見事に払拭されていて素直に速いよ。フットワークやLSD、空力といったセットアップもキマっているからグイグイ曲がってくれて楽しいね」と評価。
続けて「それと面白かったのが、組み込まれているN-TECの“レブアタック”というアンチラグシステム。これがかなり効いていたよ。オン/オフそれぞれで走ってみたけど、ブースト圧の安定感がまるで違う。ピックアップの良さも別物!」。
ターボチューニングを知り尽くしたトップチューナーだからこその無駄のないパーツチョイスとアプローチ。さすがである。
●取材協力:トップフューエル 三重県松阪市中道町500-1 TEL:0598-56-5880
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