内地とは異なる防御設備、アイヌ民族の争いと開拓の歴史を知る
バイクで北海道新ひだか町の指定文化財「メナチャシ」を訪れました。聞きなれない名称ですがそれもそのはず、アイヌ民族に関わる史跡です。
【画像】アイヌ民族の砦跡「メナチャシ」を画像で見る(12枚)
北海道新ひだか町の公式ホームページでも紹介されており、内容を見ると「チャシ」とはアイヌの人々の城砦や砦、見張り場、儀礼や儀式、談判などの用途に使われていた、柵で囲われたエリアを指すそうです。北海道内には500カ所以上あり、特に南東部に多く分布しています。
今回訪れた「メナチャシ」は、日高地方のアイヌ民族である静内川上流の首領「オニビシ」が、対立していた下流の首領「シャクシャイン」によって討ち取られたチャシとして知られています。近隣には「シャクシャイン城址」、「シャクシャイン記念館」があり、そちらも訪れたのですが工事で臨時休業中でした。
1669年に起きた「シャクシャインの戦い」は、ウェブ検索でもそのあらましを知ることができます。対立するオニビシとの抗争や和人(大和民族)の交渉先であった松前藩との争いが激化したもので、最終的にはシャクシャイン自身も酒宴で謀殺される運命をたどっています。
松前藩との交渉において、現在の日高町門別地区を拠点としていたオニビシとシャクシャインが争う事になった経緯ですが、1653年に酒の席での両者の争いがあり、松前藩の調停、1666年に争いが再燃します。翌年には砂金掘りの文四郎という和人によって仲裁されています。その後オニビシは現在の新ひだか町の静内にメナチャシを築いたそうです。
ところが、1668年にオニビシが文四郎宅へ立ち寄った際に、シャクシャインの軍勢に殺害されてしまうのです。首領オニビシを殺害された日高のアイヌ民族は、松前藩に報復のための武器の提供を希望するも、対立を納めたい松前藩はこれを拒否します。帰りの途中で首長ウタフ(オニビシの姉婿)が疱瘡にかかって死去したことが「松前藩による毒殺」と流布されたことで、シャクシャインはアイヌ民族の松前藩に対する蜂起を呼びかけます。
結論から言えば誤報、誤解によるものではありますが、それを仕掛けた人物もいたようです。そして敵対していた部族間の争い以上に、和人に対する不信感の方が強かったという事でしょうか。約2000人のアイヌ軍勢により、356人の和人が殺害されたそうです。
その後、松前藩へのアイヌ民族の恭順が進み、民族間は分断。孤立し窮地に立たされたシャクシャインは和睦に応じるために松前藩での酒宴に参加しますが、そこで謀殺されたと言います。そうしてアイヌ民族は松前藩との交易で和人に主導権を握られていく事になります。
メナチャシは前述のアイヌと松前藩の仲介を果たした文四郎の館もあったと言われており、文四郎館とも呼ばれているようです。砦らしさを感じさせる土塁と空堀は今でも原型をとどめており、ここもまたある種の城跡なのだと実感しました。
そしてここは明治4年、政府によって北海道への移住を命じられた淡路島の稲田藩家臣546名の開拓史が刻まれた土地でもあります。公園内には移住、開拓のレリーフや稲田氏の墓、移住時に沈没した平運丸遭難の碑なども見ることができました。
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