既存の開発に集中するため
text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)
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独BMWとメルセデス・ベンツは、2019年2月に共同で発表した、自動運転技術開発のためのパートナーシップを中断すると明らかにした。
両社は、総合的に検討した結果「既存の開発に集中するため、友好的な合意に達しました。この合意には、現在のパートナー、または新たなパートナーと協力していく可能性も含まれます」と述べている。
共同声明には、パートナーシップが今後再開される可能性があり、「自動運転の分野における安全性とユーザーベネフィットへの取り組みは継続していきます」と付け加えられている。
なお、メルセデスの親会社であるダイムラーとBMWとの間に結ばれている、他の分野の協力関係には、影響はないとのことだ。
両社は、2015年にアウディと協力してテクノロジー企業の「HERE」を買収。2019年の初めには、カーシェアリング・電気自動車の充電・配車サービスを含むモビリティサービスのジョイントベンチャーに、10億ユーロ(1195億円)を共同出資している。
両社は、声明において「BMWグループとメルセデス・ベンツAGは、昨年の契約が締結されるまで、専門家と議論したり、技術的なロードマップについてサプライヤーに説明することができませんでした」と述べている。
「共有プラットフォームを開発する費用、および現在のビジネスと経済状況を総合的に検討・考慮した結果、今は適切なタイミングではないとの結論に至りました」
ドイツの2強が行った今回の発表から見えてきたこともある。
自動車以外のパートナー、パンデミックの影響
今回行われた2社の発表は、テクノロジー主導の目標を達成するため、自動車メーカー以外のパートナーとの協力が、重要になっていることを示している。
また、最近のパンデミックの影響と、メーカーが収益性を確保するため、それぞれのビジネスの特定の領域を優先する必要があることも浮き彫りにした。
BMWの開発のトップであるクラウス・フレーリッヒは「インテル、モービルアイ、FCA、アンシスなどのパートナーとともに、スケーラブルなプラットフォームと技術を、体系的に開発してきました」と、テクノロジー企業の名を挙げて現状を語った。
「当社の現在のテクノロジーは、非常に強力で持続可能な可能性を秘めています」
「強力なセンサーと高い計算能力を備えた、強固なモジュラーシステムは、長年にわたりカスタマーに必要なものを提供していきます」
一方、メルセデスの研究開発を率いるマーカス・シェイファーは「これまでの協力関係から、当社とBMWグループの専門知識は、非常によく相互補完できることがわかっています」と話す。
「CO2排出量の削減と同様に、デジタル化はメルセデス・ベンツの重要な戦略なのです」
「急速に変化する環境と、将来の課題に備え、自動車メーカー以外のパートナーとの可能性も模索しています」と他業界との協力に前向きであることを示した。
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