ホンダ ADV150に白い限定車登場、受注期間は8月末まで
アドベンチャーバイクのテイストを融合し、四輪SUVのように走れるフィールドを拡大した150ccスクーター・ホンダ ADV150に、発売以来初めとなるニューカラーが追加された。
新たに登場したのは「ロスホワイト」で、白を基調としつつサイドにストライプをあしらったカラーリング。
【画像17点】「PCXの着せ替えじゃない!」ホンダADV150の専用装備を写真で解説
なおニューカラー「ロスホワイト」は2021年6月11日から2021年8月31日までの受注期間限定となるが、台数限定ではないので安心してほしい。価格は45万1000円で、通常カラーモデルと同価格となっている。
マットメテオライトブラウンメタリック(茶)、マットガンパウダーブラックメタリック(黒)、ゲイエティーレッド(赤)の通常カラーは、変わらず継続して販売される。
コンセプトは「日常も遊びも、舗装路も未舗装路もオンオフ使えるスクーター」
2020年に登場したADV150は、スクーターにアドベンチャーバイクのテイストを融合したレジャーモデルである。
日常の移動手段としてスクーターが持つ利便性はそのままに、未舗装路も含めたツーリング=「遊び」も1台で楽しめるモデル──というのがそのコンセプトだ。
スタイリングは750ccのオートマチックモデル「X-ADV」に通じる要素はあるが、開発陣によれば「X-ADVの縮小版をねらったのではなく、四輪のSUVからインスピレーションを多く得た」とのことで、タフなイメージと都会の街中で映える洗練さを両立したデザインとなっている。
3代目PCX150がベースだが、専用部分も多数
エンジンや車体は125cc・150ccクラスのスクーターとしてトップセールスを誇る人気モデルPCX(3代目)がベース。
しかし、外装の「着せ替え」などではなく、エンジン・車体・足周りはADV150専用のセッティングやパーツが用いられており、開発陣いわく「約90%の部品が新設計となっている」。
エンジンは歴代PCXシリーズ(*)で熟成されてきた、燃費とスムーズな回転感に定評ある水冷単気筒OHC2バルブの「eSP」ユニットを使用。
*編集部註:最新型=4代目PCXは4バルブの別エンジンとなっている。
吸排気系の変更で低~中回転域重視のセッティングとした上で、CVTの変速比も加速重視となっている。マフラーもアップタイプのものを採用し、ライダーに迫力あるサウンドを楽しませてくれる。
フレームはスクーターとしては珍しいダブルクレードルフレームで、前半部は3代目PCXとほぼ同様。
一方、後半部は軽量化をしつつ、リヤキャリヤの装着などを踏まえた強度調整を行いADV150専用の設計に。外装類も当然同車専用なのだが、PCXには無い機構として高さ調整が可能なスクリーンが装備されている。
足まわりは大きく変わっている部分で、未舗装路の走行も視野に入れたサスペンションは前130mm(150ccクラスのスクーターではトップクラスの長さ)、後ろ120mmという十分なストローク量を確保。
特にリヤサスペンションは3段レートのスプリングでプログレッシブな特性が与えられており、2名乗車時や荒れた路面での快適性が考慮されている。
タイヤも3代目PCXより太いサイズとし、ブロックパターンのタイヤが装着される。ちなみにフロント110/80-14&リヤ130/70-13というサイズで、ブロックパターンで、チューブレス……というADV150のちょっと特殊な純正タイヤは同車専用に開発されたという贅沢なものである(銘柄名としてはIRC製の「GP-21」)。
ホンダ ADV150の足着き性&ライディングポジション
オフロードバイクのようなワイドなハンドルで、不半身が立ったライディングポジションになる。スクーターというよりバイクに近い感覚だ。座面の位置は同クラスのスクーターより高く、身長170cm、体重58kgの体格で、両足ではつま先だけが接地。片足停車ではつま先から1/3程度が接地する。
■ホンダ ADV150主要諸元
[エンジン・性能]
種類:水冷4ストロークOHC単気筒 ボア・ストローク:57.3mm×57.9mm 総排気量:149cc 最高出力:11kW<15PS>/8500rpm 最大トルク:14Nm<1.4kgm>/6500rpm 変速機:無段変速式
[寸法・重量]
全長:1960 全幅:760 全高:1150 ホイールベース:1325 シート高:795(各mm) タイヤサイズ:F110/80-14 R130/70-13 車両重量:134kg 燃料タンク容量:8L
まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●ホンダ/柴田直行
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みんなのコメント
こんなこと考えてるとなかなか買えないわ。
タイヤをオンロードタイプに交換して乗るのがベスト