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【ジュネーブモーターショー2019】アストンマーティン、電気駆動SUV「ラゴンダ」やV6搭載「003」、「ミッドシップ・ヴァンキッシュ」など出展

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【ジュネーブモーターショー2019】アストンマーティン、電気駆動SUV「ラゴンダ」やV6搭載「003」、「ミッドシップ・ヴァンキッシュ」など出展

ジュネーブモーターショー 2019

アストンマーティンは第89回ジュネーブモーターショーで、EVのラグジュアリーSUV「ラゴンダ・オールテレイン・コンセプト」と、新開発のV型6気筒エンジンをミッドシップに搭載した「プロジェクト003」、それとアストンマーティン初となる量産ミッドシップ・スーパーカー「ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト」を出展した。

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ラゴンダ・オールテレイン・コンセプト

大容量のバッテリーを搭載した電気駆動システムと近未来のテクノロジーを駆使したラゴンダ・オールテレイン・コンセプトは、スタイリッシュかつ豪華なSUV電気自動車だ。2018年に発表して高い評価を得たラゴンダ・ビジョン・コンセプトのデザインや革新的な素材をさらに進化させ、あらゆる地形を走破可能にするSUVモデルとしての資質も採用されている。

ラゴンダは、電気自動車に特化した世界初のラグジュアリー・ブランドになることを目指しており、伝統的な考え方にとらわれることなく、最先端の電動化技術および自動運転技術の両方を活用して新たな価値を作り上げるという。

ラゴンダ・オールテレイン・コンセプトのデザインは、スーパーヨットの世界からヒントを得て、リヤに向かって流れるような曲線を描くベルトラインがエレガントさを表現する一方で、荒れた路面を走破可能とするSUVならではの力強い造形も盛り込んでいる。そのスタイルは未来的で、巨大な惑星の重力によって生み出されたようなエキサイティングなフォルムとなっている。


バッテリーを搭載したフロアは高い剛性を備えており、車両後方にヒンジを備えたリヤドアを採用することが可能になっており、ルーフ・セクションが上に開くことで乗員はまるでレッドカーペットに登場する俳優のように、車両から降りることができる。リヤも斬新なデザインで、非常に幅広いクラムシェル・リヤハッチには、巧みに光源が隠された、薄くエレガントなライトストリップを設置。LED光源が直接見えないように、光は下方に向けてから反射される仕組みになっている。これによって、光が非常にきれいに見えるだけでなく、点灯の仕方にも工夫を凝らすことによって、幻想的な雰囲気を演出している。


インテリアのデザインでは、フロアから引き出すことができるリヤ・シェルフがユニークだ。収納するとボディと一体化されるこのシェルフは、必要に応じて引き出すことで、乗員が腰かけることができる。また4座のシートすべてが同じように寛げるように配慮され、自動運転中には、フロントシートをリヤシート側に向けて回転させることができる。


現段階ではまだコンセプトモデルだが、すでに生産拠点は決まっている。ラゴンダ初のモデルは、ウェールズに建設中のセント・アサン工場で生産される。かつては英国国防省のスーパーハンガー(格納庫)であったこの場所を、最先端のラグジュアリーカー製造工場へと改築する。この工場はアストンマーティン・ラゴンダにとって2番目の生産工場となり、最終的には「電動化の拠点」となる。そしてラゴンダ・オールテレイン・コンセプトは2022年に量産モデルとして生産が開始されることになっている。


プロジェクト003

ミッドシップ化を進めているアストンマーティンは「プロジェクト003」と呼ばれる第3のモデルを発表。このプロジェクト003は、F1マシンや、ヴァルキリーに採用されているコンセプトとテクノロジーで開発されている。公道走行のための実用性を確保するために一定の配慮はしているものの、エンジニアリング・コンセプトに関しては一切の妥協を排して開発。最先端のF1テクノロジーも惜しみなく投入したこのモデルは、数量限定で生産されるスーパーカーだ。


基本的なスタイリングとエアロダイナミクスはアストンマーティン・ヴァルキリーと共有しているが、特徴的なフロントエプロンと大型のリヤ・ディフューザーを備え、フロア下を流れるエアから強力なダウンフォースを生み出す。さらに、プロジェクト003は、次世代航空機のモーフィング・テクノロジー(翼全体を滑らかに変形させながら飛行する技術)を応用している。


これにより、エレメント全体の物理的な角度を変えずにクルマのダウンフォースを変化させることを可能にし、ハイパフォーマンス、効率の向上、そして風切り音の少ないシームレスなデザインを実現。従来のリヤウイングよりもさらに大きな前端および後端の「たわみ」が可能になり、車両の走行条件の変化に対してリアルタイムで反応することができるのだ。


ヴァルキリーとプロジェクト003の大きな相違は、コックピットの大きさだ。その理由は、利便性と快適性を向上させるため、プロジェクト003は前方へ開くLMP1スタイルのドアを備えている。

このクルマには、完全に新開発されたアストンマーティン製ターボチャージャーV6ハイブリッド・エンジンが搭載される。これによってアストンマーティンは、エンジンを自社製造するメーカーへと復活を遂げることになる。 この新しいパワーユニットには、画期的なNexcel(ネクセル)シーリング・オイル・システムが装着される。このオイルカートリッジは、わずか90秒以内に交換することが可能で、交換されたオイルはその後精製されて再利用できる。このシステムはュルブルクリンク24時間レースなどで実証されている。


プロジェクト003は、軽量なカーボンファイバー構造モノコックに、最高のエアロダイナミクス効果を実現するカーボンファイバー製のボディパネルを採用。公道走行可能な車両としては驚異的なレベルのダウンフォースを発生する。またシャシーにはアクティブ・サスペンションと電子制御システムも採用されている。


ミッドシップの「ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト」

「ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト」はアストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーのコンセプトモデルだ。ヴァンキッシュという車名は伝統的にアストンマーティンの量産フラッグシップ・モデルに使われてきているが、このアイコン・モデルの名称がミッドシップのスーパーカーとして復活を遂げることになる。つまりアストンマーティンは、この先進的なデザインスタディ・モデルによって、自動車業界で最も激しい競争が繰り広げられているミッドエンジン・カテゴリーに参入する。


「ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト」はプロジェクト003と同様に、アストンマーティン・ヴァルキリーから始まり、プロジェクト003に受け継がる挑戦的なコンセプトをさらに進化させ、軽量化、パッケージング、エアロダイナミクスをはじめとするあらゆる点で一歩先に進めている。


「ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト」はテーラーメイドされる接着アルミニウム構造によるシャシーが採用される。接着アルミニウム構造で世界の自動車業界をリードしているアストンマーティンは、コストや生産速度、そしてこの技術の利点である重量当たり強度を高次元でバランスさせることができる。


搭載されるエンジンは新開発のV6ターボ+ハイブリッドだ。それ以外に採用されているテクノロジーは未公表だが、このクルマはフェラーリなどのライバルと最高のレベルで戦えるスーパースポーツカーになるとしている。なお生産は2022年に開始されるという。

ジュネーブモーターショー 2019

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アストンマーティン 公式サイト

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