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速いハコがカッコイイ法則は50’sアメリカンでも不変!レベル製プラモで「’57シェビー ブラックウィドウ」を知る!【モデルカーズ】

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速いハコがカッコイイ法則は50’sアメリカンでも不変!レベル製プラモで「’57シェビー ブラックウィドウ」を知る!【モデルカーズ】

実車レプリカが造られるほどの歴史的名車

1957年型シボレーは今でこそフィフティーズを代表する名車として親しまれているが、実際にはモデルチェンジの遅れから1年余計にキャリーオーバーされたものだという。ラインナップは上からベルエア、210、150の3種類があり、150の外観は簡素なサイドモール(1955年型ベルエア/210によく似たもの)で明確に区別されていた。

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【画像26枚】ブラック&ホワイトのボディが粋なシボレーの詳細を見る!

この150の2ドア・セダンには、後席を省き荷物置き場としたユーティリティ・セダンというバリエーションがあったが、“ブラックウィドウ”はこれをベースにしたレース仕様である。ストックカー・レース用に用意された1957年型シボレーの中でも、正確には、NASCARグランドナショナルに参戦した6台のみをブラックウィドウと呼ぶようだ。クロゴケグモ(黒後家蜘蛛)を意味するこの愛称は、専用のブラック/ホワイトのカラーリングに由来する。通常の150には、ブラック/ホワイトのツートンは逆の配色(ホワイトがメイン)しか存在しない。

その6台は、アトランタ州のSEDCO(サザン・エンジニアリング・アンド・ディベロップメント・カンパニー)で製作されたもので、283-cid(4.6L)/283hpのフューエル・インジェクション付きエンジン”コルベットV8”を搭載。参戦は1957年2月17日のデイトナ・ビーチ(シリーズ4戦目)からで、ドライバーはジョニー・ボーシャン(ゼッケン50)、バック・ベイカー(同87)、スピーディ・トンプソン(同46)、レックス・ホワイト(同44)、ジャック・スミス(同47)、フランキー・シュナイダー(同45)の6人だった。

初の優勝は2週間後のコンコードでスミスが獲得したもので、その後にベイカー、トンプソンが続いて1-2-3フィニッシュとなった。この1957年は、5月19日のマーティンズビルでマーキュリーが大事故を起こし、それを受けてAMA(オートモービル・マニュファクチャラーズ・アソシエーション)がサポートから撤退するという激動のシーズンとなったことで知られる。以後のブラック・ウィドウは(もちろん他のチームも)オフィシャルとしての参戦ではなくなったが、最終的には全21勝を挙げ、うち10勝をもぎ取ったバック・ベイカーがランキング1位に輝いている。

ルーフのヒケとディテールに注意すれば素晴らしいブラックウィドウが完成する
さて、ここでお見せしているのは、このブラックウィドウを再現した、レベル製1/25スケール・プラモデルの完成状態である。以下、作例を制作した畔蒜氏による解説をお読みいただこう。

「ベースキットは2009年リリースの“Black Widow”(85-4240)。以前と同様に150ユーティリティ・セダンとの2in1キットである。本誌164号(注:自動車模型専門誌「モデルカーズ」/2010年)にて、周東氏によるユーティリティ・セダン作例で紹介済みだ。デカール以外キット内容は同じだが、なぜかエキゾーストだけがマフラーの長いパーツに置き換わっている。このパーツは同社1957年型ベルエア2ドア・セダンと同じものだ。

そもそも、最近のレベルの1955~1957年型シボレーは、2001年リリースの1956年型デルレイ(85-2349他)をベースにしている。1955年型(85-2069 2007年製他)、1957年型(85-4251 2009年製他)ともシャシーやエンジン、足周りなど共通パーツが多い。1957年型を組み立てるためにシャシーの一部を切り取る必要があったり、不要パーツが残ったりするのはこのためだ。

さて、164号でも指摘されていたが、このキット一番の問題はルーフの僅かな凹み。今回の作例では瞬間接着剤やシアノンで修正した。通常のパテのように肉ヒケはないが、プラより硬いので、仕上げのヤスリがけで周囲のプラ材の方を削ってしまわないよう注意が必要だ。2009年の発売から時が過ぎて、金型のヤレが進んだ印象である。ベルエアのボディと見比べると、共通金型の一部を入れ子のように差し替えているらしく、金型の傷みはさらに進んだと想像される。パーティングラインを丁寧に取り除き、ドアやトランクの筋彫りもハッキリさせた。

2種のエンジンからレース用を選び、フューエル・インジェクションのパーツを組み込む。エキゾーストはキットのパーツをそのまま使ったが、レース用の場合はサイドエキゾーストで、エンドパイプはフレームを貫通している。ドライバーズシートは実車もストック用を流用しているようだが、シートバック中央部に肩当てのパッドが追加されているようだ。また、パッセンジャー側シートバックを取り除いたのもあるらしい。作例では、シートベルトを追加した以外インテリアには手を加えていない。

デカールは2009年版より充実していて、作例の47番は1957年の年間ランキング7位、ジャック・スミスのもの。レースによってはステッカー類が異なるが、別売りのパワースライド・デカール(印刷はカルトグラフ)から1957年ブラックウィドウ用が出ていて、同じドライバーの色々なバリエーションが作れる」

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みんなのコメント

2件
  • 昔からスーパーカーみたいな車はカッコいいと思ったことがない。いまは手に入らないがコンパクトセダンが姿勢を変えずに加速する後ろ姿は最高!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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