アルミテープ、シートジャケット、ペイント…… これまでにない”オモシロイ”を発見
10月8日(日)、大阪で開催されたミニバン&ハイエースの祭典「スーパーカーニバル2017」は、300台のユーザーカーや約80社ものメーカー&ショップが集結し、盛大に幕を閉じた。 なかでも出展ブースといえば、新作アイテムやデモカーがチェックできる絶好の機会。当日は、ドレスアップの最新トレンドを知ることができた1日となった。 今回、AMW編集部では「スーパーカーニバル2017」で新作アイテムやメニューをチェック。なかでもイチオシの5選を紹介しよう。
トヨタ純正「アルミテープ」をボディに貼るだけで走りが激変!?
あの「アルミテープ」を一般向けに市販化
後期のトヨタ86で純正採用され、クルマが貯め込んだ電気を外へ排出するという『アルミテープ』。その効果については「アルミテープ実装テスト」で紹介したが、自作のアルミテープを貼ったり、アフターパーツでも類似品が登場するなど、大きな反響を呼んでいる。 樹脂部品などに発生する静電気を放電させ、各部の機能を改善するアルミテープ。ただ、テープこそアルミだけど粘着剤が絶縁タイプを使用していたりと、見た目だけの粗悪品が多いのも事実だ。 そんななか、「槌屋YAC」が発売した『プラスイオン放電アルミシート』。通電性の高い粘着剤を採用し、帯電した静電気を徹底的に放電する”伝導性アルミシート”を採用。バンパーやアンダーガードなど、帯電しやすいパートだけでなく、ステアリングのコラムカバーやダンパーに貼ればハンドリングの向上も期待できるとか。
本来の機能を引き出してくれる有効アイテム、信じるか信じないかはアナタ次第。
槌屋ヤック・ホームページ
確実にフィットできる「車種専用シートジャケット」
シートの見た目を何とかしたい。しかし、シートカバーは取り付けの手間がかかるし、張り替えとなれば経済的な負担がデカイ。かといって、お手頃なシートジャケットは汎用品となるためフィッティングがイマイチである。 今回、「トリコローレ」のブースで見つけたアイテムは、そんな悩みを一発解決してくれそうな予感。背もたれや着座部分にセットする仕組みだが、車種別にウレタンを使って立体成型することにより、シートと体とのフィット感を向上。さらに、シートの保護にも役立つアイテムである。 取り付けも簡単で、フックをシートの隙間に忍ばせて引っかけるだけで完了とシンプル。デザインやラインも車種専用設計なので後付け感がなく、見た目も美しい。 純正レザーやシートカバー使用ユーザーにもオススメな『トリコローレ・シートジャケット』。デザインは、写真左の「LS 3Dデザイン(1列/\17,400)」と、右のバケットタイプ「RS 4Dデザイン(1列/\21,600)」の2タイプ。
見た目と疲労軽減、シート保護を考えるならオススメだが、デビューしたばかりなので車種設定は少ない。今後の拡充に期待したい。
トリコローレ事業部・ホームページ
輸入車のホイールナットを磁石の力で「ロング仕様」に
いま、スタンス系を中心にロングナットの人気が高まっている。しかし、国産車用のロングナットは存在するけど、ボルトタイプとなるインポート車用は数少ない。この輸入車ボルトを延長したように見せるアイテムが「フォリアテック」から新発売。その名も『ラグナットカバー』だ。 文字通り、見た目だけをロングナット仕様にできるアイテム。本体の先にマグネットがはめ込んであり、これがボルトのヘッド部に吸着して固定するという仕組み。本国ドイツでのテストでは、250km/hまでの走行テストもクリアしている。
ソケットの対応サイズは、17ミリと19ミリでボルトの頭がフラットのみ。基本的に輸入車用なので、購入の際は適合を確認してほしい。
フォリアテック・ホームページ
切削3ピース鍛造「ブロケイド」に遊べる要素を追加
カスタム上級者がたどり着くホイールのキーワードは、3ピース・鍛造・日本製。 この3点にこだわってプロデュースする新進気鋭ブランドといえば、「BROCADE(ブロケイド)」だ。スーパーカーニバルでは、『BL09』をさらに進化させたコンセプトモデル、『BL09R』を初公開した。 その違いはスポークの天面部にプレートをはめ込めるように仕様変更し、さまざまなカラーアレンジが可能になったこと。プレートの取り付けは、六角レンチで交換できるので簡単にイメチェンできるスグレモノ。加えて、プレートも基本設定のアルミプレートだけでなく、アクリルやアルマイトといった材質やカラーのオーダーも予定している。
ひとつのホイールで楽しみ方、無限大。さらにツウな上級者を唸らせる仕掛けに注目だ。
ブロケイド・ホームページ
あえての「ムラを表現」する新感覚メタルペイント術
塗装においてムラはタブーとされている。だが、そんなムラもひとつの特徴としてとらえると、個性となる。「KRC」のブースで展示された4台に施した「フォージングメタル塗装」は、タブーを個性に変えたペイント術だ。 鉄板むき出し感の風合いもあれば、オイルまみれの鉄のような色も表現可能な「フォージングメタル塗装」。マット調の塗装面に与えた独特のムラは、ラッピングにはない魅力がある。塗装職人から言わせると、じつに難しい塗装技術が必要だったりするのだ。一般的にはタブーとされているムラを作りつつ、塗装時の吹き方などの条件で仕上がりも変化するため、同じムラを出すことは2度とできない。 そのため、裏を返せば唯一無二。つまりオンリーワンのペイントなのである。
気になる価格はドアミラー左右で5万円~。オールペンも良し、一部だけでも良し。アーティスティックを求めるなら必見の塗装だ。
KRCジャパン・ホームページ
(撮影&レポート:柴田幸治)
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