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“恐竜ポルシェ”を走らせるAOレーシング、2024年に向けGTDプロとLMP2プログラムを計画

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“恐竜ポルシェ”を走らせるAOレーシング、2024年に向けGTDプロとLMP2プログラムを計画

 AOレーシングは、来季2024年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権において、プログラムを拡大したいと考えている。シカゴを拠点とするこのチームはGTDクラスを卒業し、同じくGT3カーを用いるGTDプロへのステップアップ、およびLMP2クラスにプロトタイプカーを追加し、フルシーズンエントリーする予定だ。

 PJ・ハイエットとグンナー・ジャネットによって設立された1年目のチームは、現在マルチマチック契約ドライバーのセバスチャン・プリオールともに、人気の高い“恐竜リバリー”をまとった80号車ポルシェ911 GT3 Rを北米耐久シリーズのGTDクラスで走らせている。

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 しかし、同クラスでブロンズドライバーをラインアップに加えることを義務化する提案が却下されたため、ハイエットは来年からブロンズ強化の方針を採るLMP2カテゴリーに移る予定だ。

 ジャネットによれば、AOレーシングのプログラムに参加することが確定しているドライバーは今のところハイエットだけだという。また彼は、引き続きポルシェを使用する可能性が高いGTDプロ・エントリーにはプロフェッショナル・ドライバーのラインアップが敷かれること示唆した。

「AOレーシングは2024年にふたつのエントリーを提出した」とジャネットはSportscar365に語った。

「ひとつはLMP2で、もうひとつはGTDプロだ」

「その背景にあるのは現状のドライバーレギュレーションだ。これを考慮しPJ(・ハイエット)はLMP2クラスへのカテゴリー移動を決めた。一方で我々はGTレースに引き続き参戦しGTDプロクラスで優勝を争うことができれば、と考えている」

「私たちはIMSAのレースにコミットしており、仲間とレースをしている感覚を味わいたいんだ」

 今シーズン、AOレーシングにエンジニアとドライバーを提供したカナダのマルチマチック社は、2024年もその役割を継続する予定だ。

「私たちは、マルチマチックとの関わりを続けることになるだろう。ドライバーはまだ確定していないが、セブ(セバスチャン・プリオール)は今年、我々のために非常に良い仕事をしてくれている」とジャネット。

「おそらく(来年の)私たちはマニュファクチャラーから何らかのサポートを受けているだろう」

 同氏はクルマを増やすことに関連して、スタッフの人数を増やし2台体制が可能になるための作業が現在進行中であると語った。

「次のシーズンに向けて、このレベルのプログラムのために人員を増強しているところだ。8月にそれを開始できる立場にあるのは素晴らしいことだ」

「IMSAの新しいエントリー期間などさまざまなことを考えると、2024年に向けて走り出すためには、今決断を下し、それに向けて動き出す必要があると感じている」

■気になる2024年のマシンカラーリング

 今シーズンのIMSAとWEC世界耐久選手権に登場したティラノサウルス(T-REX)カラーリングの“レクシー”と、その妹でWEC富士に向けて輸送中の兄の代わりに先週末バージニアで行われた第9戦『ミシュラン・GTチャレンジ・アット・VIR』でIMSAにデビューした“ロキシー”。これらの恐竜リバリーが来年も使用されるか、と尋ねられたジャネットは、まだ作業中ではあるが楽観的だと答えた。

「レキシーとロキシーに対するファンの反応は、全体的に非常に高い」と彼は述べた。

「私たちは続けたいと思っているが、来年のことはまだ確定していない」

「だが、もし今それをやめてしまったら、たくさんの抗議や嫌がらせのメールが届くことは間違いないだろうね」

■計3ラウンドの衝突がもたらすWECエントリーの影響

 ジャネットは、AOレーシングがGTEからGT3マシンに移行するWECにフルタイムで参加し続けることは、世界選手権とウェザーテック・スポーツカー選手権との間で3つもの日程重複があることを考えると可能性が低いと述べた。

 同チームは現在、LM-GTEアマクラスでチーム・プロジェクト1とパートナーシップを結んでいるが、ハイエットとジャネットは今年のWECラウンドを2戦欠場した。いずれもIMSAとWECのレーススケジュールが重なっていたためだ。

「WECに関することを一切やらないと明言するつもりはない」とジャネット。

「我々は何かをうまく機能させるために努力したいと考えている。しかし(両選手権の)カレンダーの衝突を考えると、今年よりもさらに困難になるだろう」

「我々の優先順位はアメリカにある。とはいえ、ル・マンで長く存在感を示したいと思っているので、何らかのかたちで2024年もエントリーできるよう努力するつもりだ。だが、今このタイミングと優先順位はIMSAにあるんだ」

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