プジョーのLMH(ル・マン・ハイパーカー)テクニカルディレクターによれば、WEC世界耐久選手権への初のフルシーズン参戦を前にしたこの冬の間、プジョー9X8の開発の焦点は信頼性に置かれているという。
プジョー9X8は2022年、WECの後半3レースに参戦したが、それぞれのレースで異なるトラブルに見舞われ、2台いずれのエントリーもリードラップでフィニッシュすることはできなかった。
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■テストにおける“アプローチ”を変更
プジョーは3月の開幕戦セブリング1000マイルに向け、クリスマス前にフランスのポール・リカールで耐久テストを行い、いくつかの問題を解決した。
テクニカルチーフのオリビエ・ジャンソニーはSportscar365とのビデオ取材の中で、チームは信頼性向上のための解決策に取り組んできたと語ったが、具体的な変更点については明らかにしなかった。
「最も重要なことは、クルマの信頼性に関するすべての問題を解決しようとしたことだ」とジャンソニーは述べている。
「昨年、モンツァ、富士、バーレーンで見つかった弱点、すべてについてだ。我々はこれらについての作業に挑み、いくつかの解決策がもたらされたことは確かだ」
「車の性能面について取り組むよりも前に、それが一番重要なことだと考えている」
ジャンソニーは、プジョーがプライベートテストのアプローチを調整し、セッションをWECのラウンドのシミュレーションに変え、より多くのものを得られるようにしたと説明した。
「マシンとチームのオペレーションから発見したことがあるんだ」と、彼は昨シーズンのレースに言及した。
「これらすべてをテストで改善するため、可能な限りレースの状態を模倣しようとしている。 昨年のレースで我々が発見したことは、単にテストをするだけでなく、きちんとしたイベント(レース)の状況でクルマを走らせることが重要、ということだ」
「(プログラムを始めた)当初は、テストでは技術的なことに時間を割きがちだ」
「だが、イベントでは主にタイミングという制約があり、適切なタイミングでパフォーマンスを発揮しなければならない。それが、昨年の3レースでは我々には難しかったのだ」
「そこから多くを学び、セブリングに向けてより良い準備ができることを期待している」
プジョーがLMHマシンの走りを改善するためにマシンのアップデートを行ったかどうか尋ねると、ジャンソニーは、作業のほとんどはさまざまなサーキットでのテスト経験に基づくセットアップ調整に関連していると示唆した。
「これは、走行距離を重ねることで得られるものだ」とジャンソニー。
「冬の間は信頼性にフォーカスしてきた。これは我々にとって非常に重要なことであり、その部分についてはよい進歩ができた」
「問題を解決し始めると、新しい問題が見つかる。それが我々がやっていることの目的だ。クルマの信頼性のリミットを押し上げる、ということだ」
「我々はまだ問題を見つけ出している最中だが、それはある意味では良いことだ。セブリングで初めて、我々の準備がどれだけ良かったのかが分かるだろう」
■バンドーンのレース参戦について判断するのは「時期尚早」
プジョーは先日、ジェームズ・ロシターがフォーミュラEのチームマネジメントに転向したのに続き、2021/22シーズンのフォーミュラE世界チャンピオンであるストフェル・バンドーンをLMHのリザーブドライバーとして迎え入れた。
バンドーンは先週、スペインのモーターランド・アラゴンでプジョー9X8で初の走行を行った。彼は当初、昨年11月のWEC最終戦後のルーキーテストに参加する予定だったが、虫垂炎のために参加を取りやめていた。
ジャンソニーは、「フィードバックという意味で非常に価値があるから、我々は彼をテストに参加させた」と説明した。
「彼は多くの経験を積んでいるから、彼がマシンを走らせることは我々にとって非常に興味深いのだ」
「それに加えて、彼は僕らのリザーブドライバーだ。だから、彼にはある程度の走行距離を与えなければならない。彼とはまだ仕事を始めたばかりだ」
リザーブドライバーとして採用されたことが、バンドーンを今後のレースラインアップに加える計画の一部であるかどうかを読み取るのは「時期尚早」であると、ジャンソニーは釘を刺す。
バンドーンは、DSペンスキーでフォーミュラEに参戦したことをきっかけに、プジョーを傘下に持つステランティス・グループとつながりができた。
「彼にこのポジションを依頼するのは、ごく自然なことだった」とジャンソニー。
「我々は、運営しているすべてのプログラムにおいて、ドライバーを信頼できることを知っている。(将来的に)それ以上のことがあるかどうかは、まだ判断できない」
「まず、彼の現在のスケジュールとどう折り合いをつけるかを確認する必要がある。彼は非常に忙しく、それはレースドライバーとして非常にポジティブな兆候だ。それをどう扱っていくか、今年確認しなければならない」
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