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フェニックスエンジニアリング【ガンナー100 試乗インプレッション】排気量が2倍になって楽しさ4倍に!

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フェニックスエンジニアリング【ガンナー100 試乗インプレッション】排気量が2倍になって楽しさ4倍に!



〈動画〉タイ製バズーカ砲バイクがパワーアップして再来!【フェニックス ガンナー100】試乗インプレッション

タイの新興メーカー・フェニックスエンジニアリングが、手作業で生産しているレジャーバイク「ガンナー」。すでに試乗したガンナー50に続き、原付二種枠の「ガンナー100」が登場した。ロットごとに細かなアップデートを繰り返しており、最新版に相当するのがこの100となる。カラーが豊富な点にも注目を!

●まとめ:ヤングマシン編集部(大屋雄一) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:月木レーシング

―― 【PHOENIX ENGINEERING GUNNER100】■全長1670 全高1270 軸距1150 シート高802(各mm) 車重80kg ■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ 97cc 最高出力/トルク:未発表 変速機4速リターン 燃料タンク容量3.5L ■ブレーキF=ディスク R=ディスク ■タイヤF=100/90-12 R=120/70-12 ●色:赤 青 黄 緑 白 黒 ●価格:29万4800円

―― 【50と共通の車体は少しずつ進化】SNS経由での要望が多かったことが100バージョン誕生のきっかけという。先に登場した50と車体は共通だが、リヤサスペンションの取り付け位置やシートの固定方法を見直すなど、少しずつ進化している。エンジンの始動はセル/キック併用式で、ミッションはハンドクラッチ付き4速リターン。

―― 【ライディングポジション】モンキー125に対して全長と軸距は限りなく近く、シート高は26mm高い。座面の幅が狭いため足着きは優秀で、窮屈感も特になし。[身長175cm/体重68kg]

◆ガンナーは50cc版も大人気!

―― PHOENIX ENGINEERING GUNNER50■全長1670 全高1270 軸距1150 シート高802(各mm) 車重80kg ■空冷4スト単気筒SOHC2バルブ49cc 3.3ps/8000rpm 0.3kg-m7500/rpm 変速機4速リターン 燃料タンク容量3.5L ■ブレーキF=ディスク R=ディスク ■タイヤF=100/90-12 R=120/70-12 ●色:赤 青 黄 緑 白 黒 ●価格:26万1800円 [写真タップで拡大]



[◯] 車体との相性が良好に。100cc化は大正解!

日本人チューナーが設計に関与しているというフェニックスエンジニアリングの「ガンナー」。車体サイズはホンダのグロムやモンキー125に近く、ゆえに’21年に試乗した50ccモデルは車格に対してアンダーパワー感が否めなかった。そう感じたのは私だけではなかったようで、SNSを通じて世界中から排気量アップを望む声がメーカーに届き、それを受けて誕生したのがこの「ガンナー100」なのだ。

50の車体そのままに排気量を97ccにアップしたガンナー100。スペックは未発表だが、実際に乗ってみるとやはり50とは比べものにならないほど元気がいい。常に中高回転域を維持していないと交通の流れに乗れない50に対し、100は低回転域からグングンと加速する。しかも50に対してドライブスプロケットを2T増やしているので、1速でもすぐに吹け切らず、息の長い加速が楽しめる。φ16mmからφ20mmへと大径化した強制開閉キャブは、低回転域でガバッと開けても無理なく吹け上がるほか、吸気音がダイレクトに耳へ届くので懐かしさも感じる。

車体については基本的に50と共通だが、私が’21年に試乗した最初期から細部が改良されており、特にリヤサスペンションは明らかに動きが良くなった。ハンドリング自体は、この特異な見た目から想像できないほど扱いやすくまとめられており、排気量がアップしたこととリヤサスペンションの動きが改善されたことで、より積極的に操縦しやすくもなった。前後ともサスペンションストローク自体が短いため無茶は禁物であり、またフレームの過剛性感も相変わらずだが、未舗装の河川敷をトコトコと走れる程度の走破性は十分にある。

ブレーキは50と同様に前後ディスクで、ABSや前後連動などのライダーエイドなシステムは一切なし。リヤは踏力に対してやや利きすぎる印象だが、これはペダルの高さなどを微調整すれば解決できるだろう。一方のフロントは、コントロール性/絶対制動力とも不足はない。

入荷ロットごとに予約で完売するほど人気のガンナー。街中での注目度は抜群であり、幅広い年齢層に売れているとのこと。このスタイリングに惚れたのならすぐにも予約を!

―― 【極太メインチューブはまるでバズーカ砲】極太のメインチューブを中心に設計される特異なダブルクレードルフレームがそのままボディも構成。ご覧のとおりニーグリップはしにくいが、かかと付近でホールドできるので問題はない。 [写真タップで拡大]

―― 【今や稀少な強制開閉キャブ仕様】スーパーカブ系の横型エンジンをモチーフとする空冷4ストローク単気筒。排気量は97ccで、ボア×ストロークや最高出力は未発表。キャブの口径は50のφ16mmに対してφ20mmだ。 [写真タップで拡大]

―― 車体センターにバッテリーがマウントされ、これを支えるトレーが車載工具入れを兼ねるという合理的な設計だ。 [写真タップで拡大]

―― ホイールは前後12インチで、フジヤマというブランドのタイヤを標準装着。ブレーキディスクは前後ともφ190mmで、ABSや前後連動システムは非採用。フロントサスペンションはユニットステア+テレスコピックフォーク、リヤはリンクレスのモノショックで、後者は装着位置を改善している。 [写真タップで拡大]

―― 極太メインチューブの前端にヘッドライト、後端にテールランプを配置。スイングアームマウントのナンバー灯も含め、灯火類はすべてフィラメント球を採用。 [写真タップで拡大]

―― ハンドル形状やスイッチ類など、コックピットは基本的に50と共通。液晶メーターも同様で、タコメーターと燃料計はバーグラフ式。日中はやや見えにくかった。 [写真タップで拡大]

―― メインチューブの右面にイグニッションキーをレイアウト。キーにはフェニックスエンジニアリングのエンブレムが入る。排気量を表す100のロゴは仮デザインとのこと。 [写真タップで拡大]

―― 最初期の50ではカマボコのような断面形状だったシートは、座面がほぼフラットに。さらに左右方向へわずかにスイングする構造だったが、これは完全固定式に改善。燃料タンクはメインチューブ内にあり、容量は3.5Lとかなり少なめだ。 [写真タップで拡大]

[△] イジるのが前提ならネガも大きな美点に

バンク角が少ない、タンク容量が小さくて航続距離が短い、荷物がまったく積めないなど、弱点はいくつもある。だが、この個性的なスタイリングの前ではそれらは些細な問題に過ぎず、徹底的にイジれるバイクが新車で買えるのは大きな魅力だ。

[こんな人におすすめ] レジャーバイクとして真っ当なかわいさと走り

リヤサスペンションが動かない最初期50のネガティブな印象から一転、わずか1年未満で大きく進化したガンナー。小規模メーカーだからこそ改善に素早く対応できるのだ。間もなく125cc+タンデム仕様が登場予定とのことで、こちらも楽しみだ。

―― 【モトショップクロニクル】関東のフェニックスエンジニアリング総代理店として、車両のサポートやイベントなど精力的に実施中だ。 ■千葉県松戸市栄町西2-920-1 ■TEL:047-367-3838 ■営業時間:10:30~19:00(火曜定休日) https://phoenix.chronicle521.com/ [写真タップで拡大]

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みんなのコメント

2件
  • ブルーは機関車トーマス君の様
  • 跨った瞬間、このバイクは駄作であると分かる
    まあ、跨って見ろよ
    それで分かんなかったら買って1年乗って見ろよ
    最悪肛門科の医者にかかることになるかもよ笑
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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