BMW MチームWRTは2月16~18日にオーストラリアのマウント・パノラマで行われる『レプコ・バサースト12時間レース』に2台のBMW M4 GT3を投入すると発表した。合わせてドライバーラインアップも明らかとなり、新加入のラファエル・マルチェッロがBMWファクトリードライバーとして初めてのレースを迎えることとなった。
このインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の開幕レースにおいて、マルチェッロはバレンティーノ・ロッシ/マキシム・マルタンとともに46号車をシェアする。もう1台の32号車はシャルル・ウィーツ/シェルドン・ファン・デル・リンデ/ドリス・ファントールがドライブする。
ラファエル・マルチェッロのBMW加入が正式発表。2024年WECでMハイブリッド V8をドライブか
マルチェッロは当初、イベントの日程延期を受けてWRTがエントリーを取り下げるまで、ドバイ24時間レースでBMWでの初レースを迎える予定だったとみられる。
長らくメルセデスAMGでワークスドライバーを務めてきたマルチェッロだが、まだバサーストではで優勝したことがない。ファントール/ロビン・フラインス/スチュアート・レナードがドライブしたアウディ R8 LMS GT3でWRTが優勝を飾った2018年、マルチェッロは総合2位と、もっとも優勝に近づいていた。彼はまた、2023年を含め複数の3位フィニッシュを経験している。
「バサーストは僕にとってとても特別な場所だ。BMW Mモータースポーツでの最初のレースとして、完璧だよ」とマルチェッロは述べている。
「僕はこのサーキットが大好きで、何度か勝利に近づくことができた。残念ながら、これまでのところ完全にうまくいったことはない」
「だけど、今年BMW MチームWRTですべてを変える良いチャンスがあると信じている」
「WRTは世界最高のチームのひとつで、チームメイトのマキシムとバレンティーノはとても速い。バレ(ロッシ)とクルマをシェアすることは、僕にとってとても特別だ。僕は子どもの頃、MotoGPで彼を見ていたからね」
チームWRTは昨年のバサーストで4位と6位に終わっている。IGTCの2023シーズン全体を通じてBMWが1台も表彰台を獲得できなかったのは、この時だけだった。
BMW Mモータースポーツ責任者のアンドレアス・ルースは、「バサースト12時間は、年の始まりにふさわしい素晴らしいイベントであり、2024年もオーストラリアで強力なラインアップをそろえることができることをうれしく思う」と語った。
「BMW M チームWRTとの最初のシーズンに、我々は多くの素晴らしい成功を収めたが、残念ながらバサーストの表彰台には立てなかった。今回はもちろん、それを埋め合わせたいと考えてる」
「我々のドライバーラインアップにより、力強いレースを楽しむのための素晴らしい位置にいると信じている。BMW M4 GT3に乗るラファエル・マルチェッロを初めて見ることを、とりわけ楽しみにしている」
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