フェルナンド・アロンソ、前人未到F1”400戦目”はブレーキ温度上昇でリタイア。しかし前を向く「パフォーマンスを改善したいね」

　F1メキシコシティGPでF1通算400戦目を迎えたフェルナンド・アロンソ（アストンマーティン）。その記念すべきレースは、ブレーキトラブルによりリタイア……好結果を残すことはできなかった。

　2001年のオーストラリアで始まったアロンソのF1での旅路は、24年を経て400戦を数えることになった。その舞台はメキシコだった。

　アロンソは13番グリッドからスタート。レース序盤はチームメイトのランス・ストロールとともに、入賞圏内を争っていた。しかし、徐々にアロンソのマシンをトラブルが襲う。左フロントブレーキの温度が急上昇してしまったのだ。この問題は走行しながら解決することができないものであり、アロンソはレースをリタイアせざるを得なかった。

「スタートは少し混乱したけど、ランスと僕はそれうまく利用してポジションを上げた。僕らはレースをコントロールできていたし、ポイント獲得のチャンスを狙っていたと思う」

　アロンソはレースをそう振り返った。

「でも13周目くらいに、安全な温度を超えてしまっていた。左フロントが少し限界を超えてしまっていたようだ。温度を下げるために、ステアリングホイールで対処しなければいけなかった」

「ブレーキダクトに、デブリか何かが着いてしまっていたみたいだ」

「最初はチームが温度を測っていた。最後の2周はブレーキペダル（の踏みしろが）が長くなってしまった。走り続けるには危険な温度になっていたと思う」

　アロンソは、400戦目を記念して様々な記念の催しが行なわれたことに感謝しつつも、もう次のレースを見据えている。

「良い週末だった。今週末はパドックの全員から、たくさんの愛とリスペクトを受けた。それを感じられたことはとても良かった。結果は出なかったけど、とてもポジティブな気分だ」

「金曜日から今日のレースまで、色々な感情を経験した。今後より良い結果が出ることを楽しみにしている。そのためには、第一にパフォーマンスを改善する必要がある」

「FP1とFP2では多くのテストを行なった。そして、いくつかの結論を得ることができたんだ。それを参考にするよ。もっと強くなって戻ってきたいと思う」

「パフォーマンスのレベルは、僕らが望んでいるところにはまだ到達していない。もっと必要だ。次のブラジルで、さらに評価を進めるつもりだ」

「昨年、メキシコではQ1で敗退したと思う（実際にはQ2敗退）。でもその後のブラジルでは、表彰台を争うことができたんだ。だからとてもシンプルに、ブラジルでは良くなると確信している」

　なおアロンソは今回F1”400戦目”と大々的に記念されたが、出走回数はまだ397。順調にいけば、カタールGPで400戦出走を迎えることになる。