この記事をまとめると
■昭和~平成初期の頃には車種によってオプション扱いの装備が多かった
新車購入の楽しみ「オプション選び」が消えつつある令和! メーカーがグレードの簡素化と装備の標準化を進めるワケ
■かつてのオプション装備もいまでは標準装備が当たり前となってきている
■便利で快適かつ安全になった現代のクルマの価格が上がっているのが痛手だ
いまから便利装備なしのクルマに乗るのは厳しい人も多いハズ
クルマの装備は、世代によっては「便利になったなー」と感じるいっぽうで、「標準装備じゃないなんてあり得ない!」ものも少なくない。そこで今回は、昭和~平成初期のころにはオプションだったけれど、いまでは標準装備が当たり前となったクルマの装備をピックアップしてみた。
⚫︎SRSエアバッグ
意外かもしれないが、日本においてエアバッグは装着義務化されていない。自動車メーカーが安全のために率先して装着している。近年ではステアリングのパッド部分だけでなく、サイドエアバッグおよびカーテンエアバッグも事実上の標準装備となっている。エアバッグ付きステアリングも、デビュー当時は野暮ったいものもあったが少しずつ洗練されていった。それと同時に、ステアリングを社外品の好みのものに交換する文化がすっかり衰退してしまったのが悔やまれる。
⚫︎エアコン(クーラー)
2025年の夏も猛暑に見舞われたが、もはやエアコンは標準装備というよりも必須装備となってきた。しかし、これほど日本の夏が暑くなかったころ、旧車やクラシックカーと呼ばれているクルマの多くにはエアコンなんてものは装備されておらず、クーラーが装備されていれば事足りた時代だった。また、クーラー非装着車のなかには三角窓が装備されていて、真夏でも運転していればどうにか耐えられる程度の涼しい風が車内に入ってきていた。
⚫︎パワーウインドウ
世代によってはにわかに信じられないかもしれないが、パワーウインドウがオプションだった時代があった。手動なのにパワーウインドウの動作を真似をして、それっぽくガラスを上下させている人がいたものだ(笑)。いまや、ウインドウを手動でまわす行為は、1周まわってスパルタンなクルマの象徴ともいえる「カッコイイ装備」となった。旧車オーナーにとっては手動式の方が故障要因が減っていいと、思いのほか好評だったりする。
⚫︎パワーステアリング
ユーノスロードスターの一部のグレードや初代NSXのMT車などのスポーツモデルでは、パワーステアリング非装着車、いわゆる「重ステ」の設定があった。また、軽自動車や乗用車のエントリーグレードにも装備されていなかったことが多く、いまや「重ステ経験者」はかなりの少数派になってきているだろう。車重やタイヤの太さにもよるが意外と気にならないし、むしろダイレクトさに感激するはずなので、ぜひ体験してほしい。
⚫︎オートライト
新型車は2020年4月から、継続生産車も2021年10月から義務化された「オートライト」。これもかつては高級車ならではの装備だった。昼間でもトンネルに入ると自動的にヘッドライトを点灯してくれて感動したものだ。いまでも夕暮れどきや夜間に無灯火で走っているクルマを見かけることがあるので、これは安全のためにも歓迎すべきことではないかと個人的には感じている。
すべての窓が透明なのもいまとなっては新鮮に見える
⚫︎プライバシーガラス
リヤ3面、あるいはリヤ5面のガラスを黒くした「プライバシーガラス」。ミニバンなどの普及により非装備のクルマのほうが珍しくなった。じつは筆者、2代目レガシィツーリングワゴンが飛ぶように売れた時期にスモークフィルムを貼るアルバイトをしていた時期がある。標準装備になるのは3代目からなので、当時はプライバシーガラスの設定がなく、1日何台も施工していた記憶がある。
⚫︎ABS
いまや、ありとあらゆるクルマに標準装備されているABS、1990年代半ばごろまではメーカーオプションだったこともあり、非装着のクルマも少なくなかった。その後、1990年代後半に入るとSRSエアバッグシステムと同じくらいのタイミングで普及していくこととなった。ちなみに、トラック、トレーラー、バスは2013年8月から。バイクも2018年10月以降に発売される新型車に関してはABSの装着が義務化されている。
⚫︎キーレスエントリー
自身のクルマはもちろん、レンタカーを借りたときに受付でホイと渡される黒い物体。かつてはクルマのキーだったが、主にディーラーオプションで「キーレスエントリー」が設定されていた。クルマのキーにコインサイズのキーレスエントリーがキーホルダーのようにくっついているモデルや、日産レパード(F31型)のようにカードタイプのキーレスエントリーもあった。
⚫︎電動格納式ドアミラー
標準装備であっても誰も驚かない装備のひとつが「電動格納式ドアミラー」。ボタンひとつで開閉できるだけでなく、近年はドアの施錠と解錠時にも連動してくれるのでとても便利だ。ちなみに、電動格納式ドアミラーをはじめて採用したのは1984(昭和59)年、日産ローレル(C32型)だった。この装備を家族に自慢したお父さんもいたはずだ。
⚫︎バックカメラ
厳密にいえば、純正ナビはいまでも標準装備ではなくディーラーオプション装着であることが多いのだが、ナビとほぼセットになっているのが「バックカメラ」。停止線がない狭い駐車場でもギリギリまで寄せられるありがたい装備。1度バックカメラの便利さに慣れてしまうと、非装備のクルマを運転したときに「車庫入れが以前よりも下手になっている」ことを痛感させられる。
⚫︎まとめ:クルマの価格が高くなるのもやむなし……か
原材料や人件費の高騰など、さまざまな要因でクルマの価格が高くなったと実感している人が多いはず。いまや軽自動車が250万円、乗用車も500万円を超えることも珍しくなくなった。しかも、モデルチェンジのたびに高くなっていく……。いち消費者としては辛いところ。
こうして振り返ってみると、快適かつ安全のために、かつては設定すらなかった、あるいはオプション扱いだったものが次々と標準装備となっていったことがわかる。便利かつ快適、より安全になったクルマの価格が上がっていく……。こればかりはやむを得ないことなのかもしれないが、良心的な価格で買えるクルマが増えてくれることを願うばかりだ。
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みんなのコメント
女性は自分たちの事を“昭和オバハン”とか絶対言わないよ。
誰も得をしない・・・
その程度のレベルで免許を渡す自動車学校にも問題あるがアホなドライバーが多数いると認識し、自動車メーカーには殺人ハイビーム機能は廃止願いたい。