新規F1参戦を目指すアンドレッティに対して、昨年までハースF1のチーム代表を務めたギュンター・シュタイナーは「チームを購入すべき」と指摘した。
元F1ドライバーのマイケル・アンドレッティが率いるアメリカの名門レーシングチームは、長年F1への挑戦を目指しており、FIAが2023年2月に開始したF1新規参戦に向けた申請プロセスで手を上げた。
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アンドレッティはこのエントリー申請でFIAから唯一承認を受けたチームだったものの、F1オーナーであるリバティメディアとの商業的合意には至らず、最終的にフォーミュラワン・マネジメント(FOM)はアンドレッティの参戦を拒否した。
しかしアンドレッティは、既に2028年からのパワーユニット製造者登録を済ませたゼネラルモーターズ(GM)傘下のキャデラックと提携を結んでおり、今後F1グリッドに加わる可能性は残されている。
ただ、F1新規チームを歓迎してきたFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、このプロセスの後に態度を変え、アンドレッティは11番目のチームとして加わるのではなく「別のチームを買収しにいくべきだ」と語った。
ジェームス・アレンのポッドキャスト“JA on Podcast”に出演したシュタイナーは、ベン・スレイエム会長と同じアドバイスをアンドレッティに送った。
シュタイナーはチーム創設者として、ジーン・ハースを巻き込んで2016年にF1参戦を実現させた実績がある。
ハースは、技術提携を結ぶフェラーリからレギュレーションで許される最大限のパーツを仕入れ、ダラーラなどとの協業も駆使するコンパクトな形でのチーム運営スタイルを貫いている。一時チーム低迷も経験したが、2024年にはチーム代表がシュタイナーから小松礼雄に代わり、参戦9年目を迎えた。
「チームを買えばいい」とシュタイナーは言う。
「でも買うべきチームがあるとは思えない。それがジレンマだ」
「自分で全てをやるのはとても難しい。そこで働いている時は、もちろん可能だと言うだろう。実際、不可能なんてことはない」
「トライする全員に称賛を送りたいが、私は常に成功する可能性が最も高い道を行こうとする。それはチームを買うことだと思う」
こうした指摘があるものの、アンドレッティは着々とF1プロジェクトの準備を進めており、今年4月にはイギリス・シルバーストンに新ファクトリーを正式オープン。GM本部があるアメリカのシャーロットでも研究開発が進んでおり、現行レギュレーション下での風洞モデルを作成するなど野心は消えていない。
アンドレッティが2028年にF1グリッドに並ぶとすれば、テクニカルレギュレーションが大幅に刷新されてから2年が経過しており、各チームともレギュレーション理解を深めている時期だろう。
FIAはレギュレーションを固定する前に調整を加えることに前向き姿勢だが、シュタイナーは次のように考えている。
「F1の技術開発は決して止まらない。電動パワーの割合が高まったので、そうしたパワーユニットに適応するため、マシンを変える必要があった」
「マシンはかなり重くなっていると思う。マシンを俊敏にする必要があるから、我々は軽量化をトライする必要がある。しかしそれは難しい」
「最大の問題はバッテリーだ。とにかく重い。それについてはまだ何もできないのだ。将来的にはそうなる(軽量化される)かもしれない。F1はいつも開発スピードが速いからね」
「マシンは本当に大きいから、一般的にマシンが少し小さくなるのは良いことだと思う」
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