ヒュンダイ改めヒョンデが日本の乗用車市場に再進出。まずはBEVの「IONIQ 5」とFCEVの「NEXO」をリリース。販売はオンラインで実施
韓国のヒョンデ モーター カンパニー(Hyundai Motor Company)の日本法人であるヒョンデ モビリティ ジャパン(Hyundai Mobility Japan)は2022年2月8日、日本の乗用車市場への再参入を発表。合わせて、ピュア電気自動車「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」と燃料電池自動車「NEXO(ネッソ)」の2車種のZEV(Zero Emission Vehicle)を設定し、自社ウェブサイトおよびアプリにて本年5月よりオーダー受付を開始、7月からデリバリーを開始予定とアナウンスした。
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車種展開および車両価格は以下の通り。
■IONIQ 5
IONIQ 5:479万円
IONIQ 5 Voyage:519万円
IONIQ 5 Lounge:549万円
IONIQ 5 Lounge AWD:589万円
■NEXO
NEXO:776万8300円
かつての呼称のヒュンダイからグローバル呼称のヒョンデに変更し、2009年12月に撤退して以来の日本の乗用車市場への進出を果たすヒョンデ モーターは、世界規模で高まる環境配慮への意識や、1人ひとりが個人の価値観を重視した商品選択を行う傾向の高まりを背景に、日本社会の変化に対応する商品として2車種のZEVを投入するという。また、昨今のコロナ禍による対面接客への懸念や、スマホネイティブの若年層消費者へのコミュニケーションの観点から、これまで以上にオンライン販売のニーズが高まっていることを鑑み、時間と場所の制約を受けないスマートな車両購入経験をオンライン完結で、またワンプライスによるユーザーにわかりやすい購入環境を提供することとした。
なお、ZEVに特化したリアルな体験拠点として、試乗や購入相談、点検、整備をワンストップで行える「Hyundaiカスタマーエクスペリエンスセンター」を本年夏に神奈川県横浜市に開業予定。また、ヒョンデのZEVから生まれる様々なライフスタイルが体感できるPOP UPスペースの「Hyundai House Harajuku」を東京都渋谷区に本年2月19日より約3ヵ月にわたって開設する。さらに、本年内にはカーシェアプラットフォームの「Anyca(エニカ)」にIONIQ 5を100台、NEXOを20台投入し、DeNA SOMPO MobilityおよびDeNA SOMPO Carlifeとの協業でサブスクリプションを展開する計画だ。
では、日本市場に投入される2車種の特徴を紹介していこう。
まずIONIQ 5は、名匠ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした1974年型ポニーコンセプトをオマージュしながらクロスオーバースタイルに仕立てたBEVモデルで、ヒョンデの過去と現在、そして未来を繋ぐ「Timeless value、時間を超えた価値」というコンセプトを踏まえて誕生する。具体的には、サステナブルかつ革新的な機能の搭載や広い空間性を実現し、新しいEVエクスペリエンスの提供を創出した。
エクステリアについては、画像の最小単位であるデジタルピクセルにアナログな感性を加えた「パラメトリックピクセル」を採用。前後LEDランプなどにこのコンセプトを導入し、独創的かつ先進的なアピアランスを演出する。乗降時に自動的にホップアップするオートフラッシュドアハンドルや、印象的なデザインの19インチおよび20インチアロイホイールなども、IONIQ 5の存在感を高める要素だ。
内包するインテリアにも「パラメトリックピクセル」を採用し、シンプルで先進的なコクピットを創出。ウィンカーレバーの右側への配置など、日本市場に即したローカライズを実施したこともトピックだ。また、植物性オイルの幅広い使用やリサイクル透明PETボトルから作られた繊維、菜の花とトウモロコシから抽出した成分を活用したバイオ塗料など、随所にサステナブルな素材を取り入れたことも訴求点である。室内空間自体は、3000mmのロングホイールベースを活かした広いキャビンルームを構築したうえで、最大140mmの後方移動が可能なスライドコンソールや、前2席に配した電動リラクゼーションコンフォートシートおよびレッグレスト、全席電動スライドシートおよび全席シートメモリーシステムなどを装備し、搭乗者の状況に合わせた最適かつ快適なスペースを実現。開放感を高める大型ガラスルーフのビジョンルーフも設定した。
電気自動車専用プラットフォームのE-GMP(Electric Global Modular Platform)に搭載するパワートレインは、ベーシックモデルにEM17型モーター(125kW/350Nm)+リチウムイオン電池(総電力量58.0kWh)/2WD(RR)を、VoyageおよびLoungeにEM17型モーター(160kW/350Nm)+リチウムイオン電池(総電力量72.6kWh)/2WD(RR)を、Lounge AWDにEM07/EM17型モーター(225kW/605Nm)+リチウムイオン電池(総電力量72.6kWh)/AWD(4WD)を採用。一充電走行距離はVoyageおよびLoungeでWLTCモード618kmを実現する。充電に関しては、様々な充電インフラを使用できるほか、日本で最も普及した急速充電システムCHAdeMOに対応し、90kW級の充電器を使用の場合、約32分で10%から80%までの充電を可能とした。また、車両の電源を最大1.6kWまで電気製品に供給するV2L (Vehicle to Load)、万が一の災害や停電などの際に自宅に電力を供給して様々な電気製品が使用できるV2H (Vehicle to Home)を組み込んで、EVのある新しいライフスタイルを提案している。
先進安全運転支援システムの充実ぶりも見逃せない。前方衝突防止補助(FCA)やレーンキーピングアシスト(LKA)、ブラインドスポットコリジョンアボイダンスアシスト(BCA)、ストップ&ゴー付スマートクルーズコントロール(SCC)などで構成するHyundai SmartSenseのほか、リモートスマートパーキングシステム(RSPA)やARヘッドアップディスプレイ、ブラインドスポットビューモニター(BVM)などの最新機構を組み込んでいる。
燃料電池自動車のNEXOに話を移そう。
エクステリアは川の流れにより角が削がれ、丸みを帯びた石=リバーストーンからインスピレーションを得た流麗なSUVデザインを採用。フルLEDコンポジットライトと視覚的に調和するカスケーティンググリル、乗降時に自動的にホップアップするオートフラッシュドアハンドル、宝石をイメージしたインナーレンズを内蔵するLEDリアコンビネーションランプ、専用エアロデザインの19インチアロイホイールなど、細部のアレンジも印象的だ。エアロダイナミクスも最大限に重視し、車体下部のアンダーカバーやDピラーエアトンネル、エアカーテンなどを組み込んで整流効果を引き上げている。
一方でインテリアは、次世代のUXコンテンツを提供する統合型ディスプレイ、ブリッジタイプのセンターコンソール、電動式シフトボタン(SBW)などを採用してハイテクなイメージを創出。また、内装材には植物由来の人工皮革やプラスチック、ファブリックなど、UL認証バイオ素材(UL Certified BIO Materials)を使用して環境性能を高めた。
肝心のパワートレインは、総容量156.6リットルを確保した3つの水素タンク、容量1.56kWh/最高出力40kWのリチウムイオン電池、バッテリー容量95kWhのFCシステム、最高出力120kW/最大トルク395Nmを発生するモーターで前輪駆動のシステムを構成。1回5分ほどの充填での航続距離は、WLTCモードで820kmを成し遂げる。また、浮遊粒子状物質および化学物質を除去する空気フィルター、メンブレンの表面で微小粒子状物質を除去する膜式加湿器、微細多孔質層で微小粒子状物質を除去するガス拡散層を組み合わせる3段階の空気浄化システムを採用して、微小粒子状物質(PM2.5)の削減を果たした。
先進安全運転支援システムも充実しており、最新のHyundai SmartSenseのほか、衝撃吸収ボンネットシステムやブラインドスポットビューモニター(BVM)、後退ガイドラインLEDランプなどを採用している。
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みんなのコメント
はあ? 「ヒョンデ」がグローバル呼称だって?? 嘘ついちゃイカンよ、、、
表記が「Hyundai」なんだからグローバルのどこでも「ヒョンデ」なんて読めるはずがない。
そして、英字スペルからはかつての「ヒュンダイ」読みが常識的だろうけど、連中は歴史的に自分を日本車と混同させる戦略だったから、欧米では「ホンダイ」「ホンデイ」という、(日本人には日本語には聞こえないが、欧米人には日本名っぽく聞こえる)珍妙な発音になっている。