現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 来季用の新C6タイヤ、1周保たずにオーバーヒート……ピレリ「どのレースで使うか、分析と検討が必要」

ここから本文です

来季用の新C6タイヤ、1周保たずにオーバーヒート……ピレリ「どのレースで使うか、分析と検討が必要」

掲載
来季用の新C6タイヤ、1周保たずにオーバーヒート……ピレリ「どのレースで使うか、分析と検討が必要」

 F1にタイヤを供給しているピレリは、火曜日にアブダビで行なわれたテストに来季用に開発されているタイヤを持ち込んだ。このうちC6タイヤは、”1周の一部”でしか使えなかったという。

 このC6タイヤは、特定のストリートサーキット向けに開発された最も柔らかいコンパウンドであり、当初はモナコGPやカナダGP、シンガポールGP、ラスベガスGPでの投入が検討されていた。

■レッドブルF1、初テスト角田裕毅に好感触「来季用タイヤでの走行において素晴らしいフィードバックを提供した」

 しかしテストで各チームがこのタイヤを試したところ、ファストラップで1周を終える前にすでにタイヤがオーバーヒートしていたことが判明。どのようにこのタイヤを使用するのかは不透明なままだ。

 ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは、アブダビのコースレイアウトと気温が適切な計測を行なうには完璧ではなかったことを認め、来年どこで使用できるかを決定する前にさらなる分析が必要だと述べた。

「サーキットの最初の部分ではうまく機能しているように感じたが、第3セクターではかなりトラクションが要求されるような感じだった。デグラデーションが1周目から高かったんだ」

「データからこの兆候が確認された場合、どのレースでC6を選択するかを検討しなければならない」

「当初はモナコ、モントリオール、シンガポール、ラスベガスを考えていたが、データを見て、今年のC5タイヤのパフォーマンスを見て、2025年の計画について決めることになるだろう」

 C6タイヤのデグラデーションは予想以上だったかと尋ねられ、イゾラは次のように答えた。

「C6は2、3回しかテストされていないので、本当に理解するのは難しい」

「だからアブダビは、それがどの程度ソフトなのかを理解するために重要だった。ラップの一部では良かったが、アブダビはC6タイヤを選ぶほどの場所ではないだろう」

 このテストでは、C6コンパウンド以外にも2025年用のタイヤがテストされたが、その結果には勇気づけられているという。

 イゾラは、新タイヤの目標であった「完全性の向上」、「オーバーヒートの低減」、「グレイニングの最小化」、「コンパウンド間のギャップの均一化」は、テストの初期段階での分析で達成されたようだと語った。

「彼らはより高い温度で走行していたが、オーバーヒートが同程度だったのはいいニュースだ。同程度のコンディションであれば、おそらくもっとオーバーヒートは少ないだろう」

「摩耗は少なくなっている。それは我々が改善したかったもうひとつの要素だ。今年はグレイニング(ささくれ摩耗)が見られたからだ。我々はグレイニングを減らしたかった」

「我々は5種類のコンパウンドをすべてテストしたが、コンパウンド間のデルタは改善されているようだ。C2はC3に近くなり、コンパウンド間の差は0.5秒以上ある」

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
motorsport.com 日本版
F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す
F1メカ解説|8種類のリヤウイングと14種類のビームウイングを投入したマクラーレン……2025年ダブルタイトルを目指し「デザイン上のリスク」を冒す
motorsport.com 日本版
アブダビでのタイヤテスト結果に満足のピレリ責任者。2025年型タイヤは「動作範囲が少し広くなっている」
アブダビでのタイヤテスト結果に満足のピレリ責任者。2025年型タイヤは「動作範囲が少し広くなっている」
AUTOSPORT web
ピアストリ、鬼門F1タイヤマネジメント攻略は“まだ”と認識も初年度から「一夜にして改善」
ピアストリ、鬼門F1タイヤマネジメント攻略は“まだ”と認識も初年度から「一夜にして改善」
motorsport.com 日本版
ダカール挑戦のダチア、前哨戦モロッコでワンツーフィニッシュも「参戦してすぐに勝てるという前提はない」
ダカール挑戦のダチア、前哨戦モロッコでワンツーフィニッシュも「参戦してすぐに勝てるという前提はない」
motorsport.com 日本版
RBメキーズ代表、リカルドの”復活失敗”は「チームの責任も大きい」開発への貢献を改めて賞賛
RBメキーズ代表、リカルドの”復活失敗”は「チームの責任も大きい」開発への貢献を改めて賞賛
motorsport.com 日本版
新人コラピントは素晴らしいドライバーだ! 僚友アルボンが称賛。シーズン終盤にクラッシュ連続も「F1に相応しい存在」
新人コラピントは素晴らしいドライバーだ! 僚友アルボンが称賛。シーズン終盤にクラッシュ連続も「F1に相応しい存在」
motorsport.com 日本版
レッドブルの苦戦鮮明だった2024年、それでもフェルスタッペンは「一度もパニックにならなかった」とチーム称賛
レッドブルの苦戦鮮明だった2024年、それでもフェルスタッペンは「一度もパニックにならなかった」とチーム称賛
motorsport.com 日本版
【MotoGP】アプリリア離脱のビニャーレス、実は2024年型バイクに不満だった「2023年と同じようなバイクにしてほしかった」
【MotoGP】アプリリア離脱のビニャーレス、実は2024年型バイクに不満だった「2023年と同じようなバイクにしてほしかった」
motorsport.com 日本版
KTM解雇のミラー、悔しい2年を終えて落胆隠さず「僕にとってもみんなにとっても残念だった」
KTM解雇のミラー、悔しい2年を終えて落胆隠さず「僕にとってもみんなにとっても残念だった」
motorsport.com 日本版
ハミルトンに予選で勝率8割! ラッセルが今季見せた速さの秘訣「自分の力を最大限に引き出す方法を学んだ」
ハミルトンに予選で勝率8割! ラッセルが今季見せた速さの秘訣「自分の力を最大限に引き出す方法を学んだ」
motorsport.com 日本版
アプリリアよ、シーズン中の新旧バイク変更はもう勘弁な! フェルナンデス心の叫び
アプリリアよ、シーズン中の新旧バイク変更はもう勘弁な! フェルナンデス心の叫び
motorsport.com 日本版
FIA F2、将来的なハイブリッドエンジン搭載は検討せず。来季からは100%持続可能燃料に切り替え予定
FIA F2、将来的なハイブリッドエンジン搭載は検討せず。来季からは100%持続可能燃料に切り替え予定
motorsport.com 日本版
レッドブル、角田裕毅に翼授けず。セルジオ・ペレス後任の来季ドライバーとしてリアム・ローソン起用を正式発表
レッドブル、角田裕毅に翼授けず。セルジオ・ペレス後任の来季ドライバーとしてリアム・ローソン起用を正式発表
motorsport.com 日本版
フェラーリ、F1合同新カラー発表翌日にローンチイベントへ。バスール代表、新加入ハミルトンの準備は「ルーキーじゃないし心配ない」
フェラーリ、F1合同新カラー発表翌日にローンチイベントへ。バスール代表、新加入ハミルトンの準備は「ルーキーじゃないし心配ない」
motorsport.com 日本版
F1のドライバー冷却キットはどんなモノ? 単純そうに見えるけど「複雑な挑戦だった」
F1のドライバー冷却キットはどんなモノ? 単純そうに見えるけど「複雑な挑戦だった」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】来季KTM乗るバスティアニーニ、ドゥカティでの4年に足りなかったのは「爆発力」?
【MotoGP】来季KTM乗るバスティアニーニ、ドゥカティでの4年に足りなかったのは「爆発力」?
motorsport.com 日本版
2度のWRC王者カッレ・ロバンペラ、ドバイ24時間レース参戦へ。WRCフル参戦復帰前に景気付けの一発に?
2度のWRC王者カッレ・ロバンペラ、ドバイ24時間レース参戦へ。WRCフル参戦復帰前に景気付けの一発に?
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村