■まだあるの!? 日産「サニー」とは
世界累計販売台数5000万台超の金字塔を打ち立てるトヨタ「カローラ」と、かつて双璧をなした大衆車がありました。その名は日産「サニー」です。
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それぞれの頭文字をとって「CS戦争」と呼ばれるほど熾烈なトップ争いが繰り広げられました。
サニーは日本経済が高度成長真っ只中の1966年に1リッターエンジンを搭載してデビューし、大ヒットします。
ところが半年後、サニーをライバル視したようなキャッチコピー「プラス100ccの余裕」を掲げてカローラが1.1リッターエンジンで登場し、1969年に年間販売車種No.1の座につきます。
日産も黙ってはいません。1971年のフルモデルチェンジで、2代目サニーはエンジンを1.2リッターに、ボディサイズも拡大して「隣りのクルマが小さく見えます」というキャッチコピーで応戦します。
一方、カローラは新たに1.4リッターや1.6リッターを用意し、引き離しにかかります。
その後、サニーはカローラに先駆けてFF化やターボを採用しますが、カローラの牙城を崩すまでに至らず。
1991年12月に日産車初となる国内生産累計1000万台を達成するものの、ユーザー層の高齢化、小型セダン市場の縮小、そしてルノーとアライアンスを組んだことによるグローバル戦略の流れもあって、2004年、9代目をもってサニーの名は日本市場から消滅します。
ただ、サニーの名が世界から消えたわけではありません。1994年に導入を始めた中東では、サニーという名はそのままに進化を続けており、日産サウジアラビア社長は「サニーはイノベーションの象徴です」と述べ、小型セダンのフロントランナーとしての地位を確立しているそうです。
現行モデルは2019年に登場した11代目にあたり、2023年10月30日に誕生した2024年モデルでは新しいVモーショングリルを採用するなどアップグレードが図られました。
ボディサイズは全長4496mm×全幅1740mm×全高1455mm、ホイールベース2618mm。
エンジンは最高出力160ps、最大トルク149Nmを発揮する1.6リッターガソリンで、CVTを組み合わせています。e-POWERは未設定です。価格は6万1500UAEディルハム(約250万円)からとなっています。
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カローラもイメチェンしようと、一時期欧州のオーリスからカローラという冠名を外したけど、結局カローラがビッグネームだったと再認識させられ、現存している。