ルイス・ハミルトンは、新たなグランプリ勝者であるシャルル・ルクレールはこれからF1で輝かしいキャリアを打ち立てると確信しており、ライバルの成長を非常に喜んでいる。
ルクレールは2019年第2戦バーレーンGPで初勝利に近づき、その後のレースでも何度かトップを走ったが、優勝には届かなかった。しかしベルギーGPでついに足がかりを得た彼は、非の打ちどころのない走行の末に、フェラーリに今季初優勝をもたらした。
フェラーリF1、チームオーダー発令が奏功し今季初優勝「早めのピットインは最善策ではなかった」
F1世界選手権で優勝した初のモナコ人となった21歳のルクレールは、ポールポジションからレースをスタート。44周にわたるレースの終盤ではハミルトンから強烈なプレッシャーを受けていたにもかかわらず、ミスを犯すことは一度もなかった。
ハミルトンは、ルクレールが2018年にアルファロメオでF1に昇格して以来、そのパフォーマンスに好印象を抱いてきた。ルクレールは偉大なドライバーになる運命にあると現F1王者ハミルトンは考えており、今回の勝利はそれを裏付けるものだった。
「彼のリザルトが物語っていると思うよ」とハミルトンは述べ、ベルギーGPの勝者であるルクレールを称賛した。
「フェラーリのようなトップチームに飛び込み、4度の世界チャンピオンで見当もつかないような経験値を持つ相手をチームメイトに持ち、4度の世界チャンピオンより優れたパフォーマンスを発揮し、予選で上位につけ、良い走りをし続けるのは、どんなドライバーにとっても簡単なことではない」
「それは簡単にできることじゃない。そのこと自体が物語っている。彼は今年何度か不運に見舞われてきた。今日の勝利が彼にとって3勝目だった可能性だってあったんだ」
「だから彼にはこれからもっと素晴らしい結果がついてくると思う。僕は彼の成長を見ながら、ともに戦うことを楽しみにしている。今日は彼とレースをするのがとても楽しかった。追いかけたけど、彼は少しばかり速すぎた」
ルクレールを追い抜こうとするハミルトンの試みは成功しなかったが、仮にルクレールより先にピットインし、さらにベッテルによる妨害を避けられていたら、違う展開になっていた可能性もあったと彼は示唆する。
「僕は最善を尽くした」とハミルトンは語った。
「戦略はもう少し良いものにできたかもしれない。セブ(ベッテル)がピットストップした後で追いつこうとしたけれど、ソフトタイヤを履いた彼はとても速かった」
「僕たちは長くステイアウトしすぎたと思う。ギャップが2倍に広がり、その差を埋めようとしたが、セブに引っ掛かってしまった」
「結局のところ彼(ルクレール)は素晴らしい仕事をした。僕たちが違う戦略を採ったとしても、彼を倒すのは簡単ではなかっただろうね」
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