11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで2025年スーパーGT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の決勝レースが行われ、1号車au TOM’S GR Supraが予選2番手から逆転勝利。今季3勝目をマークするとともにGT500クラス史上初のチャンピオンシップ3連覇を達成した。レース後、坪井翔と山下健太、さらに伊藤大輔監督が記者会見に臨み、現在の心境などを語った。
■坪井翔 第1スティント担当
スーパーGT第8戦もてぎで2位のTRS IMPUL with SDG Zが失格。ENEOS X PRIME GR Supraにも40秒加算
――いまの心境をお聞かせください。
「うれしいです。いま、1号車のシートは誰もが開いたら乗りたいって思うものだと思うので、まずそこに居られることがありがたいです。もちろんプレッシャーはありますが、山下選手とともに結果を出し続けられているとうのは、すごくいい環境だと思います」
「新しく入ったエンジニアにとって、いきなり1号車を背負う重さもあってすごく大変な年だったと思いますが、しっかりと仕事をやってのけてくれました。チームの皆に感謝ですし、史上初の3連覇。チームとしては快挙だと思うので、その中の一員としてここに居られて良かったなと思います」
――レースを振り返ってください。
「2位以上でチャンピオン確定の条件下で2番手スタートだったので、無理して抜かなくてもいい状況でした。それでも、やはり勝って終わりたいってところがありましたし、予選はちょっと悔しい結果になってしまったので、なんとか抜きたいなと」
「路面温度が想定より低く、タイヤのウォームアップが結構、大変な状況でした。逆に言うと1周目にチャンスがあると思っていたので、そこに全集中していきました。実際、1周目で抜くことができ、その後も5秒、6秒ぐらいギャップを開いて山下選手にバトンを渡すことができたので、すごくいいスティントだったかなと思います」
――1年を振り返ったとき、印象に残るレースは?
「今年の流れとしてはやはり、僕らにとっては間にスプリントレースがあり、ノーウエイトでレースができたことが大きかったと思います。開幕戦と最終戦と、そして富士スプリントで大量得点を取ることができたことが、チャンピオン獲得につながったかなと考えています」
「印象に残ったレースとしてはやっぱり、ノーウエイトのレース。開幕戦、最終戦で勝つということは同条件でレースをして勝つことになりますので、やっぱりそれをしっかりとふたつとも取れたというのは、すごく印象としては大きいです」
■山下健太 第2スティント担当
――いまの心境をお聞かせください。
「これだけ接戦のGT500クラスの中で、ちょっと抜けたような結果を出し続けているチームに、自分がいさせてもらってることにまず感謝したいです」
「今年も完璧なシーズンではなかったですが、本当に全員がつねに100%以上のパフォーマスを出しているな、という印象があります。ミスは最小限にできたと思いますし、苦しい時でもできる限りのことをしてきたと思っているので、本当に全員の力で獲ったチャンピオンだな、と改めて思いました」
――レースを振り返ってください。
「トップの座を守らなきゃいけないないなかで、選んだタイヤの種類的にもピックアップとかいろいろな問題があって、ペース的に厳しくなるかもしれない状況でした。実際かなり、そういう状態になってしまったうえに、ニッサン勢が思ったよりもすごい速くて、2台に30周近くずっと後ろを走られる展開になってしまいました」
「後ろの2台を行かせてもチャンピオンになれるというのは、分かっていました。けれど、抜かれて終わってもちょっとモヤっとするので、ブロックしながら走っていたのですけど、ちょっと疲れました。でも、その結果勝ててよかったです」
――1年を振り返ったとき、印象に残るレースは?
「今日のもてぎがそうかな。(第6戦)SUGOと(第7戦)オートポリスで結構、ポイントを落としてしまって悪い流れになりそうだったところを、このもてぎで予選も決勝もいつもどおりのかたちに戻すことができたので、そこは良かったかなと思います」
■伊藤大輔監督 チャンピオンチーム監督
――いまの心境をお聞かせください。
「『この体制だったら取れるだろう』とか、シーズン前からそういう言葉を頂いていたのですけど、その分プレッシャーもあるなかで、きちんと3連覇が果たせたことに正直、ほっとしています」
「今年からエンジニアが変わったこともあり毎戦毎戦、もちろん優勝もしてきましたし、コツコツとポイントも取りながら来たわけですけども、すべてのレースで完璧とはいかない部分があり、つねに反省点がありました」
「ただ、結果として最後こういうかたちでシーズンを終えられて本当に良かったと思っていますし、ドライバーふたりが最後まで素晴らしい走りをしてくれて、タイトルに導いてくれたことに本当に感謝しています」
――レースを振り返ってください。
「ここ数戦はスタートを山下選手に行ってもらうかたちを取っていたのですが、ここ数戦の流れが良くなかったっていう部分もありレース前にエンジンジと相談し、今回は坪井選手がスタートというかたちになりました」
「坪井選手が(38号車KeePer CERUMO GR Supraを)抜いてきてくれるだろうから託そうというところで、それを本当に実行してくれて、予定どおりギャップを作って山下選手に交代したわけですが、結果論で言うと(後半スティントの)タイヤ選択は間違っていたかもしれません」
「それでも、『ヤマケンなら、なんとかブロックしてくれるだろう』という心づもりででした。そういった考えで前後の順番を決めましたが、ふたりとも予定どおりに実行してくれたということで、何も言うことはないです」
――1年を振り返ったとき、印象に残るレースは?
「やはり体制面ではエンジニアが変わったことが本当に大きいです。本人の歯がゆさもあったでしょうし、我々としてもメカニック、ドライバーも含め皆ができる限りサポートしあって、自分たちでできることを一生懸命やってきました。スムーズにいかない時もありましたが、それをなんとか皆の力で乗り切れた、そんなシーズンだったと思います」
「印象に残っているのは嫌なほう、オートポリスのレースが非常に心残りです。トラブルは仕方がないのですが、レース前から非常に細かくタイヤ選択や戦略面について話し合ってきて、自分の中ではすごい自信のあるレースでした。しかし、始まってみたらなかなか歯車がうまく回らない、噛み合わないレース展開になってしまって、嫌なほう思い出に残るレースになりました。本当に今日勝ててよかったです」
[オートスポーツweb 2025年11月02日]
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