MotoGP第14戦アラゴンGPは、初日からヤマハ勢が好調さを示していたが、表彰台を獲得することはできなかった。
ヤマハ勢は決勝でフロントにミディアムタイヤ、リヤにハードタイヤを装着してレースに挑んだ。終盤までマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)が2番手を走行し、連続表彰台も期待されていた。
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しかし最終的にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)にオーバーテイクを許して4位フィニッシュ。2番グリッドスタートだったファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)も5位に留まった。
チームメイトが表彰台を争っていた一方、バレンティーノ・ロッシは精彩を欠いて8位フィニッシュとなった。彼は数周しただけで、リヤタイヤに“相当なグリップ低下”を抱えて苦しんだと、苦戦の原因を説明した。
またロッシはそうしたグリップ低下が、なぜビニャーレスやクアルタラロよりも自分の身に起きたのか説明できないという。そしてこれは「タイヤの問題ではなくヤマハの問題」だと指摘した。
「自分のペースが素晴らしいモノじゃなかったのは分かっている。表彰台争いに加わるには十分な物ではなかった」
「だけどもっと強さが発揮できることを期待していたし、望んでもいたんだ。僕ら(ヤマハ勢)はリヤにハードをつけてスタートしたせいで、とても厳しいものになってしまった」
「クアルタラロとマーベリックも最終的には同じ問題を抱えていた。だけど僕は5~6周しただけで、既に大きくリヤのグリップが落ちていたんだ」
「だから残念だけど僕はスローダウンせざるを得なくて、ペースはとても悪くなった。でもこれはタイヤ側の問題じゃない。僕らの側のセッティングにより問題があるんだ」
「後半戦になってマシンに修正を施して、全般的により競争力を持てるようになった。でも僕らは常にこうしたリヤグリップの問題を抱えているし、僕はクアルタラロやビニャーレスよりもその被害を被っている」
ロッシは初日フリー走行で同じ組み合わせのタイヤで走行していた際はより良い感触があったことで困惑しており、それが苦戦の原因を予想することを難しくさせていると話した。
「あいにく、ここ(アラゴン)のグリップはかなり悪い。悪かったミサノと同様にね。多分ミサノよりも悪かっただろう」
「去年よりもトラックコンディションが悪くなっている。0.6、0.7秒は遅くなっていて、グリップを失っているんだ」
「だけどなぜだか、初日はそんなに悪くなかった。でも後になって、2日目はいくつか問題を抱えることになって、決勝日は最悪の日だった」
「予測するのも難しいんだ。初日に同じバイク、同じタイヤの組み合わせで、悪くないように感じられていたんだからね。だけど決勝ではより苦戦した。でも本当に何故かが分からないんだ」
ロッシはそう語った。ただ疑問となる点として、新パーツの導入具合の差がある。ロッシはサンマリノGPから新型エキゾーストとカーボン製スイングアームを使用しているが、ビニャーレスはパーツを試したものの結局使用していないのだ。
その点が要因になったのではないか? そう尋ねられたロッシだが、彼はこうした考えには否定的な意見を示した。
「こういったグリップの欠如は、既にオーストリアやシルバーストンでも存在していた。そこでは従来型のパーツを使っていたからね」
「だから僕としては別の理由だと思う。リヤグリップの不足は、特にタイヤのエッジにあるんだ。速い速度でエッジを滑らせてしまうと、タイヤを痛めてしまうんだ」
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