現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【最も速く強力なGT】ベントレー・コンチネンタルGT スピード・コンバーチブルへ試乗 前編

ここから本文です

【最も速く強力なGT】ベントレー・コンチネンタルGT スピード・コンバーチブルへ試乗 前編

掲載 更新 1
【最も速く強力なGT】ベントレー・コンチネンタルGT スピード・コンバーチブルへ試乗 前編

機敏な操縦性を備えるコンチネンタルGT

執筆:Matt Saunders(マット・ソーンダース)

【画像】思わずため息 ベントレー・コンチネンタルGT ハイエンド2+2コンバーチブルと比較 全126枚

翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)


ベントレー・コンチネンタルGT スピードは、一言では表現が難しいラグジュアリー・モデルだ。スピードの名のとおり、3代目コンチネンタルGTの中で最も速く、最もパワフル。目下、1番ドライバー・フォーカスなベントレーでもある。

GT スピードは、手に入るうちにお早めに、的な限定モデルではない。ベントレーのラインナップとしては、従来のコンチネンタルGT W12に置き換わるカタチで、6.0L W12エンジンを積んでリリースされた。

英国クルーに拠点を置く老舗ブランドが目標としたことは、これまでのコンチネンタルGTと同様に、上質で豪奢で、快適で、乗りやすいモデルへ仕立てること。しかも最もダイナミックで、機敏な操縦性を両立させることも狙っている。

そんなクルマが可能なのかと、疑問を持たなくもない。それを実現させるため、数え切れない最新技術が投入されている。

コンチネンタルGTとしては初めて、スピードは四輪操舵システムと電子制御のリミテッドスリップ・デフを採用。そこへ通常のGTと同じ仕様のエアサスペンションにアクティブ・アンチロールバー、四輪駆動システムが搭載される。

これらを組み合わせることで、秀でた姿勢制御と機敏な操縦性の獲得が目指された。このモデルレンジの頂点として。

世界最大のブレーキに専用の内装トリム

コンチネンタルGT スピードは、標準で22インチのアルミホイールを履く。大径である理由は、オプションながら、ベントレーが世界最大と主張するブレーキディスクに対応するため。

オプション費用を準備できれば、直径440mmのカーボン・シリコンカーバイド・ディスクと、10ポッド・キャリパーをフロントアクスルに組める。高速で走る新幹線すら受け止められそうなくらい、見た目の迫力もスゴイ。

このブレーキは大きいだけでなく軽い。コンチネンタルGT スピードをGT W12やGT V8より軽量に仕上げている、数少ない部品でもある。ベントレーは、軽量化や空力特性の改良で、クルマとしての性能を高めようとは考えていないようだ。

荘厳な佇まいに変わりはなく、GT スピードはダークカラーのラジエターグリルと、前述の22インチホイール、「Spped」と記されたエンブレムなどで容姿が差別化されている。オプションのカーボンファイバー・スタイリングキットで着飾ることもできる。

インテリアには、大胆な配色による内装トリムのコーディネートが用意された。青海波文様のような、エンジンターン加工された暗い色調のアルミ製装飾トリムも、GT スピードの専用設定だ。

GT スピードの基本的な考えは、高性能化のためにコンチネンタルGTとして失うものは何もない、ということ。一層ドライバーを惹き付ける甘美な操縦性を備えた、より速く、より良いコンチネンタルGTなのだ。

タイトコーナーへ一層鋭く侵入できる

ボディスタイルは、2ドア4シーターのクーペか、コンバーチブルから選べる。今回試乗したのは、コンバーチブルとなった。

AUTOCARでは、GT スピード・クーペにシルバーストーン・サーキットで一度試乗している。素晴らしいハンドリングのバランスと、引き上げられた俊敏性に強く感銘を受けている。だが今回は一般道だから、前回のように限界領域までは迫れない。

それでもクーペと同様に、コーナーリングの積極性と、アクセルオンでのバランスを確認することはできた。さらに今回は、より穏やかな速度域でオープンドライブを堪能できてもいる。

コンチネンタルGT スピードは、コンバーチブルでも、タイトなコーナーへ一層鋭く侵入していける。従来のコンチネンタルGT以上にシャシーバランスに優れ、パワーを掛けながら意欲的に脱出していける。

一方で、クーペより重く剛性の低いコンバーチブルは、限界領域がより手前側にある。ドライビングモードをスポーツに引き上げ積極的な運転を試みても、GT スピード・クーペと同じ水準では、ダイナミックな操縦性を体感することはできないようだ。

クーペなら、アクセルペダルのオンオフでコーナリング姿勢やラインを調整できる。そこから、出口めがけて突進できる。だが、巨大なフロントノーズを同様にコーナーへ巻き込んでいくことは、コンバーチブルでは難しい。

この続きは後編にて。

こんな記事も読まれています

大変失礼だけど[イタフラ車]だけで大丈夫なの!? しかも土地代バカ高い世田谷だよ!? 老舗ラテン系専門中古車店のビジネスの実態が衝撃
大変失礼だけど[イタフラ車]だけで大丈夫なの!? しかも土地代バカ高い世田谷だよ!? 老舗ラテン系専門中古車店のビジネスの実態が衝撃
ベストカーWeb
アロンソの“個人的な要望”から生まれたV12+6MTの限定車『ヴァリアント』がグッドウッド出走へ
アロンソの“個人的な要望”から生まれたV12+6MTの限定車『ヴァリアント』がグッドウッド出走へ
AUTOSPORT web
「失敗作の汚名挽回!!」大胆イメチェンで一発逆転!! 大成功したクルマたち
「失敗作の汚名挽回!!」大胆イメチェンで一発逆転!! 大成功したクルマたち
ベストカーWeb
ガソリンがリッター424円! 激高なアウトバーンのスタンドで給油せずに節約するためにとった方法とは?【みどり独乙通信】
ガソリンがリッター424円! 激高なアウトバーンのスタンドで給油せずに節約するためにとった方法とは?【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
フォルクスワーゲンが新型車5モデルを同時に発表|Volkswagen
フォルクスワーゲンが新型車5モデルを同時に発表|Volkswagen
OPENERS
【635ps/750Nm】トップ・オブ・新時代ディフェンダーあらわる ランドローバーからディフェンダー・オクタ発表
【635ps/750Nm】トップ・オブ・新時代ディフェンダーあらわる ランドローバーからディフェンダー・オクタ発表
AUTOCAR JAPAN
非ハイブリッドの「欧州最速」仕様 ポルシェ・カイエン GTSへ試乗 コレぞ運転を楽しめる大型SUV!
非ハイブリッドの「欧州最速」仕様 ポルシェ・カイエン GTSへ試乗 コレぞ運転を楽しめる大型SUV!
AUTOCAR JAPAN
F1パワーユニット開発に取り組むアウディ、すでにレース距離のシミュレーションも実施。他カテゴリーでの経験が大きな資産に
F1パワーユニット開発に取り組むアウディ、すでにレース距離のシミュレーションも実施。他カテゴリーでの経験が大きな資産に
AUTOSPORT web
中国からの刺客 BYD新型EVスポーツセダン「SEAL(シール)」販売開始 
中国からの刺客 BYD新型EVスポーツセダン「SEAL(シール)」販売開始 
AUTOCAR JAPAN
フォルクスワーゲン、5つの新型車を同時発表『Tクロス』『ティグアン』『パサート』『ゴルフ/同ヴァリアント』が順次発売
フォルクスワーゲン、5つの新型車を同時発表『Tクロス』『ティグアン』『パサート』『ゴルフ/同ヴァリアント』が順次発売
AUTOSPORT web
BMW、現行『4シリーズ』のクーペとカブリオレを刷新。新デザインのLEDヘッドライトを採用
BMW、現行『4シリーズ』のクーペとカブリオレを刷新。新デザインのLEDヘッドライトを採用
AUTOSPORT web
プジョー陣営のハンセンが原点“レッド”に回帰。新たな市街地戦構想にBTCC王者も興味/WorldRX
プジョー陣営のハンセンが原点“レッド”に回帰。新たな市街地戦構想にBTCC王者も興味/WorldRX
AUTOSPORT web
約550万円! トヨタ新型「86」特別モデルに予約殺到!「戦艦」モチーフの“斬新デザイン”がカッコイイ! 予想を超えた「驚きの声」とは
約550万円! トヨタ新型「86」特別モデルに予約殺到!「戦艦」モチーフの“斬新デザイン”がカッコイイ! 予想を超えた「驚きの声」とは
くるまのニュース
欧州に「本腰」入れる中国メーカー 長城汽車(GWM)が本格上陸 「嗜好」の違い課題に
欧州に「本腰」入れる中国メーカー 長城汽車(GWM)が本格上陸 「嗜好」の違い課題に
AUTOCAR JAPAN
テスラやボルボにもマッチ! プレミアム輸入車の足元によく合う鍛造削り出しのシャープなデザインがカッコよすぎるウェッズ「FZ-6」とは
テスラやボルボにもマッチ! プレミアム輸入車の足元によく合う鍛造削り出しのシャープなデザインがカッコよすぎるウェッズ「FZ-6」とは
Auto Messe Web
【MC20がベース】 今季そのまま参戦のコンペティションモデル マセラティGT2にモデナで試乗
【MC20がベース】 今季そのまま参戦のコンペティションモデル マセラティGT2にモデナで試乗
AUTOCAR JAPAN
レーシングカーのマフラー音をBGMに睡眠!? サーキット内常設キャンプ場「RECAMP 富士スピードウェイ」を一足早く“体験”
レーシングカーのマフラー音をBGMに睡眠!? サーキット内常設キャンプ場「RECAMP 富士スピードウェイ」を一足早く“体験”
くるまのニュース
【F1第11戦無線レビュー(2)】「勝てるぞ、ジョージ!」思わぬ勝機が巡ってきたレース終盤。メルセデス代表は大興奮
【F1第11戦無線レビュー(2)】「勝てるぞ、ジョージ!」思わぬ勝機が巡ってきたレース終盤。メルセデス代表は大興奮
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2945.84106.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

270.05800.0万円

中古車を検索
コンチネンタルGTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2945.84106.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

270.05800.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村