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ベントレー マリナー バカラルが耐久テストへ! わずか12台のためにプロトタイプを作る意味

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ベントレー マリナー バカラルが耐久テストへ! わずか12台のためにプロトタイプを作る意味

Bentley Mulliner Bacalar

ベントレー マリナー バカラル

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生産分の12台はすべてビスポーク仕様

現代最高峰のコーチビルディングの世界。それをいち早く具現して我々の目の前に見せようとしているのがベントレー マリナー バカラルだ。熟練の技術を誇るスペシャリストが集結するビスポーク部門「マリナー」が生み出す2シーターオープンの価格は、およそ150万ポンド(約2億円)。生産台数はわずか12台(すでに完売)で、すべてが世界に1台だけの仕様になる。

とりわけ“仕立て”や“しつらえ”に注目が集まりがちなマリナー バカラルだが、むろんベントレーの看板に相応しい走行性能や耐久性、信頼性を備えていることが大前提となる。いよいよ2021年の製造開始を目前に控えたいま、厳しい走行テストが日々繰り返されている。

“ベントレーの新型車”に相応しい性能を確保

テストのために製作されたマリナー バカラルのプロトタイプを、社内では「バカラル カーゼロ」と呼称する。40を超えるカーボンファイバー製パーツや100近い専用部品を含め、およそ750もの新しいコンポーネントが投じられており、性能評価には一切の妥協が許されない。

ベントレーの新型車として充分なレベルに達しているか否かを評価すべく、「バカラル カーゼロ」は45の厳しいテスト項目をクリアする必要がある。なにしろ求められている最高速度は322km/h。20週という限られたスケジュールの中で、集中的かつ徹底的な耐久試験が、休みなく続けられている。

絢爛なコーチビルドの世界を現代へ

プロトタイプの走行テスト前には、高速でのスタビリティ性能や音・振動性能などを風洞試験で確認。温度管理やハンドリング評価など、台上で確認できるあらゆる項目をチェックしてきた。また、走行に走行を重ねる耐久テストの後には、摂氏最高80度までの環境試験や電装系評価も待ち受けている。

ベントレー マリナー部門のディレクター、ポール・ウィリアムスは次のように説明している。

「先ごろお披露目したベントレー ブロワーのプロトタイプ“カーゼロ”と同様に、バカラル カーゼロもまた、我々のデザインやエンジニアリング、クラフトマンシップの底力を証明するための重要なプロトタイプです。バカラルは、かつてベントレーが絢爛に描き出していたコーチビルドの世界の現代的解釈です。極めて稀少なそのクルマは、完全なる手作業で、細かな部分までお客様のお好みに従って1台1台仕立てあげます」

大排気量W12と環境志向のマテリアル

イタリア語で小さな舟を意味する「バルケッタ」スタイルを採用したマリナー バカラルは、現行コンチネンタルGTCのW型12気筒エンジン搭載車をベースとしている。しかし、エクステリアで両車に共通するパートは左右のドアハンドルのみ。もちろんバルケッタの名のとおり、雨風をしのぐトップも備わらない。

6.0リッターW型12気筒TSIエンジンは、659psの最高出力と900Nmの最大トルクを発生。8速のデュアルクラッチ式トランスミッションとAWDシステムを組み合わせるとともに、CFRP材の積極採用などによる軽量化もあいまって、コンチネンタルGTC以上に刺激的な走りを標榜している。

一方で、インテリアには5000年以上も前のオーク材を使用したウッドパネルを用意したり、ボディカラーにもみ殻の灰から再生した顔料を用いるなど、現代の高級車らしいサステナブルな観点も持ち合わせている。

ベントレーの次の100年に漕ぎ出す小舟、マリナー バカラル。2021年の製造スタートに向けて着々と準備は進んでいる。

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みんなのコメント

2件
  • 12台「も」作るのだから当然である
  • リア周りの立体感ある造形凄いな
    日本人の発想からは絶対に出ないデザインだな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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