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ルノー5復活へ! 元オウナーの思いとは?

掲載 更新 35
ルノー5復活へ! 元オウナーの思いとは?

ルノーのコンパクトハッチバック「5(サンク)」の名前が、EV(電気自動車)として復活することが発表された。かつて初代5を保有していた小川フミオはどう見る?

かつて所有した初代5を思い出す

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ルノーが、2020年1月14日にオンラインで記者発表をおこなった。大きな話題は、「これからクリーンエネルギーブランドになる」とした同社がお披露目した「ルノー5プロトタイプ」。かつて大ヒットしたコンパクトハッチバックを、EVとしてリデザインしたものだ。往年のモデルのオウナーのひとりとして、気になる点を考えてみた。

ルノー5プロトタイプは、「都市型で、電気で走り、魅力的、という現代的な要素を包括したモデル」(ルノーのデザインディレクター、ジル・ビダル氏)とされる。

デザインは、1972年のオリジナル5を核に、ミドシップの5ターボや、1984年の2代目5の要素を取り込み、現代的なハッチバックとして再構成したという。フロントフェンダーをうんとふくまらせているところが、1980年代のグループCラリーカーのようでもある。

私は、このデザイン、嫌いじゃない。なにしろ、自分が乗っていたオリジナル5をたしかに思い出させてくれるからだ。

1980年代の初頭、日英自動車というルノーの日本代理店(そもそもポンティアックと、英国のMGやモーリスの流れをくんだローバー車を販売していた)から購入したのがオリジナルの5(GTL)。まだ4ドア版が発表される前だった。

初代5が画期的とされたのは、少なくともフランスでは”大衆車のデザインとして成功しない”と、言われていた2ドアを敢えて採用し、それにもかかわらず、ベストセラーになったこと。

くわえてメカニズムは、シトロエン「2CV」の対抗馬として開発された実用車「4(キャトル)」(1961年)の流用なのに、パーソナルな雰囲気を色濃く持っていた。ともにデザインの勝利だろう。

初代5を購入した理由

私が5を買ったのも、初めて『カー・グラフィック』誌で紹介記事を読んで以来、ベストデザインだと思い込んだからだった。

買うときは、アウトビアンキ「A112アバルト」やシトロエン「ビザ」、それに出たばかりのホンダ「シティ」などの候補もあったけれど、トーションビームという独自のスプリング機構を使ったサスペンション・システムによる乗り心地のよさと、すばらしい座り心地のシートが決め手だった。もちろん、デザインでも5が抜きんでていた(と、信じていた)。

オリジナルデザインは、ルノー公団(当時)のデザイナー、ミシェル・ブエ氏によるもの。若者や女性にウケる小型車を、というオーダーに従って2日間でスケッチを完成させたという。

それを見たルノーの当時のデザイン部長、イブ・ジョルジュ氏は「これでいこう」と、即決。あれこれいじらなかったのが、デザイン的にも大きな成功を収めた理由とされる。

21世紀の5はどうなるのか?

いまのルノーがそんな背景を持つ5にどれだけレスペクトを持っているかはよくわからないものの、ルノー・グループの昨今のプロダクトからは、ちょっとレトロなスタイリング傾向が見てとれる。

ひとつは、アルピーヌ「A110」。往年の同名車種(1962年)のスタイリングを強くなぞったものだ。もうひとつは、ロシアのラーダ。2017年からルノー・グループに入った同ブランドから「ニーバ」なるモデルを出す計画について、今回オンラインで開催された「RENAULUTION」(ルノーとレボリューションをかけ合わせた模様)で、ルカ・デ・メオ最高経営責任者が言及。チラ見せされたレンダリングは、1976年のオリジナル・ニーバ(旧ソ連ではジグリ「VAZ2121」)との関連性を強く感じさせるものだった。

「ルノーは、電気自動車の経験と、F1でのテクノロジーをともに持ち、(今後自動車開発において最重要視される)ソフトウェア開発のためのスペシャリストを1000人以上擁して、新しい時代を切り拓いていくことをここに謳います」

デ・メオ氏は上記の発言とともに、「ちょっと映画を思わせますが」と、前置きしつつ、「ラ・ヌーベルバーグ」(新しい波)として、新しい「5」を紹介した。「(ルノーの)過去と未来が強く結びついた象徴であり、EVの市場を拡大していくことが期待できます」とした。

SHOWCAR RENAULTオリジナル5は全長3.5mしかない小さなハッチバックだった。新世代の5はどんなサイズのボディにどんなメカニズムを収めるか? それについての言及は現段階でいっさいなかった。

いずれ新型5に乗ったとき、オリジナル5にも通ずる魅力があるといいなぁ、と、元オウナーとして思うのだった。

文・小川フミオ

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みんなのコメント

35件
  • オーナーではなくオウナーみたいに
    一般的な呼び方ではなく、
    いちいち通ぶってる呼び方をする人と関わると
    とても面倒くさいから気を付けましょう。
  • なんだよ「オウナー」って。
    気持ち悪ぃな。

    だったら、このクルマも「ルノウ・サンク」じゃねえか。
    ほんとマスゴミって、自己満の低脳バカばっかだわ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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